美術の授業ってなんだろう?
数週間前、Facebookの広告か何かで、「美術の授業ってなんだろう?」という企画展を知りました。
これは是非見に行かなくては!と思い、最終日の今日、上野にある会場の東京藝術大学大学美術館へ行って来ました。
いや~今日も素晴らしい秋晴れの日でしたね!気分も爽快!!
この展覧会は、
『多様な感性を育む「美術」においてその「授業」の具体的な内容をリサーチすることで、授業そのものの多様性を通じ美術・芸術について教育現場の理解を深め美術界全体の活性化に繋げることを目標とします(パンフレットより抜粋)』とあり、展示会場は大きく4つの部屋から構成され、入口から順に、全国の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、他の各々の授業内容がパネル・作品・映像等で展示されていました。
会期中には、シンポジウム『「日本・美術・教育」芸術系大学の美術・教育はどこへ向かうのか?』と、ラウンドテーブル(美術の先生たちによるディスカッション)『美術による教科教育と美術の専門教育を考える』も開催されていて、個人的に両方のイベントを事前に知っていれば是非参加したかった!(とっても悔しい~です。)
個人的な感想は大きく2点あります。
① アートプログラムの内容に反映
一つ目は、他者が実践している多様な美術の授業内容を知ることで、普段、アートコンパスで行っているアートプログラムの内容により豊かさをもたらしてくれることです。つまり、他者を知ることで自分自身を省みる機会が生まれ、活動内容がより充実し、その幅が広がることです。
例えば、各パネルを見ていくと、「あっ、これアートコンパスでもやったことあるけど、ちょっとこれこれの点でアプローチが少し違うな。」、「これは是非みんなのアート基礎講座でもやってみたい!」「こっちの内容は、まるのアート教室で子供達と一緒にやったら喜ぶだろうなぁ~!」などなど。
例えば、下の「風が吹いたら」という造形遊びは、その名のとおり、テープを使用して子供達が風を視覚化していく内容となっています。とても身近な素材、かつ子供達の自由度がかなりあるこういった内容、それも普段見慣れた屋外の建造物などを巻き込み、その風景までも変えてしまうアートの力は、是非アートコンパスでもやってみたいなぁ~と。
② 横のつながり、ネットワーク形成による美術教育基盤の底上げ
正直なところ、このアートコンパスの活動がとても狭い世界になりうる危険性があると感じることがあります。つまり視野が狭くなり、独りよがりの自己満足に陥ってしまうことに。
例えば11月のアートプログラムの内容を<提案→リサーチ→考案→シミュレーション→実践→予想外の出来事や参加者からの批判・要望を含む反応→振り返り→次回に反映>といったこの一連の工程(PDCAサイクル)を基本、私やゆーきさん各々の講師と参加者とのやり取りの中で考えていきます。
周知の通り、より多様な人たちとそのプロセスを共有することでプログラムの確実性は増していきます。
日々この実践を繰り返していく中で、「今回はこれで本当に良かったのかな?」と問いかけることが毎回であり、率直に同じ同業者とも意見交換をしたくなります。つまり、お隣の家を覗いてみたいというのが正直なところです。そこでお茶でも飲みながら、楽しかったことや失敗してしまったことなど、笑いながらこれまであったいろいろな経験を共有したい。
そんな中、このような展覧会は自分以外の美術教育、それも現場で実践している内容を知ることができる機会は、私にとって(おそらく同じ美術教育に従事している方たちにとっても)本当に貴重なことで、本当に勉強になります。
但し、この企画展はあくまでも「公」の中での美術教育ではありますが、今後「民間の美術教育」も参加し、日本の美術教育における様々な課題や問題意識を共有し語り合える場に発展していくことを個人的に望んでいます。
それはまさにパンフレットにも記載してあるとおり、本当の意味での
『全国での「美術・教育」関係者ネットワークの繋がりを深め文化芸術基盤構築を目指していきます』 を!
アルバム(会場風景)
※ 個人的にアートコンパスでもやってみたい!と思った事例の一部です。
これは是非見に行かなくては!と思い、最終日の今日、上野にある会場の東京藝術大学大学美術館へ行って来ました。
いや~今日も素晴らしい秋晴れの日でしたね!気分も爽快!!
