筑波山麓秋祭り 二日目(前編)
前回に続き、筑波山麓秋祭り 二日目をご紹介したいと思います。
(※ 午前・お昼・午後を前編・中編・後編で分けてお伝えします)
その内容は何と言っても筑波山麓のフィールドをダイナミックに生かした野外展示されているアート作品の鑑賞巡りが中心。
もともと2014年に地元茨城に帰省して以来、これから話に出てくる「つくば国際アーティスト・イン・レジデンス」の存在は知っていて、今回が初のコンタクトとなりました。
また、昨日の神郡地区を散策中、「Art Session Tsukuba 2017」のポスターやチラシが道中目に留まり、この近くで行っているともわかり、明日一日かけて全部を回ろうと思った次第です。
加えて、ネットか何かの情報で二日目の昼過ぎから神郡地区の石倉で真壁の人形浄瑠璃が無料鑑賞できることが判明!
そんなわけで興奮冷めやらず、一日目の夜にざっくりと計画を立ていよいよ二日目の朝スタートです!
展示会は筑波山の麓に位置する「筑波ふれあいの里」で行われていました。この施設の目的は
としています。昨日散策した神郡地区から車で約15分くらいのところです。ふれあいの里については以前からいろいろとお話を聞いていましたが行くのは今回が初めてです。
先ず始めに本館受付で美学展のチラシやマップを受け取り、国内外14名のアーティストたちの作品を本館からスタートし、反時計回りに見ていきました。いろいろ話し出すと長くなりそうなので、写真多めと全体の感想だけでお伝えしていきますね。
ちなみに皆さんは「アーティスト・イン・レジデンス」とはどのようなものかご存知でしょうか?その仕組みを簡単に述べると、名前の通り「Artist in Residence(直訳=居住・在住の中のアーティスト)」。
つまり、世界のアーティストたちが世界各国の地域に点在するアーティスト・イン・レジデンス施設に滞在し(短くて数ヶ月、長いと数年)、アーティスト自身の活動やコンセプトに、その滞在場所の特性や地域性を取り込みながら、また地域住民を巻き込みながら、制作から発表、ワークショップの開催など一連の芸術活動をオープンに行っていくものです。その目的は地域の特性発見や課題解決から文化面での貢献など様々です。(※ もしアーティスト・イン・レジデンスにご興味のある方は、このページ最後に参照としていくつか情報をリンクしておきます)
ちなみに今回の展示会を主催しているつくばアートセンターの概要を以下に抜粋します。
全体の感想として、国内外14人のアーティストたちが、この限られたフィールドの中で目の付け所(興味・関心)がそれぞれ異なり、またそれぞれにその特性を生かしつつ彼ら・彼女たちのフィルターを介して、筑波山の自然の魅力を引き出していたと思います。個人的にはこのふれあいの里自体がとても興味を覚えましたが、もしかしたらこれらの野外作品が併設されていたからこそ、そう感じたのかもしれません。
ただ、残念なことが一つ。それは作品前に設置されていたキャプションボードの日本人アーティスト以外全てが英語表記であったこと。これでは英語が不得意な一般の方々には全く伝わりません。(もし日本語訳の別紙パンフ等やあえて英語表記だけを意図した考えがありましたら失言について申し訳ありません。)
辛口で言わせていただくと、今回の野外作品が個人的に全部が全部素晴らしかったわけではありませんが、いくつかの作品はコンセプトと共にとても興味をそそられたものがありました。でもそれは私が英語をたまたま読めた上での話です。一言で言えば「もったいない」。もっと地域市民にアートの素晴らしさを伝える術をあらゆる状況下で想定し、鑑賞者の目線でアートに従事する側からもっと学ぶべきだと感じた日でした。もちろんこの事は自分自身にも言えることですが・・・(笑)
最後に余談ですが、ぐる~っと一周回り終えると、草木染展の看板が目に留まり、まだ浄瑠璃の時間まで少し間があったので別館に立ち寄ってみました。
そこでは地元で活動されている「むらさきの会」の方たちの素敵な草木染の作品が展示されていました。そこでいろいろと染物のお話を聞かせていただき、私のほうからも「例えば、このふれあいの里のフィールドを生かし、素材の草木を集めるところから始めて、生地を染めるところまでのワークショップ等は可能なのかどうか?」などのご質問をさせていただきました。とても丁寧にお答えいただき、何と展示室の隣部屋が染物専用の素敵な工房があるではありませんか!
