8月のアート教室 @まる

本日の午後、NPO法人まるにて第3回目のアート教室を開講しました。

参加してくださったまるの子供達、保護者の皆さん、そしてスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!

今日のアート教室はいかがだったでしょうか?楽しんでいただけたでしょうか?


今回は「夏の思い出」をテーマに、ミニミニ行灯づくりを行いました!

当初の計画では、風船と和紙を使ったランタン作りを考えていましたが、自分が試作品を制作中に、まるの子供達にはまだ難しいと判断し内容を変更しました。

風船と和紙を使ったランタン(試作品)


その理由は、例えば風船に和紙を貼っていく工程では、糊の微妙な付け具合で乾燥後の形の良し悪しが決まってくること、手などに糊がついた和紙がからみつき、(私がまるの子供達になった気持ちでシミュレーションをしたところ)手のひらが和紙と糊でぐじゃぐじゃになってしまい、アート制作が嫌いになってしまうのでは?と心配。

またその他にも、その仕上げの工程が、糊付けをしてから丸1日の乾燥を待たなければならず、アート教室の時間外でその仕上げ作業を子供達や保護者の皆さんにお願いする形になってしまうなどの理由からです。

ただこの経験は、今後の活動のどこかで生かしていきたいと思います。

とはいえ、変更したこの「ミニミニ行灯づくり」も決して簡単とは言えませんが、子供達が四面の和紙に夏の思い出を描き、保護者の方たちが状況に応じて工作画用紙を組み立てたり、和紙を貼ったりするなど役割分担で行えば、また私がサポートに回れば不可能ではないはず。

何よりも今の季節にぴったり!!

女の子(小学6年生)の作品
カブトムシやクワガタムシ、お魚やスイカなど、
この夏の思い出がびっしりと色彩豊に描かれています!
 
結果、子供達の反応から、今回これで良かったと思いました。(終わってから、正直ホッとしました。)

この行灯づくりは昨年度、みんなのアート基礎講座でも行ったものですが(http://artcompassblog.blogspot.com/2017/08/6.html)、まるでは比較的、未就学児童(年中・年長)の子供達が多いことから、夏の思い出を和紙に描く時、アート基礎講座の時のように水彩絵具は使用せず、先日購入したばかりの水性カラーペンを使って、四面の和紙や白枠に様々な思い出を自由に描いて頂きました。


女の子(年中)の作品
第1回目のクレヨンを使ったスクラッチアートでは蝶を描いていたのですが、
途中、手が止まってしまい、制作が楽しく進んでいなかったように思え、
個人的に気になっていた女の子でした。
しかし、今日は制作スタート時から目の色が違っていました。
自分からどんどん家族や動物を生き生きと描いていきました。
終いには、カラーペンを両手いっぱいに何個も持ち、
ペン先を和紙に当ててぐるぐると描いていくではありませんか!!!
それを見た隣の男の子もまねして楽しそうに描いていましたね(笑)
 
男の子(年長)の作品
ザリガニ、クワガタ、ジュース、そしてクジラのプールを描いていました。
画面いっぱいに力強い線で、しっかりとした形が描かれています。
また枠の模様(桔梗の花)も全体の調和が取れていてとても素敵です!
彼には星の形に見えたとか?
 
男の子(年中)の作品
描かれているのはなんと「龍」「トラクター」「3月のクワガタ」
なんて詩的なタイトルでしょう!
個人的にドキッとしたタイトルです。
とにかく粘土が大好きで、最初、手に練りゴムを持ってしまい、なかなか制作が始まらず(泣)
お母さんや途中、私もサポートしながら作品を無事に完成!
完成してからは、今度は行灯をなかなか離しません!
 
男の子(年長)の作品
描いた対象は「コーカサスオオカブト」「シャチ」「ダチョウ」「富士山」
とにかく元気いっぱいな男の子で、
前回同様、アート制作に対して全くの迷いがありません!
 
 
今日は夏休みということもあり、参加者が5名ほどでしたが、とてもアットホームな空気に包まれたアート教室でした。

というのも、まるの子供達は下は年中から上は中学生まで年齢層が幅広く、特に未就学児童の子供達が過半数以上で、比較的制作の進度がとても早く、逆に小学校高学年生や中学生はゆっくりと時間をかけて制作を行っていく傾向があります。

そしてまるのアート教室は休憩時間を挟んで2時間!

個人的にこれまでの経験から、なんとか2時間いっぱい使ってこのミニミニ行灯づくりを行うのが理想ですが、案の定、1時間ほどでみんなの作品が完成(泣)

けれど、これはこれで良いと思っています。
(そんなこともあろうかと、油粘土や描画材と画用紙を準備!)

早く終わってしまえば、子供達が他のアート制作で夢中になってくれれば良いし、時間いっぱいまで制作したいのであればそれも良し!

時間の使い方は、子供から大人まで、人それぞれ違うものです。今後、それを全て受けとめることが可能なアート教室になってほしいと考えています。

 
そんな訳で、後半は面白いことに!

何と部屋の明かりを全て消し(子供達からのリクエスト!)、縁側のカーテンも閉めて、子供達が作った行灯の灯りのみをたよりに、みんなでテーブルを囲み、粘土を使ってお料理大会が始まりました!

ハンバーグ、たこ焼き、餃子、カキ氷などなど。

そんな素敵なお料理をもぐもぐとお母さん達も一緒に食べながら、子供達は行灯に描かれた夏の思い出を一人ずつ語ってくれました。

そして今回から準備してきた子供達の名札が功を奏したのか?私が間違えずに子供達の名前を呼んでいると、子供達から何度も「ゲンヤ先生」と呼び止められ、少し子供達との距離が縮まったかな?と思った一日でもありました。


 
さて次回のアート教室ですが、紙粘土を使って、水彩絵具で着彩ありのお料理づくりを行いたいと思います。

今日の様子からも、子供達の「やりたい!」エネルギーが溢れ出ていたので(笑)

それでは皆さん、次回も楽しいアート教室でお会いしましょう!


後記:

昨日参加したお子さんのお母さんからまるの村本さんを通して、御礼のメールと一緒にお写真をいただきました。

家に帰宅してから、何度も電気を消してありとあらゆる部屋で楽しんだとのこと!

昼間の行灯とは異なり、やっぱり暗闇の中の灯りは本当に幽玄です。

描かれた対象が「龍」「トラクター」「3月のクワガタ」ですが、複雑に交差する線から全く別のモチーフを連想してしまいそうです。



3枚目のお写真で、電球の周りにオブジェのようなものが見えますが、
これは灯りの周りに虫が寄っている様子を表現したとのこと
「素晴らしい!」の一言。

素敵なお写真、ありがとうございました!



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