第3回 みんなのアート基礎講座を終えて(後半)
お気に入りの抽象絵画と一緒に記念撮影!
●制作・後半「お気に入りの抽象絵画をトリミング」
今回の制作は大きな画用紙に抽象絵画を描くことではなく、実はここまでが準備段階でした。
せっかく大きな作品をつくることができたので、そのまま取っておきたい気持ちもあったのですが、(現に休憩時間、子どもたちからこのまま作品を持ち帰りたいとの意見も)後ろ髪をひかれながら次の工程へと進みます。
その内容は、L字の画用紙2枚を使って、先ほど描いた大きな絵からお気に入りの抽象絵画を自由にトリミングしていきます。
サイズは大小さまざま、形も正方形や長細い長方形など、トリミングをしてみて「ピンときた、ここだ!」というところをL字画用紙に沿って鉛筆で枠線を描き、ハサミやカッターで切っていきます。数も自由です。
ミリ単位でちょっとずらしただけで、その印象は変わっていきます。
まさにトリミングの醍醐味ですよね。
始まってみると、皆さん集中してどんどんお気に入りの抽象絵画を決めていきました。
本当にプロ顔負けの抽象絵画が次から次へと生まれていきます。
上下左右・天地の向きも自由に横断していきます。
四角のかたちだけでなく、円や三角形などの枠へも興味の幅が広がっていきました。
美しい抽象絵画に本当に癒されていきました。
コチラの作品は全て正方形の形(連作)で統一されていました。
そして小さい長方形のものは本のしおりとして活用されるとのことです。
素敵ですよね!
切り取ったお気に入りの抽象絵画がたくさん重なっています。
50個以上できたとか!?
●振り返り(作品発表)
発表時では参加者が一人ずつ切り取った抽象絵画を白い紙の上にのせ、「抽象絵画を制作してみた感想」や「お気に入りの抽象絵画3つ」を発表していただきました。
その中でとても興味深かったことは、参加者一人ひとりの「お気に入り」のポイントが本当に異なっていたことでした。
例えば、
・足跡がハッキリと残っていたから。
・ゾウや鳥などの何かの形に見えるから。
・カットするのが楽しかった。
・体全体を動かして描くのが楽しかった。
などなど。
そしてたとえ幼稚園児でも小学低学年の子どもたちでも、「どうしてこの絵が好きなの?(Why?)」に対してしっかりとその理由を自分で考え、ハッキリとした口調で発表できたことがとても印象的でした。そして発表者から鑑賞者へ「みんなはどの絵が好き?」の逆質問があったり・笑
難しい言葉で言えば「対話や共感する力」「プレゼンテーション力」「批判的思考力」をこの発表の場で一緒につくることができたのかな?と。
今後もこのような感じで「振り返り」をつくっていければいいなぁ~と思いました。
想像してみてください。
もしこの名刺サイズの小さな抽象絵画が室内の壁一面の大きさだったら。
長方形の絵画が、学校などの長い廊下の壁だったら。
足の指先で絵の具を飛ばした痕跡がお気に入り。
最後に参加者の皆さんへ
是非とも今回の作品を額縁に入れて飾ってみたり、スチレンボードなどのパネルに貼り付けてご自宅に飾られてはいかがでしょうか?
室内の雰囲気もがらっと変わるはずです!
おしまい
次回のお知らせです。
第4回みんなのアート基礎講座「スチレンボード版画」
日時:10月18日(日)13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
対象:子どもからシニアの方までどなたでも可(コロナの為、県内在住の方のみとなります)
参加費:600円(同伴者無料)
ブログ:「スチレンボード試作品づくり」
ご興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしています!
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