個人的には来年以降に開催予定の「みんなのわくわくアート工房」の一環で、参加有志者を募り、来年みんなでここを訪れ、草木染のワークショップを専門の方々から教えを頂きながら一緒にできたら最高に楽しいだろうなぁ~と勝手に想像しています。
そして何と言ってもこの「筑波ふれあいの里」自体がとても魅力的な場所に感じ、いつの日かアートコンパスで何かのイベントやワークショップなど(例えば里山アートなど)ができたらなぁ~と感じました!
次回は二日目・中編をお伝えします。
中編:
12:30~13:00 お昼(またまた神郡米のおにぎり)
13:00~14:00 真壁の浄瑠璃を無料鑑賞!
後編:
14:00~15:30 Art Session Tsukuba 2017
つくば国際アーティストインレジデンス(Facebook): https://www.facebook.com/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B9-810330815672965/
つくばアートセンター: https://www.tsukuba-art-center.com/
ResArtis: http://www.resartis.org/en/about/
TransArtists: http://www.transartists.org/about
アーカスプロジェクト(茨城県守谷市) http://www.arcus-project.com/jp/
神山アーティスト・イン・レジデンス(徳島県神山町): http://www.in-kamiyama.jp/art/
(※ 午前・お昼・午後を前編・中編・後編で分けてお伝えします)
その内容は何と言っても筑波山麓のフィールドをダイナミックに生かした野外展示されているアート作品の鑑賞巡りが中心。
もともと2014年に地元茨城に帰省して以来、これから話に出てくる「つくば国際アーティスト・イン・レジデンス」の存在は知っていて、今回が初のコンタクトとなりました。
また、昨日の神郡地区を散策中、「Art Session Tsukuba 2017」のポスターやチラシが道中目に留まり、この近くで行っているともわかり、明日一日かけて全部を回ろうと思った次第です。
加えて、ネットか何かの情報で二日目の昼過ぎから神郡地区の石倉で真壁の人形浄瑠璃が無料鑑賞できることが判明!
そんなわけで興奮冷めやらず、一日目の夜にざっくりと計画を立ていよいよ二日目の朝スタートです!
11月5日(日)
10:00~12:00 第5回 つくば国際アーティスト・イン・レジデンス 周縁の美学展
展示会は筑波山の麓に位置する「筑波ふれあいの里」で行われていました。この施設の目的は
「筑波山麓の豊かな自然環境の保全や活用を通じて、学童や都市生活者および市民等が農業に対する理解を深め、都市と農村の交流を図ること(HPより抜粋)」
としています。昨日散策した神郡地区から車で約15分くらいのところです。ふれあいの里については以前からいろいろとお話を聞いていましたが行くのは今回が初めてです。
先ず始めに本館受付で美学展のチラシやマップを受け取り、国内外14名のアーティストたちの作品を本館からスタートし、反時計回りに見ていきました。いろいろ話し出すと長くなりそうなので、写真多めと全体の感想だけでお伝えしていきますね。
上を見上げると筑波山の頂上がすぐそば!
下を見ると、平野を一望できるロケーション!!
