第2回 おにんこっと・アートイベント!
9月最初の土曜日は、残暑がとても厳しい一日となりました。
そんな猛暑日の午後、筑西市社会福祉協議会・本所にて、今年2回目となるおにんこっとさん主催のアートイベントに中村が講師として参加してきました。
今回の内容は前回に続き、フリースタイル形式で行ってきました。
参加者の皆さん、おにんこっとスタッフの皆さん、本日も楽しい時間をありがとうございました!
今日のアートイベントを一言で言い表すと、「心地の良い自由な居場所が生まれた日」といった感じでしょうか!?
イベント終了後、後片付けの最中、スタッフのめぐみさんと今日の振り返りについて雑談をしていたとき、互いに感じたことが一致!
「今日は何だか前回よりも全体の流れが滑らかだったような・・・」
この原因・理由についてはいろいろな要素が考えられると思います。
前回の反省からの改善策であったり、おにんこっとさんからのアイデアや提案だったり、またリピーターの参加者の皆さんのおかげだったりと。。。
これらのことについて、私の気づき(3点)と一緒に具体的に見ていこうと思います。
① おにんこっとさんの創意工夫
話は少し逸れますが、教室サイズの空間に机やイスを配置する時、そのイベントや講座の内容や目的、参加者の特徴や年齢層、その動線などなど、様々な要素を考慮し、最適なセッティングをするにはどうすればよいのか?
例えば、世界の小学校の机の配置を見ると、その国柄の教育方針が見えてきます。例えば欧州などはグループワークがしやすい島をつくったり、児童間のコミュニケーションを促進する「口」のかたちに並べたり。一方、日本は先生の方に注視できるように児童全員が正面を向いているなど。
個人的には、学びの物理的な環境は子供達(参加者)の自主性や積極性を大きく左右するほど重要な要素の一つだと考えています。
おにんこっとさんはこの点をとても重要視していると感じました。
結論から言うと、今回は部屋のど真ん中に島をつくり、そこに画材や道具を配置(前回は部屋後方の壁沿いに配置)。そしてその周りに参加者が座れる4つの島をつくりました。加えて、その内の一つの島は壁にくっつけ、座った時に前面に壁があることで集中して制作ができるように配慮しました。
正直、空間の真ん中に道具や材料を置くというアイデアは個人的には思いつかないことで、こういった斬新なアイデアを手探りながらもできる環境はとても居心地の良いものです。
結果、参加者が必要な材料や道具を取りに行くと、必然的に他の島で制作している参加者の様子が視界に入り、互いのコミュニケーションの促進につながったのではないか?と思っています。
加えて、私がいつも持参する様々な材料に加え、おにんこっとのスタッフさんから家にたまった様々な材料(貝殻などの自然物や空の容器やふたなど)を頂き、参加者の感性に良い刺激を、インスピレーション与えていたのではないか!と思います。
前回のアートイベントにおいて、ある男の子が流木や様々な素材を組み合わせる際、表面がつるつるした紙のガムテープでつなぎ合わせていました。
皆さんもご存知だと思いますが、紙テープはその表面がつるつるしているため、上から重ねて張り合わせることが難しく、また水彩絵具もはじいてしまう。。。。
前回のブログ:
http://artcompassblog.blogspot.com/2019/07/blog-post.html
そこで今回、赤・青・黄・白の布のガムテープを用意。すると今回も参加してくれた男の子は青のガムテープを手に取り、(まだ自分の手の力でちぎることは難しく、前半は周りの大人に依頼→後半は自分ではさみを使ってカット)様々な素材をつなぎ合わせていました。
このことによって自分が頭の中でイメージするかたちを、目の前に投影する上でストレスなく制作が進みます。下の弓矢だけでなく、つつき棒?なるものも制作。これで問題だった一つを解決です!
