9月のまるアート教室
9月に入ってから厳しい残暑、雷雨、そして台風と、連日不安定な天候が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
個人的に一番の悩みだった寝つけない熱帯夜が過ぎ去り、ここ最近は寝つきが大変良いです・笑。
昨日の午後、筑西市にて9月のまるアート教室を開催してきました。
いつもこのアート教室を楽しみに来てくれる子供達と保護者の皆さん、そしてまるスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回の内容はフリースタイル形式で実施させていただきました。
今年度も半分が過ぎ、改めてまるでのアート活動を新鮮な目で見つめなおした時、少々思うことがあります。それはアート教室の内容が「フリースタイル形式」と「課題形式」で本当に良いのだろうか?というものです。(何かが変化してきているように感じています。それは何か?)
基本的な考えは、各々の会場(コミュニティ)に集う参加者(子供達)の傾向を分析・考慮して、一番楽しんでいただける、満足していただけるプログラムをその都度提供すること。
まるアート教室ではこの半年(4~9月)、ほぼ参加者(平均5~7人)が固定していることもあり、制作風景やスタッフさん、保護者の皆さんとのお話から、子供達一人ひとりの興味関心や性格、学校や幼稚園での様子などが私のほうでも大分見えてきました。
結果、前半を振り返り、一人ひとりの表現がとてもばらばらで、その個性を今後どう伸ばしていけるのか?否、恣意的にコチラで伸ばそうとするのではなく、自分の力で自立的に歩んでいく創作の環境をどう整備していくべきなのか?そう考えるようになりました。
結論から言うと、今、子どもたちのベストな創作の環境は、「フリースタイルの形式」を基調とした「展開の形式」だと感じています。
自然の植物に例えるなら、春と夏はその果実を実らせる為の成長の期間(課題も含む様々な造形操作によって幅広く経験)、そして秋と冬はその種や果実を実らすような・・・
つまり、子供達の「今」の興味関心に即して、今以上に夢中になれる環境を整える。そしてゆくゆくは一人ひとりの将来の力につながるような(学びというよりも)遊びの場を提供すること。勿論その分、コチラの決め細やかな対応が必須ですが、そこはスタッフさんや保護者の皆さんのご協力もいただきながら、また参加者が10人以下ということもあり、その対応が可能な範囲だと思っています。
そこで以下にメモとして次回の展開要素を記します。それらはあくまでも私の「推測」でしかないので、もしうまく組み合わさらなかったら、また別の方法でアプローチを試みたいと思います。
●小学5年生の男の子
・一つの対象・単体にフォーカスするのではなく、様々な生きものやモノなどを取り囲む世界・環境を、そしてストーリーを平面、立体の双方で展開することを好む。
・平面の場合、色彩は好まず、鉛筆を使ったモノトーンの世界を好む。
・特にゲームの世界観から様々な情報を得て影響を受けている。
・最近ではニンテンドースイッチのマリオメーカーにはまっているとのこと。
展開:
・お菓子や食品などの様々な形をした空の容器→立体用
・地となる板→立体用(ゆくゆくは各々がつなぎ合わさって大きな街ができる?)
・大きな画用紙(ロール紙)→平面用
●年長の女の子
・実年齢以上に、手先がとても器用。そして細かい創作を好む。
・もしかしたら好きかな?と思い、今回穴の開いたビーズを用意。するとそれを使って花やリボン?を画用紙の上で展開。
・お母さん曰く、最近は家で描画材をおきっぱなしにして絵をいつでも描けるようにしているとのこと。
・またお店でのお菓子作り?を夢中になって行っていたとのこと。
展開:
・お菓子のレシピ本、ジュエリーの本、蝶や美しい模様の本
・モザイク画
●年長の男の子
・幼稚園での創作時間が嫌い。
・その理由として、制作手順に沿って作らなければならないから。(お母さん談)
・様子を見ていると創作の想像力が湧き出ている様子。
・また制作テーマだけでなく、何を使用するか?その材料や道具も自分の判断で行動が出来ている。
・結果、しばらくは彼の好きなようにさせてあげるのがベスト。
・適宜、様子を見ながらテクニカルアドバイスを行う。
展開:
・思う存分、好きなことをやらせてあげること!
●小学1年生の女の子
・普段の生活や学校で嫌な事が起こると、作品に反映される。特に色彩と感情がとてもリンクされているように思う。
・逆な言い方をすると、色彩豊な作品が仕上がると、彼女にとっては大満足な証拠!
