みんなのアートプロジェクト「段ボールで遊ぼう!」を終えて

 みんなのアートプロジェクト「段ボールで遊ぼう!」を終えた今、心地よい疲労感に満たされています・笑

私の中の勝手なバロメーターで、この「心地の良い疲労感に満たされる」ことがその回の達成度と比例していることが非常に多いです。

参加者の皆さんも今回の段ボールアートで楽しい時間をきっと過ごせたのではないかと思っています。本当にお疲れ様でした!!


●概要
みんなのアートプロジェクト「段ボールで遊ぼう!」
日時:13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
参加者:計15名(子ども9名+大人6名)


そもそもみんなのアートプロジェクトは「アートでやってみたいことを参加有志者が自律的に、そして協力して実現する」ことが趣旨としてあります。

となると、企画から振り返りまでの一連の過程を対話を通して一緒に行ていきたいところではありますが、現時点で醸成されているアートコミュニティの様子を見ながら、少しずつその目標へ一緒に育んでいければと考えています。

ただ今出来ることとして、参加者の皆さんに段ボールを必要数持参してきていただいたり、部屋の後片付けでテーブルやイスをもとの位置に戻してくれたりとご協力を頂きました。子どもたちも積極的に「何かお手伝いできる?」と尋ねてきてくれたり、本当にありがとうございました!

部屋の片壁に段ボールとガムテープや道具(ハサミやカラーペン)を置きました。

あらかじめ何を作るか計画してきた参加者もいれば、
造形操作のように段ボールを切ったりちぎったりしながら
イメージを膨らませ作りたいものを探ってみたり。

各自の制作スペースも自然の流れで混乱することなく決まっていきました。


私の立ち位置として、全体の進行及び撮影を行いながら制作にも加わっていきました。
それでは早速、各参加者の制作模様をレポートしたいと思います。


●いろいろなキャラクターシリーズ

トーテンポールのような作品やポテトチップの段ボールからアイデアを喚起した
キャラクターの作品を制作していました。
撮影し忘れてしまいましたが、前回に続き、「鬼滅の刃」のキャラクターを
何枚もそれも大きなサイズで描いていき、作品に組み合わせていたのも印象的でした。



●観光地によくあるあの・・・


「今回は何を作るの?」と尋ねてみると、
「観光地などにある顔を穴から出して記念写真をとる作品」とのことでした。
具体的にどんな作品になるのか?様子を見ていると、
どこかで見たようなシルエットが徐々に現れてきました・笑
そうです、鬼滅の刃の煉獄さんです!

お母さんと一緒に段ボールでベースを作り、その後一人でほぼ等身大の煉獄さんを
カラーペンで描き切りました!(本当に大作です)
なかなか小学生で等身大もの大きなサイズの作品を制作する機会は
そうないと思うので本当に貴重な時間になったんじゃないかなぁ~と思います。


●武器シリーズ!

用意したガムテープで、色付きのもの(赤・青・黄・緑・白)も準備しました。
これがまた今回の段ボール制作で大活躍でした!
どうしても全体が茶色一色になりがちで、かといってカラーペンでも限界があります。
絵の具やペンキを使うとなると、現場がとっ散らかってしまうので
今回は大人の都合でパス・笑

左の女の子は鬼滅の刃のメインキャラクターの刀を上手にカラーガムテープを
使いながら詳細に復元していました。さながら実写版のようです。
(今ネットでも取り上げられている赤や黄色のカラーセロハンを剣の刃に取り付けたらもっと本格的?)

一方、男の子の方は当初何をつくるか迷走中でした。
はじめブーメランを作っている中、徐々にイメージが膨らんできたのかな?
ゲームの中に出てくる武器(鶴嘴や斧や剣等)を私やお母さんと一緒に制作。
気がついたら他の段ボールで試し切りをしていました・笑


●みんなでコラボレーション「家でイエーイ!」

コチラの参加者はチームで共同制作です!
はじめに家の広さを段ボールで囲い大まかに決めてから
様々な家具や電化製品を制作。

コチラはジェットコースターが描かれているソファーです。
実際に上に寝そべって心地よさを試していましたね。(↓写真の左上)

家の入口はとってもカラフルです。
カラーガムテープの色を使い分けて丁寧に貼っていっています。

カッターなど子どもにとって危険な道具はお母さんが、
はさみは子どもたちが使用し、制作する内容によって分担作業をしていました。
例えば丸いお皿はお母さんがきれいにカットし、そのほかのところを子どもたちが仕上げていきました。

食器棚です!
段ボールアートで著名な日比野克彦氏ばりの完成度です!!
5色のコーヒーカップのかたちが絶妙にいいですね~

コチラはお母さんと一緒にケーキ作り。

他にもテレビやパソコン、洗濯機、フライパンやお鍋などなど
ここで本当に生活できるんじゃないかなぁ~


今から演劇が始まるんじゃないかなぁ~と思えるぐらい完成度が高いです!
(お母さんたち、本当にお疲れ様でした!)

ネコ?の形をしたカラフルな貯金箱とイスです。
来年度のお年玉がたくさん入れられますね!


●恐竜のコスチューム!

お母さんと一緒に恐竜のコスチュームを制作。
かわいいの一言!
撮影時、お母さんは黒子に徹しています・笑

実は両腕に通している段ボール(ワニ)は取り外して
右下に置いてある段ボール箱(わにわにパニック!)からお母さんが
出したり隠したりしながらもぐらたたきゲームのように動き、
男の子が段ボールの斧でたたくゲームも発案!


●ひとりキャンプか~ら~の~家、か~ら~の~ロケット!


私の方も何か作りたいなぁ~と思い、
You-tubeのヒロシキャンプにはまっているので
段ボールでテントを制作・・・が、思ったよりも重量がありテントが立たず。
そこで急遽計画を変更し、即興で家を作り、子どもたちも集まってきてくれたので
一緒になって制作していきました!




●最後に

段ボールを主な素材として使用すると、みんなのアート広場やアート基礎講座で行っている制作とは異なって、からだ全身を使って制作ができることができ、そこが大きな魅力でした。参加したお母さんからも想像していた制作と実際の制作が大分違っていたとご感想をいただきました。

また身体全身で制作すると、自然に作品サイズも等身大になっていき、普段使っていない様々な感覚(空間認識力など)を駆使できることが今回の醍醐味でもあります。

今現在、コロナの第3波で世の中がまだまだ不安定な状況ですが、生活の中の楽しさや悦びを忘れず、新しいその解を一緒に見出しながら今後も活動を進めていきたいと思いました。

加えて、今年はあとランタンアートと年末のみんなのアート広場のみとなりました。
年が明けてから1月~3月に今年の振り返りを行いたいと思いますが、ここ最近強く思うことはやはり「みんなのアート展」をやりたかったの一言です。

その理由として、アートコミュニティが少しずつ醸成されてきて、何よりも回を重ねるごとに参加者の皆さんの作品やその学びの探求心や姿勢が強まっているのを感じています。

各回の終わりに発表の場を設けていますが、より広く一般市民の皆さんからの振り返りの場も設けられると、広い視野の対話の場が生まれ、そこに参加する全ての方たちのより良い文化芸術の市民性醸成の場が生まれると予感しています。

何とかコロナが終息ないし少しでも安定し、毎年公共の場でアート作品の発表の場を実現できたらなと願っています。

それではまた!


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