動くおもちゃの試作品

5月17日(日)のオンラインアート広場で制作予定の「輪ゴムと電池で動くおもちゃ」の試作品を作ってみました。

ここではその制作過程についてお伝えしたいと思います。
 
潜水艦「オムライス号」


【基本道具】
 はさみ、カッター、セロハンテープ(ガムテープ)、のり(速乾性ボンド)、カラーペン、水彩絵具

【基本材料】
 紙容器、紙コップ、蓋付プラスチック容器、画用紙、ストロー、タコ糸電池(単2形)クリップ、他

 ※ 赤字のものは最低限必要なものです。
   他は参加者の皆さんが必要と思われるものを自由にお揃えください。
 ※ 百円ショップ等で全て買い揃えることができます。予算は500円~1,000円程度




【制作工程】
 1.イメージを膨らませる
 2.動力・その1
 3.動力・その2
 4.装飾と着彩
 
  
 

1.イメージを膨らませる


動くおもちゃの母体となる容器を選びます。

家にあったものや百円ショップで購入したものを並べてみました。
その容器のかたちや素材から乗り物やUFO、
昆虫や動物や人間など色々なイメージが喚起されてきます。

身近な素材を組み合わせてイメージをカタチにしてみます。
私の場合、カレーライスなどでよく使う紙容器を百円ショップで見つけ、
逆さまにしたら潜水艦に見えてきて、また床を海に見立てて動かしたら
シュールで面白いだろうなぁ~とイメージ。
ビートルズの「Yellow Submarine」で決まりました!

 

2.動力・その1


輪ゴムを電池の両サイドにガムテープでバランスよく貼り付けます。


容器の両サイドに輪ゴムが通る程度の穴を1個ずつあけ、先ほど電池に付けた輪ゴムを図のように通します。

輪ゴムを通したら、図のようにクリップで仮止めし、テープで固定します。


 

3.動力・その2


潜水艦の後部にタコ糸を通す穴を一つあけます。

タコ糸の片側にストッパー(クリップ可)を取り付け、先ほど開けた穴に外からタコ糸を通します。

下写真のように、容器の左側が前部、右側が後部としたとき、電池を時計回りに回し、タコ糸を電池に結び、再びテープでタコ糸と電池と固定します。
※ ここの制作が結構難しいです!



下写真のように、手前に糸を引くと、電池につけた輪ゴムがねじれ、糸を離すと電池が回転する仕組み。

この時、次の工程「4. 装飾と着彩」の前に、実際に動かしてみます。
うまく動けばOK!


4.装飾と着彩


装飾と着彩は各参加者の任意になります。「3. 動力」まで出来て、完成でも良いですし、色紙や折り紙などで装飾したり、カラーペンやクレヨンで色付けしたり創意工夫の場です。

 
私の場合、以下のように進めていきました。

容器の透明なふたを潜水艦の窓に見立て、その枠を画用紙に鉛筆で写し取り、その中にいろいろな人の顔を描いていきました。



ふたの内側から窓枠の赤色を絵具で着彩し、乾燥後に丸く切り抜いた顔をボンドで接着。

次にどの顔を潜水艦のどの部分に貼り付けるか試し置き。

試し置きが決まったら、母体を黄色の絵具で着彩。

着彩の乾燥後、窓や潜望鏡に見立てたストローなどを取り付けて完成!

前方から
後方から
上空から
下方から見える仕掛けはこんな感じです。


制作途中から、「どうみてもこれオムライスだよなぁ~」と思い始め(笑)、タイトルは潜水艦「オムライス号」で決定しました!

制作後にもいろいろとアイデアが止まりません。

例えば、潜水艦が海面を運航しているときの波しぶきを表現するのに、細かく裂いた青と白のビニールテープをつけてみたり、動力となるタコ糸についたつまみを魚にしてみたい!などなど。

これからもう少し完成度を上げていこうと思います。
 
 
17日のオンラインアート広場に参加を希望されている皆さんには、素材選びの時点から「1. イメージを膨らませる」を是非行っていただきたいと思います。

勿論、制作本番でなかなかイメージ通りいかないことが多々出てくると思います。その時はオンライン越しに私が適宜アドバイスをしたり、参加者の皆さんと一緒に問題解決を楽しく行ったりできればと考えています。
 
またこの動くおもちゃに限らず、何か不明な点等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

それではまた!

 
<お申込みフォーム>
http://www.artcompass.jp/applications.html



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