より良い学びにおいて、周りの環境、手に取る材料や道具、そして最後はそこに集う人たちです。
今回の参加者は前回に続いて参加されたリピーター、また以前、別会場でお世話になったリピーターの方々でした。そんなこともあり大分リラックスした様子で制作に取り組んでいたと思います。
こんなことがありました。
それは今回イベントの始めに、参加者から自己紹介としてお名前と夏休みの楽しかった思い出を一人30秒程度で発表していただきました。
そして、その流れがそのまま参加者の女の子の作品:「この夏の思いでシリーズ」につながります。
お母さんと一緒に出店のチョコバナナや射的などを制作。
彼女のその楽しかった思い出や感情は、そのまま作品に写り込み、その空気は周りの参加者をも巻き込むほどになりました。
「僕も、私も!」と、子どもたちは次々と思い思いの射的用のゴムピストルを制作していきます。そこはまるでお祭りの射的場と化しました!
このような「共鳴の空間、一体感」ってなかなか生まれるものではありませんが、やはりこれもひとえにおにんこっとさんの準備や隅々まで行き届いた配慮があるからこそ、偶然ではなく必然的に生まれた結果だと思います。
それはそのままおにんこっとさんの求める「障がいの有無、障がいの名前など、様々な枠を越えた交流の場を育んでいきたい!」という思いに反映されています。
次回のお知らせ:
次回は11月30日(土)を予定しています。
内容はフリースタイルではなく、課題制作を予定しています。
季節に合った内容を検討していますので、是非次回もよろしくお願い致します!
それではまた!
そんな猛暑日の午後、筑西市社会福祉協議会・本所にて、今年2回目となるおにんこっとさん主催のアートイベントに中村が講師として参加してきました。
今回の内容は前回に続き、フリースタイル形式で行ってきました。
参加者の皆さん、おにんこっとスタッフの皆さん、本日も楽しい時間をありがとうございました!
今日のアートイベントを一言で言い表すと、「心地の良い自由な居場所が生まれた日」といった感じでしょうか!?
とっても作業が細かい!(小学3年生の女の子)
丁寧に絵具と紙粘土をこね合わせ、計画的に制作を進行していました。
左が「森にすむ少女」、右が「海にすむ人魚」です!
作品の高さは3~4cmといったところでしょうか。
アート作品は大きければよい!ではないと証明してくれた作品です!
イベント終了後、後片付けの最中、スタッフのめぐみさんと今日の振り返りについて雑談をしていたとき、互いに感じたことが一致!
「今日は何だか前回よりも全体の流れが滑らかだったような・・・」
この原因・理由についてはいろいろな要素が考えられると思います。
前回の反省からの改善策であったり、おにんこっとさんからのアイデアや提案だったり、またリピーターの参加者の皆さんのおかげだったりと。。。
これらのことについて、私の気づき(3点)と一緒に具体的に見ていこうと思います。
① おにんこっとさんの創意工夫
話は少し逸れますが、教室サイズの空間に机やイスを配置する時、そのイベントや講座の内容や目的、参加者の特徴や年齢層、その動線などなど、様々な要素を考慮し、最適なセッティングをするにはどうすればよいのか?
例えば、世界の小学校の机の配置を見ると、その国柄の教育方針が見えてきます。例えば欧州などはグループワークがしやすい島をつくったり、児童間のコミュニケーションを促進する「口」のかたちに並べたり。一方、日本は先生の方に注視できるように児童全員が正面を向いているなど。
個人的には、学びの物理的な環境は子供達(参加者)の自主性や積極性を大きく左右するほど重要な要素の一つだと考えています。
おにんこっとさんはこの点をとても重要視していると感じました。
結論から言うと、今回は部屋のど真ん中に島をつくり、そこに画材や道具を配置(前回は部屋後方の壁沿いに配置)。そしてその周りに参加者が座れる4つの島をつくりました。加えて、その内の一つの島は壁にくっつけ、座った時に前面に壁があることで集中して制作ができるように配慮しました。
正直、空間の真ん中に道具や材料を置くというアイデアは個人的には思いつかないことで、こういった斬新なアイデアを手探りながらもできる環境はとても居心地の良いものです。
結果、参加者が必要な材料や道具を取りに行くと、必然的に他の島で制作している参加者の様子が視界に入り、互いのコミュニケーションの促進につながったのではないか?と思っています。
今回は部屋の端ではなく、中央に!
