第9回 みんなのアート基礎講座を終えて
今年もいよいよあと10日を残すのみとなりましたね。
本日の午後、時折小雨が降りしきる中、阿見町中央公民館にて今年最後のみんなのアート基礎講座を開催しました。
参加者の皆さん、今日は本当にお疲れ様でした!
今年最後の活動は「木版画による年賀状づくり」を予定していましたが、参加してくれたお子さんが未就学児童や小学1年生だったため、彫刻等などの刃物を使わない「モノプリント版画」を全員で行いました。
講座のはじめにプロジェクターによる木版画(浮世絵)や年賀状についての情報をみんなで共有し、その後に私のほうでモノプリントの実演を皆さんの前で披露。
大人も含め今の子ども達は年賀状をもう作らなくなっているのかな?と少し不安に思いながら、子ども達や保護者の皆さんにそのことについてたずねてみると、学校などで作っていたりと、電子メール等ではないはがき年賀状はまだまだ健在のようです。
ただ紙版画など小学校低学年の図工で行う版画そのものの技法経験はあまり無かったようでした。
モノプリント版画には大きく2つの方法があります。
一つは透明なハガキサイズのプラスチック版の表面にローラーでインクを満遍なく塗り、その後、先のとがった割り箸等で自由に対象を描き、最後にはがき用紙をあてて摺り、めくれば出来上がる方法。基本的にこの方法だと単色画が一般的です。
そしてもう一つは、赤・青・黄・茶・黒の五種類の版画インクを絵具のように用いて、筆でプラスチック版に対象を描いていき、同様にはがき用紙をあてて摺り、めくれば出来上がるといったものです。コチラだと多色摺りの作品に仕上がります。結果的に今回はコチラの方が子ども達に人気がありましたね。
各参加者の皆さんには本物の年賀はがき3枚(清書用)とハガキサイズの画用紙10枚(練習用)を支給しました。
はじめの数枚は練習しながら版画独特の感覚を身に覚えていきました。例えばインクの付き具合や摺り具合などなど。
子ども達やお母さん達も徐々にコツをつかんでいったようで、後半になると各参加者から「秀作」が次々に生まれていきました!
モノプリント版画は木版画と違って、版木制作に時間をかけずにあっという間に完成してしまうので、振り返りの時間を少し早め、別のテーブルに完成作品を並べて発表会を行いました。
発表の内容は描いてみた対象や一番お気に入りの作品を発表していただきました。
勿論、本物の年賀はがきで制作した作品もありますので、きっとこれらの素晴らしい手づくり年賀状を受け取った方は2020年はきっと幸せな年になること間違いなしですね。
あと補足として、百円ショップなどでハガキサイズの額縁が売られているので、是非練習の作品でも額縁に入れていただき、部屋や玄関などに飾られるととても素敵な空間を演出できるはずです!
