8月のオンラインアート広場を終えて

8月 22, 2020

8月のオンラインアート広場を終えて

お盆休み後もまだまだ暑い日が続いていましたが、日によっては風の冷たさから秋の気配を感じるときがありました。

暦の上では明日が「処暑（しょしょ）」。つまり暑さの峠を越えて後退し始めるころの事だそうです。心からそう願うばかりですね！

本日午後、Zoomによる8月のオンラインアート広場を開催しました。

この連日の暑さもあって体調不良などキャンセルの方が二組出てしまい、結果一組の参加者となりましたが、それでもアートコンパスは開催します。

とはいえ、もう少しコチラの方で広報等を頑張って、参加者の皆さんの出会いのきっかけやつながりをもっと促していければと思いました。

【概要】

クランクでうごくおもちゃづくり

日時：2020年8月22日（土）13：30～15：30

参加者：一組

Zoomによるオンラインワークショップ

【タイムスケジュール】

13：30～13：40　はじめに

13：40～15：00　制作「クランク箇所」

15：00～15：10　休憩

15：10～15：30　制作「装飾と着彩」

人参と大根を追うウサギを表現しました！

今日を振り返ってみると、改めてオンライン上での対話・コミュニケーションの難しさを実感しました。

これまでのオンライン経験から今回のいろいろな場面を想定し、参加者の皆さんがつまづいてしまうような場面を事前に防ぐべく、作り方の解説データを事前にお送りさせていただいたり、本番中にホワイトボードに絵を描きながら説明したり、サンプルで示したりと、随所に工夫を凝らしてみても、本番当日は見落とし箇所や予想外な出来事が起こってくるわけです。

そこが正直楽しいところでもあるのですが、プロはきっとそんな不確定な場面でも、冷静かつ柔軟に対応していくと思うのですが、私の場合はまだまだ修業が必要かなと・笑

例えば今回使用した基本材料の中で、「針金」と一言で言っても「アルミ」と「スチール」の針金では、前者が柔らかく後者が硬くできています。今回のクランクでは後者が適しており、その情報共有がなかった点や「ストロー」についても頭の部分が曲がるものを指定していなかったりと。

また今回の一番難しい工程は、なんといってもクランクを作るところです。

参加してくれた女の子は、3つの穴をあけ、一つの人参を二匹のウサギが追いかけるアイデアを考案。この3つの動きをするクランクの設計図を一緒に考え、身振り手振り画面越しに対話を重ねていく中で、様々なことが起こり、お母さんにも協力していただいて3人チームで奮闘していきました。

参加者の皆さんを目の前にして、なかなかうまくいかない方がいれば、側に歩み寄り「こんな感じです」と言って、数秒で解決する内容が、オンラインでは5分、10分かかるといったことがよく起こります。

ただこのような出来事（オンラインあるある？）は、ポジティブに考えれば、オンラインの場にいる全ての人にとって積極的な対話につながる糧となり、よりよい関係性の構築にもつながってくると思います。

8月現在、各都道府県が引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めながらも、経済活動を段階的に再開させている今、様々な分野の方々が、当初のオンラインから少しずつ制限を設けてのライブ活動へと戻りつつあり、そのような状況において、改めてこれまでのオンラインを振り返り、オンラインで学ぶ意味や今後の可能性、さらにもっと突き詰めれば、様々な形のオンライン学習の事例を検証していきながら「アートを楽しく学ぶオンラインの術や対話をもっともっとブラシュアップしていく」という次のステージがこの後に待っているような気がしています。

兎にも角にも、毎回が自分にとって素晴らしい出会いと経験と勉強をさせていただいている次第です！