全員集合!
昨日からの興奮、未だ冷めやらず。
4月と5月はコロナの影響から講座の中止や変更等もあり、昨日のアート基礎講座が実は6月にして第1回目でした。それも昨年のコロナ以降、初の満員御礼!
準備の段階からとてもワクワクしながら迎えた一日でもありました。
現在、コロナの予防接種が全国的に始まったとはいえ、まだまだ予断は許せませんが、この約一年と半年の期間、私達一人ひとりが様々な経験と思いを経て、何とも言い難い時間を今なお過ごしていると思います。
そんな現在進行形の中で、昨日の出来事が(後々振り返ったときに)私たちの復活の兆しとして象徴する日となってくれればと願わずにはいられません。
兎にも角にも、
参加者の皆さん、昨日は本当にお疲れ様でした!
● 概要
第1回 みんなのアート基礎講座
内容:新聞紙と風船で好きな動物づくり
日時:2021年6月27日(日)13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
参加者:計21名(子ども12名+大人8名+中村)
● 工程
13:30~13:40 ご挨拶と参加者の自己紹介(①お名前 ②出身地 ③今日の意気込み)
13:40~13:50 ミニレクチャー(①動物 ②彫刻 ③インスタレーション)
13:50~14:50 制作(前半)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:45 制作(後半)
15:45~16:00 振り返り:作品発表(①制作した動物 ②工夫した点 ③難しかった点)
● 振り返ってみると
一日経って冷静に振り返ってみると、昨日の講座において一体何がそんなに(自分にとって)良かったのか?すると以下の5点があげられるかな?と思いました。
つまりそれは、アートコンパスにとっての「活動を行っている意義や意味」と言っても過言ではないことだと思っています。
一つは、冒頭でもお話した通り、新旧の参加者の皆さんが参加してくれて、コロナ以降久しぶりの定員に達し、復活の兆しが見えてきた?こと。
一つは、特にリピーターの子供たちの成長と、それに伴ったアート(技術)の著しい成長が見て取れたこと。
一つは、私が参加者の皆さんにアートを通して伝えたいこと(メッセージ)に対して、小さいお子さん達に(自律的に)引き継がれていたこと。
一つは、たくさんの参加者が集まれば、それだけたくさんの多様な作品と創意工夫を目の当たりにできる喜びがあったこと。
そして最後に、参加者の皆さんのアットホームな居場所として、拠り所として、帰ってこれる場所として継続していたことが認識できたこと。
他にも考えれば大なり小なり出てきそうですが、主にこれらのことが私にとって「アートってやっぱり楽しいなぁ~」と心の底から思えた理由だったと思います。
さて、以下のブログでは今回の制作プロセスを簡単にまとめ、各参加者の皆さんの作品を一つひとつ写真を通して振り返ってみたいと思います。
● 制作のプロセス
<課題条件>- 新聞紙と風船を使って、自分の好きな動物を制作してください。
- その動物は、実在するものでも、想像するものでもOKです。
- 作品完成後、屋内外の様々な場所で作品と一緒になった写真を撮影してみてください(任意)※インスタレーションの勉強
<学習のポイント>
- 新聞紙など身近な素材と会話してみる!
- 動物の量感(ボリューム)やプロポーションを観察する!
- いろいろな場所で作品の写真撮影を試みてみる!
<プロセス1:風船を膨らませる>
選択した動物のボリュームやプロポーションを意識して、頭部や胴体の部分を風船で膨らませていき、ガムテープで仮止めしていきます。
<プロセス2:新聞紙で風船を包みながら、大まかな形をつくる>次に先ほど膨らませた風船を新聞紙で包んでいきます。
このとき動物のディテールにこだわらず、大まかな形や量感を捉えていきます。
少しずつ動物の形が見えてきましたね。
<プロセス3:ディテール>動物の大まかな形が出来てきたら、ディテール(動物のたてがみ、指先、甲羅などなど)を加えていきます。
このあたりの時間から、作品に伴う空間の異質性を徐々に感じ始めました。
カラーペンで目や口なども描いてOK(任意)
奥では子どもたちが完成した動物でおままごと(物語)を作り始めました!
<アルバム>
動物①:カピバラカピバラを制作した男の子は、時間が経つと風船がしぼむことを嫌って
新聞紙とガムテープのみで制作。
写真ではなかなか伝えずらいのですが、造形のこだわりを強く感じ
それがそのまま何とも言えないカピバラのかわいさとカッコよさを兼ね合わせた
美意識を漂わせていました!
うまく立つかな?
動物②③:タヌキと日本オオカミ
彼女たち高学年二人の成長には驚きました!
昨年の12月以来の再会。
その前兆は昨年度時々見て取れたのですが、
客観的に捉える力や観察力の成長が著しく見て取れました。
参考にした動物図鑑。付箋で印があります。
動物④⑤:アルパカと犬
今までお姉ちゃんたちの制作をお母さんと一緒に見ていましたが
今回は初めての制作!
お気に入りのアルパカの人形をモチーフに制作しましたね。
しかも犬と合わせて2つも出来ました!
今後どのような作品を制作していくのか?楽しみです。
動物⑥:ウミガメの親子
制作当初から計画的に、それもとても器用にサクサクと制作を進めていました。
きっと普段からもいろいろなものづくりをしているのかなぁ~と。
ウミガメの甲羅(ボリューム)を工夫し、
少し余った時間に子どものカメも制作して
親子ウミガメの完成です!(ポーズは勿論、浦島太郎です)
左に旋回しているのかな?