最後に、
本日をもって今年度の活動が無事終了いたしました。
昨年から引き続き参加してくださったリピーターの皆さん、今年度から初めて参加してくださった皆さん、アートコンパスメンバーの皆さん、そして関係者の皆さんには今年もたくさんのご協力を頂き、本当にありがとうございました。
常日頃から個人的にこのアートコンパスの活動で気にかけている事は「楽しくない時間を作らないこと」です。
裏を返せば「どうすれば参加者の皆さんや自分も含め、アートで楽しい時間を一緒に過ごすことが出来るのか?」簡単なようでとてもとても毎回考えさせられる大きな問いです。
私も一人の人間ですから、いつもアートが楽しいとは限りません。時に苦しく、時に飽きてしまうこともあります。
そんな時、必ず自分に問いかける事はいつも一緒です。
「今、何をすれば自分が楽しくなれるのか?」
自分の本心に問いかけます。周りの条件や限界など、全ての現実を一度忘れ、問いかけます。すると、これが思いのほか成功の糸口となって道が開かれることが多々あります。
「アートで遊びたいひと、この指止~まれ!」と言っている本人がつまらなそうにしていれば、その遊びはつまらないものになるのは当然なわけで。またたとえ自分が楽しい気分でいても、集まってくれた仲間達が楽しくない顔をしていれば、楽しいものになるはずがなく、単なる自己満足な遊びに終わってしまうわけです。
とても簡単なようで、実はとても難しい社会活動を実践しているんだなぁ~と改めて感じた一年でもありました。
今後の予定ですが、例年のごとく正月明けに一年間の振り返りと来年度の活動予定を組み立て、2月ごろにホームページとSNSにて皆さんに報告。そして2020年4月より来年度の活動がスタートします。この間は私も一年間の労をねぎらい、ゆっくりと冬眠(休養)をさせていただきたいと思います。
但し、2月に他県でイベント、3月7日(土)に筑西市の方で発表会への参加、3月14日(土)15日(日)の二日間はララガーデンつくば(つくば市)で「仮称:みんなのアート作品発表会」を開催予定です。
ララガーデンつくば・つくラボ(リンク)
https://mitsui-shopping-park.com/lalag-tsukuba/community/index.html
作品発表会では初の試みとなる「参加型の展示会」を行います。詳しくは後日改めてお伝えしますが、ギャラリー空間の壁に2019年度の活動をパネル展示し、中央にはテーブルを並べ、そこに今年参加してくださった参加者が制作した作品を持参し並べ、二日間の展覧会を行おうというものです。(参加は任意)
きっと参加者の皆さんにとって展示の準備を含め、素敵な発表の場になると考えています。
少々話が長くなりましたが、改めましてこの一年間、アートコンパスの活動にご参加頂きました全ての皆さんにお礼を申し上げます。来年度も引き続き、宜しくお願い致します。
それでは良いお年を!
本日の午後、時折小雨が降りしきる中、阿見町中央公民館にて今年最後のみんなのアート基礎講座を開催しました。
参加者の皆さん、今日は本当にお疲れ様でした!
自信作を手に持って、参加者の皆さんと!
左から、富士山と日の出、木、星空とお月様、ねずみを象った2020
今年最後の活動は「木版画による年賀状づくり」を予定していましたが、参加してくれたお子さんが未就学児童や小学1年生だったため、彫刻等などの刃物を使わない「モノプリント版画」を全員で行いました。
講座のはじめにプロジェクターによる木版画(浮世絵)や年賀状についての情報をみんなで共有し、その後に私のほうでモノプリントの実演を皆さんの前で披露。
大人も含め今の子ども達は年賀状をもう作らなくなっているのかな?と少し不安に思いながら、子ども達や保護者の皆さんにそのことについてたずねてみると、学校などで作っていたりと、電子メール等ではないはがき年賀状はまだまだ健在のようです。
ただ紙版画など小学校低学年の図工で行う版画そのものの技法経験はあまり無かったようでした。
大きなテーブルを囲んでの制作です。
モノプリント版画には大きく2つの方法があります。
一つは透明なハガキサイズのプラスチック版の表面にローラーでインクを満遍なく塗り、その後、先のとがった割り箸等で自由に対象を描き、最後にはがき用紙をあてて摺り、めくれば出来上がる方法。基本的にこの方法だと単色画が一般的です。
昨年度の参加者作品
そしてもう一つは、赤・青・黄・茶・黒の五種類の版画インクを絵具のように用いて、筆でプラスチック版に対象を描いていき、同様にはがき用紙をあてて摺り、めくれば出来上がるといったものです。コチラだと多色摺りの作品に仕上がります。結果的に今回はコチラの方が子ども達に人気がありましたね。
今年の干支、ねずみをカラフルに描いています。
版画独特のマチエール(絵肌)がとても美しいです。
文字の反転を意識しながら、
「ねずみ」と「2020」を描いていきました。
各参加者の皆さんには本物の年賀はがき3枚(清書用)とハガキサイズの画用紙10枚(練習用)を支給しました。
はじめの数枚は練習しながら版画独特の感覚を身に覚えていきました。例えばインクの付き具合や摺り具合などなど。
子ども達やお母さん達も徐々にコツをつかんでいったようで、後半になると各参加者から「秀作」が次々に生まれていきました!
