オンラインアート広場「うごくおもちゃ」を終えて



今日はとても気持ちの良い天気になりましたね!

本日午後、第1回目のオンラインアート広場「うごくおもちゃ」を開催しました。

参加者の皆さん、本日は本当にお疲れ様でした!
オンラインアート広場はいかがだったでしょうか?

【概要】
オンラインアート広場「うごくおもちゃ」
日時:2020年5月17日(日)13:30~15:30
参加者:7組(5組=新規、2組=リピーター、総勢17名?)
担当:中村

タイムスケジュール:
① はじめに(13:30~)
② 参加者の自己紹介(~13:45)
③ 作品制作(13:45~15:15)
④ 作品発表(15:15~)
⑤ おわりに(~15:30)

以下、今日の流れと、いくつか気づいた点についてお伝えします。

▼タイムスケジュール表▼

 
●今日の流れ:

Zoom操作のリハーサルのために定時より30分早い13時から会議をオープンにしました。
ただ今回のお申込み時にZoomの利用頻度も合わせて参加希望者へ聞いており、そのほとんどが「頻繁に利用している」とのお答えだったので、特にリハーサルを行うことなく13時半からスタートすることができました。

初回の今日は新規の参加者(ほとんどが都内からの参加)が多かったため、「①はじめに」にて私自身とアートコンパスについて簡単な自己紹介をさせていただきました。

次に各参加者からの自己紹介で「①お名前(ニックネーム可)②お住まい ③興味関心など何でもOK」をお一人30秒程度発表していただきました。

久しぶりのアートイベント、そして参加者のほとんどが新規ということもあり、ここだけの話、昨夜から緊張が続いていました・笑。

けれど、その内の2組が地元リピーターの方たちだったので、懐かしくすっかり成長した子どもたちの顔が見れて、やっとこさ気持ちが落ち着いてきました。(42歳の男、まだまだ修行が足りませんね~・笑)
 
自己紹介の後、作品制作が始まる前に補足として、このアート広場の簡単なルールの説明。例えば、

・参加者の皆さんと一緒に楽しいアートの時間にしていきたいこと。
・わからない点や不明な点は遠慮なく質問していただいて構わないこと。
・トイレや気分が悪くなったら途中退席OK。
・気温が高い日は小まめに水分補給を!などなど。
 
加えて、個人情報についても合わせてご説明させていただきました。

そしていよいよ制作です!
 
 
先日NPOまるでのアート教室でもそうだったのですが、オンラインでの難しい点は事前に共有情報がある程度ないと、どたん場での解説、特に創作活動では困難を極める点が多々見られます。
 
そこで「うごくおもちゃの作り方」なるものをPDFで作成し、前日に参加者へZoomIDおよびパスワードと共にご連絡させていただきました。

▼うごくおもちゃの作り方(PDF)▼

事前に制作の大まかな流れを含めたイメージを共有しているとしていないとでは、オンライン進行に支障がやはり出てくると予想。

しかし、その準備をしっかりとしていても、万全ではないのがアートの不確定要素であり、大変だけど楽しい面でもあります。

それでもなんとか乗り切れた原因は、おそらく今回参加してくださった皆さんが普段から図工やアート制作に慣れ親しんでいる方たちだったからだと思います。おかげで特に大きな「つまずき」もなく進めることができました。ありがとうございます。
 
勿論、反省点として、

「容器本体に輪ゴムがついた電池をつける」→「タコ糸を電池につける」
ではなく、「輪ゴムを付けた電池にタコ糸を巻き付ける」→「本体に電池の輪ゴムを取り付ける」の順番の方が分かりやすくよかったのではないか?などなど。

加えて、準備素材の一つに「輪ゴム」があります。

輪ゴムと言ってもいろいろな種類(大きさや強度)があり、この種類による動力効果のため、やり直しをすることになってしまったご家庭が何組かありました。

この点については「事前に私の方で予想し、何パターンか準備する」、または「輪ゴムの種類そのものを指定してしまう」といった解決策ができたと思います。
 
いずれにせよ、これらの課題点は次回以降に修正し、今回の反省点を生かしていきたいと思います。
 
とにかく「②・③動力」まで出来れば、次の「④装飾と着彩」は私の解説やアドバイスがなくても、参加者が自由に表現を楽しめる時間になれると思いました。

つまり、②・③の動力までは「子どもたちと保護者の共同制作×私の解説」、④の装飾と着彩は「子どもたち自身の手で」といった感じでした。

そして完成した作品はどれも個性豊かで、子どもたち一人ひとりの様子から満足していただけたのではないかと思います。

ちなみ後日談ですが、未就学児童や小学低学年のお子さんを持つ保護者から「2時間の制作は長くて集中力が続かず無理かな?」と始まる前に不安があったそうです。けれど最後までやり切れたのは、どうやら画面越しから伝わる他の参加者の子どもたちの制作風景が刺激になっていたようです。たとえ直接の触れ合いがなくても、ポジティブなエネルギーを他人から自分に吸収できる要素があるんだと。

正直大人の私では全く気付かなかった、子どもたち同士のコミュニケーション、触発しあう空気が流れていたのだと感心しました。

最後に、制作後の作品発表の内容は「①お名前 ②作品タイトル ③工夫したところや感想」の3点を発表していただきました。

本当に長い時間お疲れ様でした!
 