加えて、私がいつも持参する様々な材料に加え、おにんこっとのスタッフさんから家にたまった様々な材料(貝殻などの自然物や空の容器やふたなど)を頂き、参加者の感性に良い刺激を、インスピレーション与えていたのではないか!と思います。
夏の思い出「チョコバナナ」
よ~く見ると様々な様々な素材の組み合わせ・調和がとっても美しいです!
ちなみに下の台はサザエの貝殻に紙粘土を押し当てています。
スタッフさんが準備してくださった養命酒の容器とシャンパンのコルク!
今日一で大人気の素材でしたね。
② 前回の反省点
前回のアートイベントにおいて、ある男の子が流木や様々な素材を組み合わせる際、表面がつるつるした紙のガムテープでつなぎ合わせていました。
皆さんもご存知だと思いますが、紙テープはその表面がつるつるしているため、上から重ねて張り合わせることが難しく、また水彩絵具もはじいてしまう。。。。
前回のブログ:
http://artcompassblog.blogspot.com/2019/07/blog-post.html
そこで今回、赤・青・黄・白の布のガムテープを用意。すると今回も参加してくれた男の子は青のガムテープを手に取り、(まだ自分の手の力でちぎることは難しく、前半は周りの大人に依頼→後半は自分ではさみを使ってカット)様々な素材をつなぎ合わせていました。
このことによって自分が頭の中でイメージするかたちを、目の前に投影する上でストレスなく制作が進みます。下の弓矢だけでなく、つつき棒?なるものも制作。これで問題だった一つを解決です!
木の棒をガムテープで張り合わせ、輪ゴムを通せば
弓矢の出来上がり~!
③ 自由のままに、心が趣くままに!
より良い学びにおいて、周りの環境、手に取る材料や道具、そして最後はそこに集う人たちです。
今回の参加者は前回に続いて参加されたリピーター、また以前、別会場でお世話になったリピーターの方々でした。そんなこともあり大分リラックスした様子で制作に取り組んでいたと思います。
こんなことがありました。
それは今回イベントの始めに、参加者から自己紹介としてお名前と夏休みの楽しかった思い出を一人30秒程度で発表していただきました。
そして、その流れがそのまま参加者の女の子の作品:「この夏の思いでシリーズ」につながります。
お母さんと一緒に出店のチョコバナナや射的などを制作。
彼女のその楽しかった思い出や感情は、そのまま作品に写り込み、その空気は周りの参加者をも巻き込むほどになりました。
「僕も、私も!」と、子どもたちは次々と思い思いの射的用のゴムピストルを制作していきます。そこはまるでお祭りの射的場と化しました!
このような「共鳴の空間、一体感」ってなかなか生まれるものではありませんが、やはりこれもひとえにおにんこっとさんの準備や隅々まで行き届いた配慮があるからこそ、偶然ではなく必然的に生まれた結果だと思います。
それはそのままおにんこっとさんの求める「障がいの有無、障がいの名前など、様々な枠を越えた交流の場を育んでいきたい!」という思いに反映されています。
夏の思い出、第2弾「射的!!!」
射的用のピストルも様々です!
コチラも迫力のある射的用の鉄砲です!
(制作には私やお母さんも出動、お疲れ様でした・笑)
【アルバム】
書道用の墨汁が気になり、最後までその容器を手放さず。
コチラの作品は「ろうそく」です。
左の作品は恐竜、右の作品は宝箱です!
途中、墨で塗った木の棒を頭の額にセロハンテープで貼られてしまいました・笑
これも自由な雰囲気ならではのアクシデント!??
ガムテープの芯を活用してイヌのお顔を制作
エイリアン?それともタランチュラ?
人間(紙粘土)がパックマンに食べられないように逃げながら
塔の先端(ゴール)を目指して逃げろ~~!
次回のお知らせ:
次回は11月30日(土)を予定しています。
内容はフリースタイルではなく、課題制作を予定しています。
季節に合った内容を検討していますので、是非次回もよろしくお願い致します!
それではまた!
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