・他の子と違って様々なテクスチャーの素材を好む傾向あり。そしてその組み合わせ・調和も素晴らしい。
展開:
・色彩と感情
・空間デザイン、インテリアデザイン
・動物や人間の洋服や帽子などの制作
●小学1年生の男の子
・今回は絵を描きたいといことだったが、制作はあまりはかどらず。
・前回に興味を覚えたはさみがやっぱりお気に入りの様子。
・まるさんの方で、前回の「海」に続き、ハローウィン用のセロハン(オレンジ色と黄色)を用意。
・はさみでちょきちょき→玄関へ移動。
・ラミネートを使った葉っぱのオブジェを合わせて貼り合わせる。
展開:
・大人と一緒に共同制作
・はさみの正しい切り方を指導?
・画用紙か何かに下書きが描かれていて、それにそって切ると作品が出来上がるみたいな・・・
●年長の男の子
・これまでまるにあるホワイトボードと黒ペンで点や線を好んで描いていた。
・今回、たまたまポスカなどの様々な色のあるペンを用意。
・するとこれまでのモノトーンの世界とはまた異なった雰囲気の世界が開けた。
・またお母さんと一緒に様々な素材を使った描画を試みていた。
展開:
・造形操作の一環で、筆や鉛筆だけでなく、様々な素材を筆に見立てて描くことも良いのではないか?
・次回参加された際には、その様々な術の実演を検討。
そんな訳で、次回(10月12日)は課題形式を検討していたのですが、個人的にはこの展開形式の方がどうやら楽しそうだぞ!という感じがしています。
また今後、子供達一人ひとりの展開やそのプロセスが作品発表という形で様々な方たちにお披露目ができると子供達の自己肯定感にもつながっていくのではないかな?と思っています。
それでは次回も皆さんのご参加お待ちしています!
追伸:
アート教室終了後、コーヒーを頂きながらスタッフの皆さんとゆっくりいろいろなお話が出来ました。ありがとうございます。そこで頂いたお菓子がとても美味しかったので、(とても上品な甘さ!)近々、結城市にあるそのお店に行ってパンもあわせて購入してみようと思います。
個人的に一番の悩みだった寝つけない熱帯夜が過ぎ去り、ここ最近は寝つきが大変良いです・笑。
昨日の午後、筑西市にて9月のまるアート教室を開催してきました。
いつもこのアート教室を楽しみに来てくれる子供達と保護者の皆さん、そしてまるスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回の内容はフリースタイル形式で実施させていただきました。
今年度も半分が過ぎ、改めてまるでのアート活動を新鮮な目で見つめなおした時、少々思うことがあります。それはアート教室の内容が「フリースタイル形式」と「課題形式」で本当に良いのだろうか?というものです。(何かが変化してきているように感じています。それは何か?)
基本的な考えは、各々の会場(コミュニティ)に集う参加者(子供達)の傾向を分析・考慮して、一番楽しんでいただける、満足していただけるプログラムをその都度提供すること。
まるアート教室ではこの半年(4~9月)、ほぼ参加者(平均5~7人)が固定していることもあり、制作風景やスタッフさん、保護者の皆さんとのお話から、子供達一人ひとりの興味関心や性格、学校や幼稚園での様子などが私のほうでも大分見えてきました。
結果、前半を振り返り、一人ひとりの表現がとてもばらばらで、その個性を今後どう伸ばしていけるのか?否、恣意的にコチラで伸ばそうとするのではなく、自分の力で自立的に歩んでいく創作の環境をどう整備していくべきなのか?そう考えるようになりました。
結論から言うと、今、子どもたちのベストな創作の環境は、「フリースタイルの形式」を基調とした「展開の形式」だと感じています。
自然の植物に例えるなら、春と夏はその果実を実らせる為の成長の期間(課題も含む様々な造形操作によって幅広く経験)、そして秋と冬はその種や果実を実らすような・・・
つまり、子供達の「今」の興味関心に即して、今以上に夢中になれる環境を整える。そしてゆくゆくは一人ひとりの将来の力につながるような(学びというよりも)遊びの場を提供すること。勿論その分、コチラの決め細やかな対応が必須ですが、そこはスタッフさんや保護者の皆さんのご協力もいただきながら、また参加者が10人以下ということもあり、その対応が可能な範囲だと思っています。
そこで以下にメモとして次回の展開要素を記します。それらはあくまでも私の「推測」でしかないので、もしうまく組み合わさらなかったら、また別の方法でアプローチを試みたいと思います。
●小学5年生の男の子
・一つの対象・単体にフォーカスするのではなく、様々な生きものやモノなどを取り囲む世界・環境を、そしてストーリーを平面、立体の双方で展開することを好む。
・平面の場合、色彩は好まず、鉛筆を使ったモノトーンの世界を好む。
・特にゲームの世界観から様々な情報を得て影響を受けている。
・最近ではニンテンドースイッチのマリオメーカーにはまっているとのこと。
「楽しい世界」
会社や遊びの道具、ラジオなどなど
展開:
・お菓子や食品などの様々な形をした空の容器→立体用
・地となる板→立体用(ゆくゆくは各々がつなぎ合わさって大きな街ができる?)