 
●ギャラリー

「ねずみ」
お目めがパンダ!?
そしてしっぽがクリップをつなぎ合わせて随所に工夫が施されています!

「アンダー・ザ・シー(Under the Sea)」
なかなかこのような発想は見たことがありません。
作品をよく見ると、海の底が茶色の砂粒と貝殻が貼り付けられ、
海面上ではイルカが飛び跳ねています!

「ぺんぎんちゃん」
作品発表時にはまだ本体の青色が乾いておらず。
けれどその後に見事完成しました!



「ねずみのネン子」
目、頬、口、耳、手足が各色の画用紙で!
しっぽはなんとファーの毛糸で表現されています。

「タクシー」
地元のJ2サッカーチーム「大宮アルディージャ」のシールがたくさん!
地元愛を強く感じました!


「バースデーカー」
指に赤い絵具をつけて、容器に着彩している楽しそうな様子が印象的でした。
作品全体の色味も赤と緑の補色の関係がとっても美しいです!!

「せんすいかんのふね」
同じ容器を二つ合わせるとこのような形になりました!
色紙の模様もかわいいですが、個人的に船の中に人形か何かを乗せて動かしたくなりますね~






●気付き:

今回はじめて自社でオンラインアートイベントを開催し、気づいた点が2点ありました。

① オンラインの可能性~「遠方からの参加」

オンラインであるからこそ、普段、地域の公共施設で開催しているアートコミュニティイベントに参加できない方たちに向けてサービスの提供ができる。

始める前から考えれば当然と言えば当然の事なのですが、このことは個人的にとても衝撃的な喜びを突きつけてくれました。

実をいうと今回の広報は、主にFacebookの有料広告で試しに行ってみました。(つくば市を中心に約50km範囲=東京、埼玉、千葉などの関東圏含む)

すると結果的に都内の、それもおそらくオンラインを日常で頻繁に利用し、かつアート教育に興味のある方々(ICTリテラシーが高い方たち)が参加してくれました。(あくまでも個人的な推測ですが)

もしこの範囲を日本全国、世界へと発信したら、当然その結果が少なからず返ってきますよね!?

また別な視点から、福祉の面でも(例えば身体および精神的に物理的な移動が困難な方たちに向けて)大きなサービスとして発展できる可能性を秘めていると思います。(語弊があるかもしれませんが)想像しただけでもなんだかわくわくしてきます!

このことは私たちが目指す「インクルーシブ・アート・コミュニティ構想」を強力に後押ししてくれるはずです。

先ずは(そんな夢を抱きながら)目の前の課題を少しずつ解決していきたいと思います。


② より良いオンライン環境を目指して~「ヘッドフォンマイクの必要性」

今回オンライン会議アプリは「Zoom」を利用させていただきました。

そのシステムについて特に大きな問題もなく進めることができましたが、音声の面で聞き取りずらい場面が所々にありました。というのも各ご家庭はタブレットやPCで参加され、制作している子どもたちが決してパソコン等のすぐ近くで制作しているとは限らないからです。そして各種ICT機器の音を拾う性能にもおそらくばらつきがあるため、会話をする中で互いのフラストレーションが積もりうる可能性が起こりえます。
 
この問題について何がベストな回答か?
 
おそらく「主催者(私)が参加者に向けてお伝えする重要なポイントを参加者がストレスなく随時聞き取ることができ、心地よく制作に集中できること!」

結果、私の方でヘッドフォンマイクを注文しました。がすごい、人気があるものはどれも品切れか納品日が来月?!(ちなみに私も来月14日に届きます)
 
少なくとも私の方でヘッドフォンマイクがあれば、主催者の声は各参加者へ聞き取りやすく円滑に進められるはずだと思います。
 
話が少しそれますが、国が進めるGIGAスクール構想では各子ども一人ずつにICT環境:例えばタブレット1台だけでなく、ヘッドフォンマイクも必要になると思います。

 
そんなわけで少々話が長くなりましたが、今日一日がとても楽しかった!

 
次回のお知らせ:
オンラインアート広場「みんなのアート鑑賞会」
2020年5月31日(日)14:00~15:00
担当:濱本ゆーきさん

※コチラは本日定員に達したため、お申込みを終了とさせていただきます。

それではまた!



コメント