この展覧会は、
『多様な感性を育む「美術」においてその「授業」の具体的な内容をリサーチすることで、授業そのものの多様性を通じ美術・芸術について教育現場の理解を深め美術界全体の活性化に繋げることを目標とします(パンフレットより抜粋)』とあり、展示会場は大きく4つの部屋から構成され、入口から順に、全国の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、他の各々の授業内容がパネル・作品・映像等で展示されていました。
会期中には、シンポジウム『「日本・美術・教育」芸術系大学の美術・教育はどこへ向かうのか?』と、ラウンドテーブル(美術の先生たちによるディスカッション)『美術による教科教育と美術の専門教育を考える』も開催されていて、個人的に両方のイベントを事前に知っていれば是非参加したかった!(とっても悔しい~です。)
個人的な感想は大きく2点あります。
① アートプログラムの内容に反映
一つ目は、他者が実践している多様な美術の授業内容を知ることで、普段、アートコンパスで行っているアートプログラムの内容により豊かさをもたらしてくれることです。つまり、他者を知ることで自分自身を省みる機会が生まれ、活動内容がより充実し、その幅が広がることです。
例えば、各パネルを見ていくと、「あっ、これアートコンパスでもやったことあるけど、ちょっとこれこれの点でアプローチが少し違うな。」、「これは是非みんなのアート基礎講座でもやってみたい!」「こっちの内容は、まるのアート教室で子供達と一緒にやったら喜ぶだろうなぁ~!」などなど。
例えば、下の「風が吹いたら」という造形遊びは、その名のとおり、テープを使用して子供達が風を視覚化していく内容となっています。とても身近な素材、かつ子供達の自由度がかなりあるこういった内容、それも普段見慣れた屋外の建造物などを巻き込み、その風景までも変えてしまうアートの力は、是非アートコンパスでもやってみたいなぁ~と。
② 横のつながり、ネットワーク形成による美術教育基盤の底上げ
正直なところ、このアートコンパスの活動がとても狭い世界になりうる危険性があると感じることがあります。つまり視野が狭くなり、独りよがりの自己満足に陥ってしまうことに。
例えば11月のアートプログラムの内容を<提案→リサーチ→考案→シミュレーション→実践→予想外の出来事や参加者からの批判・要望を含む反応→振り返り→次回に反映>といったこの一連の工程(PDCAサイクル)を基本、私やゆーきさん各々の講師と参加者とのやり取りの中で考えていきます。
周知の通り、より多様な人たちとそのプロセスを共有することでプログラムの確実性は増していきます。
日々この実践を繰り返していく中で、「今回はこれで本当に良かったのかな?」と問いかけることが毎回であり、率直に同じ同業者とも意見交換をしたくなります。つまり、お隣の家を覗いてみたいというのが正直なところです。そこでお茶でも飲みながら、楽しかったことや失敗してしまったことなど、笑いながらこれまであったいろいろな経験を共有したい。
そんな中、このような展覧会は自分以外の美術教育、それも現場で実践している内容を知ることができる機会は、私にとって(おそらく同じ美術教育に従事している方たちにとっても)本当に貴重なことで、本当に勉強になります。
但し、この企画展はあくまでも「公」の中での美術教育ではありますが、今後「民間の美術教育」も参加し、日本の美術教育における様々な課題や問題意識を共有し語り合える場に発展していくことを個人的に望んでいます。
それはまさにパンフレットにも記載してあるとおり、本当の意味での
『全国での「美術・教育」関係者ネットワークの繋がりを深め文化芸術基盤構築を目指していきます』 を!
アルバム(会場風景)
※ 個人的にアートコンパスでもやってみたい!と思った事例の一部です。
ストップモーションを活用して、アニメーションや映像なんかができないかなぁ~
青森県と言えば、「ねぶた祭り」
何気ない授業内容の中でも脈々と伝統が受け継がれているんだな~と思った事例です。
あと、以前から考えていた新聞紙と針金を使って立体作品も制作したいなぁ~。
スポンジを様々な形に加工して、
そのスタンプの模様から喚起されるイメージを絵におとしていく。やりたい!
介護老人施設の敷地内にある壁面を
大学生達がアイデアの提案と下地・スタンプの作成、
子供達がたくさんのひまわりを描いていくプロジェクト!
こういったプロジェクトもアートコンパスで有志の参加者の皆さんと一緒にやりたいなぁ~
床一面が真っ白な紙や壁で、そこに描画材がぽつんとあったら・・・
「もう自由に大きく描くしかないでしょ!」
上下のパネル写真、個人的に欲しいです。
室内に飾っておきたい!
おしまい
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