10月「オンラインアート広場」の振り返りと、終了のお知らせ



10月17日の土曜日は雨の中、室内に居ても少々肌寒さを感じる一日となりました。今回もリピーターの参加者と一緒にオンラインアート広場「スチレンボード版画」を開催しました!

●概要

オンラインアート広場
日時:2020年10月17日(土)13:30~15:30
Zoomによるオンラインワークショップ
参加者:1名+中村

●タイムスケジュール

13:30~13:50 レクチャー「スチレンボード版画」
13:50~13:40 制作・前半
14:40~14:50 休憩
14:50~15:30 制作・後半
 
 
●振り返って

当初の予定ではレクチャー後にスチレンボードの実験を行い、休憩後、本制作を行う予定でした。しかし実験の段階で思うように摺りがうまくいかず苦戦が続きました。

というのも今回使用した版画用のインクは市販のものではなく、水彩絵具とやまとのりと水を混ぜてつくるもので、この配合の割合が難しく、水が多すぎても少なすぎでもダメですし、やまとのりも少量でOKなのですが、多すぎると摺ったときに版と和紙がくっついてしまってはがれてしまいます。

結果から言うと、今回はひたすら参加者の女の子と私とで、おしゃべりしながらこの「摺り」をうまくできるまで時間いっぱい行ってみました。(時折仕事中のお母さんが娘さんのサポートに)

改めてオンラインでの難しさ、コミュニケーションの、伝えることの難しさを痛感しました。けれどアートには失敗やうまくいかないことはつきものです。トライアンドエラーを繰り返しながら体で感じ、その原因を考え、徐々に自分のイメージに近づけていくほかありません。

きっと参加者にとっては良い経験になったのではないかと思います。


●オンラインアート広場の終了のお知らせ

そして今回の回をもちまして、5月から始まった「オンラインアート広場」を終了とさせていただきたいと思います。

これまでご参加いただいた全ての参加者の皆様に改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

皆様もご存じのように新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の為、今年4月からの活動が一時中止となり、その策として急遽オンラインによるワークショップを企画しこれまで運営してきました。

そして今月1日に「新しい生活様式に基づく阿見町立公民館・ふれあいセンター利用ガイドライン」が改訂され、町内の公共施設でも県外の方を受け入れることが可能となりました。(茨城県の対策指針は10月21日現在、Stage2のまま)

当初はコチラの不慣れな点が目立ち、皆様にはご迷惑を多々おかけすることがありましたが、メールでのご感想やフィードバックをいただきながら試行錯誤を繰り返し、なんとかこれまで続けることができました。またその過程で私自身たくさんのことを学ばせていただきました。

半年間という短い期間でしたが、新型コロナウイルス感染症はまだ終息しているわけではなく、また今後世の中がどのように動いていくのか全くわからない不確実性がまだまだ続くかと思います。

もし今年の4月頃のように我々の「学び」が止まらざるを得ない状況が起こったっ場合、その時の解決策の一つとして「オンラインアート広場の再開」や他の術を検討したいと思います。
 
今年度の振り返り時に改めてご報告したいと思いますが、オンラインという不思議な空間でアートを学び合う可能性、そのメリットやデメリット、また個人的にアートオンラインに対する主観的な思いも改めて認識することができました。

少しだけそのことに触れると、アートは間接的よりも直接的、知覚的な悦びがいつも側に必要だと感じました。それは私のようにアートの楽しさを伝える側でも、学びたい側のどちらの場合でも、目の前に手で触れることができる距離で人とアートに接していたいという強い気持ちです。
 
最後にこれまで参加いただいた、特に遠方からの皆様とまたどこかでお会いできることを楽しみにしております。

それではまた!

  

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