個別アート支援スタート!


 先日の土曜日(11/28)は、クレヨンや水彩道具などの描画材一式を車に詰め込んで筑西市の方へ向かっていました。

というのもこれからご依頼があったご家庭の娘さん(小学3年生)に個別で絵画指導をするためです。この活動をこれから何と呼べばいいのか?迷うところですが、ひとまず仮称:個別アート支援事業としておきたいと思います。


そもそもの経緯をお話しすると、コロナ以前にアートコンパスが携わるアートイベントに参加されていたお子さんでした。ただ今回のコロナにより自粛を余儀なくされ、かつ人との対話や大勢の人がいる中での制作が苦手とのこと。

今月に入ってお母さんからご連絡をいただき、「玄也先生に絵を習いたい!絵が上手になりたい!」とのご要望をいただきました。

そこでこれから月に1回程度の頻度で絵画指導(1時間半~2時間程度)をご自宅で行うこととなりました。

 

初回の日は、私も約一年ぶりに女の子(以後、N子ちゃん)にお会いするので、あまり飛ばさず、ゆっくりとお話をしながらN子ちゃんがどんな風に絵画を学んでいきたいのか?ヒアリングを兼ねて行いました。

これまで描きためた絵(お母さんがN子ちゃんの幼少期からファイリングしていました)を見せてもらったり、私もイギリス留学時のスケッチブックを持参して、日頃から興味関心を描きためておくことやコラージュ用に好きな雑誌や広告紙を収集しておくことなどをお話ししました。

そして気になる初回の内容はというと、お母さんをモデルにペンとクレヨンで四切の画用紙に描いてみることにしました。

但し、見たままに描いても面白くないかなと思い、「固有色(こゆうしょく)を使わない」条件を設けてみました。つまり、髪の毛の色が黒の場合、黒以外の赤や青で描くこと。肌の色が肌色でもピンクや緑など別の色で描くこと。

こうすることできっとN子ちゃんも今まで描いたことのない方法で楽しんでもらえるかな?と。またお母さんをモデルにすることで、N子ちゃん、お母さん、私の三者で一緒に今後の方向性をもっと具体的にお話しすることができるかなと。


描き始めは緊張していたのかな?手が止まることがありましたが、徐々に気持ちがのってきてぐいぐいと力強いクレヨンの線が進んでいきます。

制作途中に、私の絵画経験:構図の決め方(カメラでお母さんを正面、横、全身、顔のアップなどを撮影し、N子ちゃんにこんな構図が考えられることを伝えました。最終的にN子ちゃんはお母さんの顔アップがツボだったようです・笑)、自分の気持ちに従っての色の選び方、制作途中や終わりに絵を自分から遠くに離して置き、客観視することなどをお伝えしました。

N子ちゃんとは本当に久しぶりの再会だったので始める前は少々不安でしたが、終始笑顔でアートの時間を楽しんでいるようだったので本当に良かったです。

彼女の目標「絵をうまく描けるようになること」も大事なことですが、絵をもっと好きになること、描くことが楽しいこと、そして何よりも心が豊かになること!

こんなことを漠然とですが大きな目標に、歩む足を一緒に進めていければと思います。

それではまた!





コメント