オンラインアート広場を終えて(6/14)

本日は6月第1回目のオンラインアート広場を開催しました。

昨日のまるアート教室に続き、同じ内容の紙粘土で動物づくり。

但し、コチラはZoomを使ったオンラインでのワークショップで、同じ内容でもライブとは全く勝手が異なり、本当にこの数か月間、貴重な勉強をさせていただいている次第です。

参加者の皆さん、本日は本当にお疲れ様でした!



【概要】
 内容:紙粘土×動物
 日時:13:30~15:30
 会場:各自宅からZoomで参加
 参加者:8組の計18名(保護者同伴含む)

【タイムスケジュール】
 ① 13:30~13:35 はじめに・ご挨拶
 ② 13:35~13:45 参加者の自己紹介
 ③ 13:45~14:30 制作前半(途中休憩あり)
 ④ 14:30~15:15 制作後半
 ⑤ 15:15~15:30 振り返り(作品発表)


参加者とコミュニティ

今回は定員の10組には達していませんが、それでも参加者が全員揃うと、さすがに画面からの「圧」が先月よりも圧倒していて、開始早々、お名前や画面位置を確認するのに少々てんぱっていました。

その8組中、2組は地元のリピーターさん、オンラインアート広場が2回目の方が2組(県外)、新規さんが4組(同じく県外)でした。
 
今回もFacebookの広報を活用し、関東圏から参加された方がほとんどで、東京都や神奈川県や千葉県、そしてなんと岐阜県から参加された方も!(あとで聞いたら以前つくば市にお住まいだったとのことです)

そして、いつもはこのアートコミュニティプログラムに参加される参加者層は、年中から小学校低学年のお子さんとお母さんのペアが多いのですが、大人の方も数組参加され、いろいろな年代の方々が今回集まってくれて、密かに抱き求めていたアートコミュニティの「広さ」を感じることができました。

「うさぎ」
制作当初、ワイヤーでの骨組みやアルミホイルでの肉付けで
とても時間をかけて制作していましたが、
残り時間でものすごい勢いでうさぎが前足で顔を撫でているポーズが完成!
席の隣には飼っている本物のうさぎさんが登場したり、人形のうさぎだったりと、
やっぱり「ホンモノ」を観察しながらの制作は良いですよね。
また作品撮影にも「物語」を感じさせる配置で工夫が見られています!


そしてさらに始まってからわかったことなのですが、今回のテーマが「動物」なので、(察するところ)動物好きな方や、ペット(インコ、ウサギ、ネコなど)を飼われている方がとても多かったようです。

なるほど!、アートのコミュニティの中に「動物」というテーマが加わるだけで、+αの新たなコミュニティが形成されたような気がして、ワークショップが終わってからついつい物思いにふけっていました。

「こういうコミュニティの発生の仕方があるのだと。」

「ゾウ」
パソコンと比較すると、結構な大きさに仕上がっています。
ワイヤーを骨組みに使用したからこそ、
このダイナミックな鼻の造形美が生まれています!


オンラインでの気付き

今回のオンラインですが、先月の経験を踏んでいたので、少し余裕を持って臨むことができました。それほど目立ったミスがあまりなく進めることができたのではないかと思いますが、途中途中で参加者の皆さんが話された内容を間違った内容で受け取ることも多々あり。(オンラインあるある?)

例えば、参加者の女の子が自己紹介の時に「鬼滅の刃」が好きと言っているのに、「米粒に絵を描く」ことが好き?と勝手に聞き間違えていたり(オンラインないない・笑)

「羊」
羊毛のモコモコ感と顔や足の質感の違いが見事に表現されています。
またお写真を普段取られているといことで、
作品撮影にも羊毛の柔らかさと背景の暖色がマッチングしています!