ちなみに皆さんは「アーティスト・イン・レジデンス」とはどのようなものかご存知でしょうか?その仕組みを簡単に述べると、名前の通り「Artist in Residence(直訳=居住・在住の中のアーティスト)」。
つまり、世界のアーティストたちが世界各国の地域に点在するアーティスト・イン・レジデンス施設に滞在し(短くて数ヶ月、長いと数年)、アーティスト自身の活動やコンセプトに、その滞在場所の特性や地域性を取り込みながら、また地域住民を巻き込みながら、制作から発表、ワークショップの開催など一連の芸術活動をオープンに行っていくものです。その目的は地域の特性発見や課題解決から文化面での貢献など様々です。(※ もしアーティスト・イン・レジデンスにご興味のある方は、このページ最後に参照としていくつか情報をリンクしておきます)
ちなみに今回の展示会を主催しているつくばアートセンターの概要を以下に抜粋します。
「つくばアートセンターは、都市と農村、芸術と科学、学問分野と文化の間の関係を研究し、繋ぎ結びつけることを目指しています。コミュニティーの都市環境や日常的な仕事から一時的に離れて、国内外のアーティストための活動期間や活動を組織することによって、つながりが具体化されます。」
つまり、つくばアートセンターと筑波ふれあいの里の趣旨が見事に一致しているわけです。
滞在アーティストと参加者によるワークショップ
それぞれの竹に耳をあてると、川のせせらぎが全く別の音として聞こえました
全体の感想として、国内外14人のアーティストたちが、この限られたフィールドの中で目の付け所(興味・関心)がそれぞれ異なり、またそれぞれにその特性を生かしつつ彼ら・彼女たちのフィルターを介して、筑波山の自然の魅力を引き出していたと思います。個人的にはこのふれあいの里自体がとても興味を覚えましたが、もしかしたらこれらの野外作品が併設されていたからこそ、そう感じたのかもしれません。
ただ、残念なことが一つ。それは作品前に設置されていたキャプションボードの日本人アーティスト以外全てが英語表記であったこと。これでは英語が不得意な一般の方々には全く伝わりません。(もし日本語訳の別紙パンフ等やあえて英語表記だけを意図した考えがありましたら失言について申し訳ありません。)
辛口で言わせていただくと、今回の野外作品が個人的に全部が全部素晴らしかったわけではありませんが、いくつかの作品はコンセプトと共にとても興味をそそられたものがありました。でもそれは私が英語をたまたま読めた上での話です。一言で言えば「もったいない」。もっと地域市民にアートの素晴らしさを伝える術をあらゆる状況下で想定し、鑑賞者の目線でアートに従事する側からもっと学ぶべきだと感じた日でした。もちろんこの事は自分自身にも言えることですが・・・(笑)
最後に余談ですが、ぐる~っと一周回り終えると、草木染展の看板が目に留まり、まだ浄瑠璃の時間まで少し間があったので別館に立ち寄ってみました。
そこでは地元で活動されている「むらさきの会」の方たちの素敵な草木染の作品が展示されていました。そこでいろいろと染物のお話を聞かせていただき、私のほうからも「例えば、このふれあいの里のフィールドを生かし、素材の草木を集めるところから始めて、生地を染めるところまでのワークショップ等は可能なのかどうか?」などのご質問をさせていただきました。とても丁寧にお答えいただき、何と展示室の隣部屋が染物専用の素敵な工房があるではありませんか!
個人的には来年以降に開催予定の「みんなのわくわくアート工房」の一環で、参加有志者を募り、来年みんなでここを訪れ、草木染のワークショップを専門の方々から教えを頂きながら一緒にできたら最高に楽しいだろうなぁ~と勝手に想像しています。
そして何と言ってもこの「筑波ふれあいの里」自体がとても魅力的な場所に感じ、いつの日かアートコンパスで何かのイベントやワークショップなど(例えば里山アートなど)ができたらなぁ~と感じました!
次回は二日目・中編をお伝えします。
中編:
12:30~13:00 お昼(またまた神郡米のおにぎり)
13:00~14:00 真壁の浄瑠璃を無料鑑賞!
後編:
14:00~15:30 Art Session Tsukuba 2017
参照元
筑波ふれあいの里: http://www.tsukubafri.jp/index.htmlつくば国際アーティストインレジデンス(Facebook): https://www.facebook.com/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B9-810330815672965/
つくばアートセンター: https://www.tsukuba-art-center.com/
世界のアーティスト・イン・レジデンスを紹介しているサイト等です。
Air_J: http://air-j.info/ResArtis: http://www.resartis.org/en/about/
TransArtists: http://www.transartists.org/about
アーカスプロジェクト(茨城県守谷市) http://www.arcus-project.com/jp/
神山アーティスト・イン・レジデンス(徳島県神山町): http://www.in-kamiyama.jp/art/
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