・大きな画用紙(ロール紙)→平面用
●年長の女の子
・実年齢以上に、手先がとても器用。そして細かい創作を好む。
・もしかしたら好きかな?と思い、今回穴の開いたビーズを用意。するとそれを使って花やリボン?を画用紙の上で展開。
・お母さん曰く、最近は家で描画材をおきっぱなしにして絵をいつでも描けるようにしているとのこと。
・またお店でのお菓子作り?を夢中になって行っていたとのこと。
展開:
・お菓子のレシピ本、ジュエリーの本、蝶や美しい模様の本
・モザイク画
●年長の男の子
・幼稚園での創作時間が嫌い。
・その理由として、制作手順に沿って作らなければならないから。(お母さん談)
・様子を見ていると創作の想像力が湧き出ている様子。
・また制作テーマだけでなく、何を使用するか?その材料や道具も自分の判断で行動が出来ている。
・結果、しばらくは彼の好きなようにさせてあげるのがベスト。
・適宜、様子を見ながらテクニカルアドバイスを行う。
「ネズミとハト」
「ビー玉ゲーム」
展開:
・思う存分、好きなことをやらせてあげること!
●小学1年生の女の子
・普段の生活や学校で嫌な事が起こると、作品に反映される。特に色彩と感情がとてもリンクされているように思う。
・逆な言い方をすると、色彩豊な作品が仕上がると、彼女にとっては大満足な証拠!
・他の子と違って様々なテクスチャーの素材を好む傾向あり。そしてその組み合わせ・調和も素晴らしい。
「ネコのお風呂と遊び場」
展開:
・色彩と感情
・空間デザイン、インテリアデザイン
・動物や人間の洋服や帽子などの制作
●小学1年生の男の子
・今回は絵を描きたいといことだったが、制作はあまりはかどらず。
・前回に興味を覚えたはさみがやっぱりお気に入りの様子。
・まるさんの方で、前回の「海」に続き、ハローウィン用のセロハン(オレンジ色と黄色)を用意。
・はさみでちょきちょき→玄関へ移動。
・ラミネートを使った葉っぱのオブジェを合わせて貼り合わせる。
展開:
・大人と一緒に共同制作
・はさみの正しい切り方を指導?
・画用紙か何かに下書きが描かれていて、それにそって切ると作品が出来上がるみたいな・・・
●年長の男の子
・これまでまるにあるホワイトボードと黒ペンで点や線を好んで描いていた。
・今回、たまたまポスカなどの様々な色のあるペンを用意。
・するとこれまでのモノトーンの世界とはまた異なった雰囲気の世界が開けた。
・またお母さんと一緒に様々な素材を使った描画を試みていた。
「きょうりゅう」
以前、描いた作品
展開:
・造形操作の一環で、筆や鉛筆だけでなく、様々な素材を筆に見立てて描くことも良いのではないか?
・次回参加された際には、その様々な術の実演を検討。
そんな訳で、次回(10月12日)は課題形式を検討していたのですが、個人的にはこの展開形式の方がどうやら楽しそうだぞ!という感じがしています。
また今後、子供達一人ひとりの展開やそのプロセスが作品発表という形で様々な方たちにお披露目ができると子供達の自己肯定感にもつながっていくのではないかな?と思っています。
それでは次回も皆さんのご参加お待ちしています!
追伸:
アート教室終了後、コーヒーを頂きながらスタッフの皆さんとゆっくりいろいろなお話が出来ました。ありがとうございます。そこで頂いたお菓子がとても美味しかったので、(とても上品な甘さ!)近々、結城市にあるそのお店に行ってパンもあわせて購入してみようと思います。
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