8月のまるアート教室を終えて

 8月のまるアート教室は、昨年の11月以来、久しぶりのフリースタイル(自由形式)を行いました。そして夏休みに入った子どもたちは、みんな元気です!

参加してくれた子どもたち、まるスタッフの皆さん、本日は本当に暑い中お疲れ様でした。

素敵な夏休みの思い出になってくれたかな?

年長の男の子
アート教室の最初から最後まで「先生、手伝って!」と言われ、
ずーっと側で男の子の指示に従われるままに共同制作を行いました。
ですが前回の反省から、習得すべき基本動作の場面は男の子、
難しい作業は私が行う分担作業を実践。
果たしてこの作品は一体何になるのでしょうか?
答えは最後に!


概要

内容:フリースタイル(自由形式)

日時:8月8日(土)14:00~16:00

会場:NPOまる(筑西市)

参加者:子どもたち(9名)、まるのスタッフ(4名+犬2匹)、中村


工程

14:00~14:10 ご挨拶と今日の内容説明

14:10~14:55 制作・前半

14:55~15:00 休憩(水分補給)

15:00~15:45 制作・後半

15:45~15:55 後片付け

15:55~16:00 振り返り・作品発表


フリースタイルとはいえ、子どもたちの中には「自由に表現すること」や「基本動作」が苦手なお子さんもいます。そこで、事前に村本先生と該当するお子さんを確認し、課題制作(「クランクでうごくおもちゃ」の「機能」=紙箱に針金とストローで動かせるところまで私が作ってきました)を人数分用意してきました。

そして次の工程である「装飾と着彩」を楽しめる内容にしてみました。

それは夏にちなんで、折り紙で海の生き物(イルカ、ペンギン、クジラ、カメ、イカなど)を作り、また海に見立てた水色の画用紙を箱に貼り付け、そこに海の生き物をクレヨンやペンで描き足せるというもの。

基本動作に関して言えば「折る、描く、切る、はる、動かす」などが含まれています。


きっと他の子どもたちも「やりたい、やりたい!」と言うかもしれないと思い、予備も含めて準備してきましたが、いざ始めてみると「自由制作>クランクでうごくおもちゃづくり」といった感じだったと思います・笑


やっぱり久しぶりの自由制作をやりたかったのかな?と思いつつ、またその理由として、その子たちにとっては、触って気持ちが良い紙粘土や木材などの素材の方が断然に魅力的だったようです。

もちろん「クランク」は強制ではないので、あくまでも子どもたちの意見やその場での気持ちを尊重して柔軟に対応していきました。

小学2年生の兄弟くん
ペンギンとクジラのクランクです。
手前の針金をぐるぐると回すと、海の動物たちが前後に海の上を動いていきます!
他にも色とりどりのタイルをボンドで貝殻などに見立てて貼り付けています。
あと夏休みの課題制作(絵画)も終わらせることができました。
 
年長の男の子。
コチラはイルカです。
クレヨンで海を描き、「七色の海ができた!見て~」と喜んでいたのが印象的でした。
 
年長の男の子。
一方、海の生き物ではなく、最近カタツムリを捕って飼うことに興味があるとのこと。
村本先生が柔軟に桃色の画用紙を準備してくださり、
対話を通して箱の部分を渦巻の殻に見立て、
カタツムリの頭がクランクの動きで殻から出たり入ったりしながら
大きなキュウリを食べているところです。
彼の興味関心(カタツムリの観察)がそのまま作品制作に生かされています。
先生曰く、自己主張が普段より大きかったようです!


年長の男の子。
はじめに紙粘土を丸くしたり、平らにしたりしながら素材遊びに興じていると、
ビー玉やプラスチックのカケラを一つずつ紙粘土に埋めていきました。
一体何をしているんだろう?
作品発表の時にその行為の意味が分かりました。
 
それは「大きな宝箱」でした!

小学2年生の女の子
夏休みの宿題が全部終わったのであとは遊ぶだけ!とのこと。
素敵なケーキの出来上がりです。
もしこんな形のケーキがあったら、甘党の私でも是非食べてみたいですね~。

小学1年生の女の子
モールやビーズなどの素材を使って、黙々と首飾りなどのジュエリーを制作していました。
あとでお母さんにもひとつプレゼントするそうです!


イルカのクランクを制作した男の子は
その後絵画制作へ
「花」

「大きな花火」

玉を使ったゲーム。
先生と一緒にゲームを楽しんでいました。

正解は「龍」でした!
龍の頭には折り紙でできた金の燕がとまっています。
まるで天高く雲の上を泳いでいるようですね~


5月以降少しずつ回を重ねるごとに、子どもたちの性格や特徴が徐々に見えてきた気がします。(やっぱり1回きりの出会いでは、その子の様子がわかりません)

まるのスタッフさんたちにも支えていただきながら、このアートを楽しむ場では、正解は一つではなく、いろいろな表現が多様に交じり合っています。

私の方では限られた時間の中で子どもたちの声に耳を傾け、そこで使用される道具や素材、表現方法に至るまで、何の抵抗もなく集中して、そして夢中になって遊べるような場を各回皆さんと一緒に作っていければと改めて思いました。

 

さて、次回のお知らせです。

9月のまるアート教室

「仮称:みんなで影絵の物語をつくろう!」

日時:9月12日(土)14:00~16:00

会場:NPOまる(筑西市)

今回はまるさんからの方から「影絵」を使って何かできないか?というリクエストから生まれたものです。

そこで、うごかせる人や動物を厚紙やカラーセロハンで作って、プロジェクターの光で影絵を白い布に映し出し、その場で即興的に物語をみんなで作れたら面白いだろうなぁ~という内容です。

 

梅雨が明けてから暑い夏が続きますが、お盆休み中も猛暑が続くようです。

くれぐれも熱中症とコロナにはお気をつけください。

それではまた9月にお会いしましょう!



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