海の中をゆうゆうと泳いでいる感じが表現されています。
単調なポーズのウミガメではなく、
動きを取り入れたところに脱帽です!
動物⑦:センザンコウセンザンコウ?
はじめ下のお写真を見たとき、恐竜か何かかと思いましたが、
実際に生きている絶滅危惧種だそうです。
息子さんと一緒に初めての参加ということでしたが、
作品の完成度、造形美が秀逸です!
足先や背中(甲羅?)のディテールもすご~い!の一言。
他の参加者の皆さんもみとれていましたね!
動物⑧:ペンギン
ペンギンのフォルムがとてもかわいらしいです!
両手には卵と赤ちゃんが。
たまごはなんとおなかの中に入れることが出来、出し入れが可能です。
今回の課題内容に対して、+αの工夫を加えているところに200点満点です!
お母さんと一緒に相談しながら制作中
ちゃんと自立します。足先にも注目です!
動物⑨:アメリカン・ショートヘア(ネコ)
自分が抱きかかえられるように猫のポージングを調整。
今回、全体を通して個人的にとても驚かされたことがありました。
それは新聞紙をただまるめたりして脚や胴体を制作したのではなく
あえて新聞紙をクシャクシャにしてから、いったん広げ、
そこから脚や胴体などを制作していました。
その理由を聞いてみると、
なんと紙のクシャクシャ=ネコの柔らかい毛並みを表現するためだそうです。
それも自分自身で考えて出来ていることに、敬意をもって「末恐ろしい」の一言。
作品発表時の様子
動物⑩:馬(競走馬)競走馬をお母さんと一緒に制作。
馬が好きなお父さんもきっと喜ぶに違いありません!
たてがみやしっぽなどディテールにもこだわりが見られます。
また何と言っても馬の走っている一瞬を表現・力作です!
おや?猫が背中にのって一緒に走ってる?
動物⑪:ハシビラコウ
中学生の女の子
持参してきたハシビラコウの写真(前・後・横)をよ~く観察しながら
量感を丁寧に制作していきました!
頭部・胸元の胴体・脚、それぞれのプロポーションが見事にきまっています!
終了後、お迎えに来たお父さん・お母さんもその完成した作品にビックリ!
そして妹さんへ作品をプレゼント(ほっこりします)
ものづくりが好きということで、是非また遊びに来てくださいね~
講座終了後、施設スタッフさんが後片付けをしている私のところに来て、
受付の前を通る参加者の作品群に驚いたと言いに来られました。
その中で「ハシビラコウには驚いた!」と。
動物⑫⑬:ネコとユニコーン今回は初めての参加。
自分の体と同じくらい大きな猫を持ってポージング!
球を基調としたフォルムが、また何とも言えません。
ついついぎゅ~っと抱きしめたくなります・笑
初めての作品発表
たくさんの参加者の前ではやはり恥ずかしいものです。
代わりにお母さんが発表してくれました!
是非また遊びに来てください。
翼が生えたユニコーンです!
制作後半には「疲れたぁ~」と、くじけそうになりましたが
最後まで私と一緒に根気よく大作を作り上げました!(立派です)
制作後は嬉しそうにユニコーンを頭の上に乗せて
上下に動かし、そのたびに翼がパサパサと羽ばたいていました・笑
また他の完成した動物たちと一緒に物語の世界へ
動物⑭:サルコスクスサルコスクス?聞き慣れない名前ですが、
白亜紀前期に生息していた全長9mの巨大ワニだそうです。
動物のチョイスに個性(興味関心)が表れていますね~
全長2mはゆうに超えていますね~
9mが大人だとすれば、2m超ではまだ子ども?
風船と新聞紙で出来ているのでご覧の通り持ち上げることも可能です!
ポーズは頭をかまれているところ・笑
動物⑮:アザラシ
アザラシのかわいらしさがそのフォームからにじみ出ています。
ひげの細かいディテールも見逃せません!
こんなかわいい目で見つめられたら、
エサをあげたくなってしまいます・笑
動物(昆虫)⑯巨大な蟻
H家のご主人は毎回いい意味で私たちの予想を裏切ってくれます。
そして期待以上のものを制作してくれます!
今回はアリ、しかも超巨大アリです。
アリの足に苦戦したとのことですが
触角も含め、本当に今にも動きだしそうな勢いです!
動物⑰:ゾウガメ気がついたらゾウガメの背中にアルパカの親子が・笑
おしまい
●次回のお知らせ
次回は昨年度好評だった「うごくおもちゃシリーズ」の第3弾です!
難易度としては小学校低学年のお子さんでも作ることが出来る内容ですので、時期的に夏休みの工作や宿題等にも対応できると思います。
第2回 みんなのアート基礎講座
内容:輪ゴムの力で動く船づくり!
日時:2021年7月25日(日)13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
対象:子どもから大人までどなたでも参加可
参加費:500円/人
持参物:一人1000mlの紙パック2本
※詳細はコチラの試作品ブログをご参照ください。
※みんなのアート基礎講座ページ
皆さんのご参加、心よりお待ちしています!
それではまた!
コメント
コメントを投稿