モノプリント版画は木版画と違って、版木制作に時間をかけずにあっという間に完成してしまうので、振り返りの時間を少し早め、別のテーブルに完成作品を並べて発表会を行いました。
発表の内容は描いてみた対象や一番お気に入りの作品を発表していただきました。
勿論、本物の年賀はがきで制作した作品もありますので、きっとこれらの素晴らしい手づくり年賀状を受け取った方は2020年はきっと幸せな年になること間違いなしですね。
あと補足として、百円ショップなどでハガキサイズの額縁が売られているので、是非練習の作品でも額縁に入れていただき、部屋や玄関などに飾られるととても素敵な空間を演出できるはずです!
最後に、
本日をもって今年度の活動が無事終了いたしました。
昨年から引き続き参加してくださったリピーターの皆さん、今年度から初めて参加してくださった皆さん、アートコンパスメンバーの皆さん、そして関係者の皆さんには今年もたくさんのご協力を頂き、本当にありがとうございました。
常日頃から個人的にこのアートコンパスの活動で気にかけている事は「楽しくない時間を作らないこと」です。
裏を返せば「どうすれば参加者の皆さんや自分も含め、アートで楽しい時間を一緒に過ごすことが出来るのか?」簡単なようでとてもとても毎回考えさせられる大きな問いです。
私も一人の人間ですから、いつもアートが楽しいとは限りません。時に苦しく、時に飽きてしまうこともあります。
そんな時、必ず自分に問いかける事はいつも一緒です。
「今、何をすれば自分が楽しくなれるのか?」
自分の本心に問いかけます。周りの条件や限界など、全ての現実を一度忘れ、問いかけます。すると、これが思いのほか成功の糸口となって道が開かれることが多々あります。
「アートで遊びたいひと、この指止~まれ!」と言っている本人がつまらなそうにしていれば、その遊びはつまらないものになるのは当然なわけで。またたとえ自分が楽しい気分でいても、集まってくれた仲間達が楽しくない顔をしていれば、楽しいものになるはずがなく、単なる自己満足な遊びに終わってしまうわけです。
とても簡単なようで、実はとても難しい社会活動を実践しているんだなぁ~と改めて感じた一年でもありました。
今後の予定ですが、例年のごとく正月明けに一年間の振り返りと来年度の活動予定を組み立て、2月ごろにホームページとSNSにて皆さんに報告。そして2020年4月より来年度の活動がスタートします。この間は私も一年間の労をねぎらい、ゆっくりと冬眠(休養)をさせていただきたいと思います。
但し、2月に他県でイベント、3月7日(土)に筑西市の方で発表会への参加、3月14日(土)15日(日)の二日間はララガーデンつくば(つくば市)で「仮称:みんなのアート作品発表会」を開催予定です。
ララガーデンつくば・つくラボ(リンク)
https://mitsui-shopping-park.com/lalag-tsukuba/community/index.html
作品発表会では初の試みとなる「参加型の展示会」を行います。詳しくは後日改めてお伝えしますが、ギャラリー空間の壁に2019年度の活動をパネル展示し、中央にはテーブルを並べ、そこに今年参加してくださった参加者が制作した作品を持参し並べ、二日間の展覧会を行おうというものです。(参加は任意)
きっと参加者の皆さんにとって展示の準備を含め、素敵な発表の場になると考えています。
少々話が長くなりましたが、改めましてこの一年間、アートコンパスの活動にご参加頂きました全ての皆さんにお礼を申し上げます。来年度も引き続き、宜しくお願い致します。
それでは良いお年を!
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