今回を振り返って強く印象に残ったこと、または気付いたこと、

それは「進行役として一番悩まし事」=「参加者一人一人の制作進度が異なる中、全ての参加者が心地よく制作に打ち込むことができる環境を提供できるのか?」です。

アートの学びにおいて、制作進度が参加者によって異なることは当然のことなのですが、ライブで行うワークショップよりもオンラインの方が、進行役の視点から見ると「どうさばいていけばよいのか?」がより強烈に迫ってくるように感じました。

例えば、公教育において教室に30人の生徒がいたとすると、50分という授業時間の中で、(一概には言えませんが)おそらくみんなが同じ進度で授業が行われるかと思いますが、アートの授業ではそうはいきません。なぜならたとえ同じテーマでも、一人ひとりのプロセスも、導き出す答え(作品)も全く異なるからです。

 
【制作工程】
 ① 構想
 ② ワイヤーで骨組み
 ③ アルミホイルで肉づけ
 ④ 休憩(10分間)
 ⑤ 紙粘土で仕上げ

先月にも感じたこの悩ましさに対して私がとった策は、休憩までの制作工程①~③までは参加者の皆さんと一緒に進み(勿論手がどんどん動く参加者へは先に進めて構わないと助言します)、ただ実際の所、③に近づくにつれて徐々に各参加者がばらばらになってくるので、そこは適宜コメントをさせていただいたりして、あとは最後の締め(振り返りの時間)だけ告げておくようにしています。

「どうしてそこまで考えるのか?」と尋ねられれば、私自身を参加者として置き換えたとき、アートは自分のペースで見て、触って、感じて、考えて、制作するのが一番楽しいからです。その心地の良い知覚を極力奪わないようにするのが進行役としての私の務めだと考えています。

とにかくそのオンラインでの全体のバランスが、生のワークショップとはまた全く異なり、本当に難しいと感じました。これは今後の継続的な課題であり、数をこなしながら経験値を上げていくほかないのかな?と思っています。

例えば今回の場合、小さい男の子がお母さんと一緒に、ものすごい集中力であっという間のスピード感でどんどん制作を進めていく一方で、序盤のワイヤーでの骨組みやアルミホイルの肉づけで、丁寧にその意味を考えながら時間をかけて制作している女の子がいたりと。

もしこのような多様性のある制作風景の中に、私が無理やり各パートの時間制限を設けたり、急がせたりしてしまうと、間違いなく参加者の皆さんの心地よい時間を結果傷つけてしまうのだと思います。

ライブでもそうですが、そこをうまく進行できた時は、やっぱり嬉しいですし、楽しいですし、終わった後のキンキンのビールはおいしいですよね!

「パンダ」
パンダ特有のモフモフ感とボリューム感が見事に表現されています!

「リス」
頭や手足と同じくらい大きなしっぽが特徴的です。
次の週末に絵の具で着彩してみるとのこと。
どんな表情に変わるのか?楽しみです!

「ネコ」
皆さんは紙粘土でネコを表現するとき、このようなポーズを考えられますか?
正直、私には思いつきません。
やっぱり猫を飼われているからこそ、普段から観察されている目が、
そのまま手に伝わって暖かい表現が生み出されているように感じました。

タイトル「胴長ペガサス」
やられた!の一言です。
まさか肉付けのアルミホイルをペガサスの角と翼にそのまま生かされるとは!

ペガサスを制作した女の子は、ワイヤーの素材に魅了され、
この後いろいろな制作を楽しんでいたそうです(お母さん談)
ワイヤーだけの作品でも見事に動物の躍動感が表現されています!

あまり目立たないですが、台板に写る影も美しいですよね。
この蝶を暗闇の中白いカーテン越しにライトアップしたら、どんな影絵が生まれるのか!?



次回のお知らせです。

内容「フリースタイル(自由形式)」
日時:6月28日(日)13:30~15:30
準備物:各自制作に必要なものを準備
参加費:無料

私もプライベートな作品を制作しながら、参加者の皆さんと一緒にアート談義に花を咲かせたいと思っています。

皆さんのご参加、心よりお待ちしています!



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