Tシャツづくりの下絵について
このブログでは8月6日に開催予定の「シルクスクリーンでTシャツづくり」の参加者に向けて、下絵づくり並びにその全工程をざっくりと共有したいと思います。
Tシャツづくりの工程
①製版
1-1 下絵と図案の清書
※参加者には事前に25㎝×25㎝の図案用紙に鉛筆(B~3B)で下絵を描いていただくことをお願いしています。当日はその下絵に沿って黒ペンでなぞり清書していきます。その後、その図案を白黒コピー。
1-2 露光作業
※手作りの露光機を2台セットし、暗室にて露光作業を行います。
※市販のシルクスクリーンを使用。
※スクリーンには感光乳剤が塗られており、黒ペンで描いた部分は光が当たらず、光が当たった白の部分が感光し固まる仕組みです。
※つまり、黒色の部分が、そのまま印刷時のインクの色(白・黒・赤)になります。
1-3 水洗い
※露光したシルクスクリーンをブラシなど使用して水で洗い、図案を浮かび上がらせます。
※その後、スクリーンを乾燥させる。
1-4 木枠づくり
※露光したスクリーンを木枠に両面テープ等で貼り付ける。この時絵柄が木枠の中央に来るようバランスよくおさめる。
②印刷
2-1 準備
※テーブルの上にTシャツ(正面 or 背中面)を広げ、Tシャツの中に新聞紙を入れて、インクの裏写りを防ぎます。
2-2 印刷
※Tシャツに版を置き、位置が決まったら版の上部にインクをのせ、ヘラで上から下へ均一に刷る。そして刷り終わったら、版をTシャツからそっとはがす。
③乾燥
3-1 乾燥して完成!
※自然乾燥又はドライヤーでインクを乾燥させる。
※離けい紙を使って、アイロンがけをすると、より生地にインクが定着します。
①製版
アートコンパスのロゴマークを図案にしてみました。
今回は木枠のサイズ(内枠:27㎝×27㎝)に指定があるため、必然的に下絵のサイズ(25㎝×25㎝)も決まってきます。そこで参加者の皆さんには事前に下絵を鉛筆(B~3B)で描いて準備していただくことになっています。
百円ショップで売っている正方形のコルクボードの木枠をそのまま利用。
といのも当日の時間が3時間と限られているため、当日になってから何を描こうか?と考える時間が惜しいため、今回はこのような形を取らせていただきました。
描く内容は何でもOKです。生き物や植物、想像上の生き物やアニメのキャラクター、文字や数字など指定されたサイズの中であれば何でも自由です。
ですので当日は約1時間ぐらいで鉛筆で描いた下絵に黒色のペンで清書していただく予定です。
そしてその清書した原画をコピー機でさらに黒白のコントラストをハッキリとつけていきます。(この工程は我々で行います)このコピー機をかける理由は次の工程である「露光」に影響してくるためです。詳細は当日講師からお伝えします。
今回はTシャツくんの専用スクリーンを使用します。
完成!
1-2 露光作業
段ボールの底に板を敷いて、その上にLEDライトをセットしただけのもの。
昨年度は講師の伊藤氏が持参したドラム型の露光機を使用しましたが、今回は私が作った手作り露光機(2台)で対応したいと思います。以前のブログでもお話させていただきましたが、誰でも簡単に作れるもので、もし頻繁にTシャツづくりをされる方にはお勧めです。
露光の順序としては、
部屋を真っ暗にして、露光機の上にクリアボードを設置し、その上に<原画・シルクスクリーン・木枠・白色の厚紙>の順番で重ね、4分間露光を行います。
露光が終わったら、素早くシルクスクリーンをブラシなどを使って水洗いを行います。すると、原画の黒い部分にあたる場所の
③枠づくり
今回使用している木枠は百円ショップで売っているコルクボードを利用しました。つまり、内側のコルクボードを切り抜いて木枠だけ取り出し、先ほど露光したスクリーンに木枠を当て、強力な両面テープで接着します。
④摺り
シルクスクリーン専用インク黒色の文字の部分ははじめマスキングテープで隠しておき
赤色のインクで印刷しました。
その後、マスキングテープをはがし、黒色のインクで印刷します。
いよいよクライマックスです。
無地のTシャツの表又は裏のどちらに印刷するか決めたら、Tシャツの内側に新聞紙を挟み(裏写り防止)、Tシャツのどの部分にプリントするか木枠を仮置きしてみます。
場所が決まったら、好きなインク(黒・白・赤)を一つ選び、ヘラを使って一気に縦横へと伸ばしていきます。均等に刷れたら、ゆっくりと木枠をTシャツからはがすと下の写真のように完成します。
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