近頃の紙粘土事情

いや~、最近の紙粘土事情はすごいですね!(驚)

ジョイフル本田の画材店で購入した紙粘土。

裏面:紙粘土の特徴やつかいかたなどが記載されています。


私が子どもの頃の紙粘土の印象は、

  • 水分を含んでいて、ずしりとした重さを感じた。
  • 触感が、湿っていてひんやりした。
  • 作品を作っている最中に、紙粘土が手や指先にまとわり付いた。
  • 乾燥後でなければ、水彩絵具などでの着彩ができなかった。
  • 乾燥後に作品が縮む、などなど。

お父さん、お母さん世代はきっと「そう、そう!そうなんだよね~。」と思われているのではないでしょうか?

けれど今の紙粘土は、すくなくとも上記のことが全て改善されています!

  • とにかく軽い!
  • 少し湿り気はあるが、柔らかいスポンジのようで、手で触っていてとても気持ちが良い!!
  • 作品をつくっている最中、ほとんど紙粘土が手に付かない!!!
  • 制作中及び乾燥後、どちらの時でも着彩可能!!!!
  • 乾燥後、さほど縮んだ感じがしない!!!!!

正直、サンプル作品を作っている時、とても楽しくなってきました!よくレストランや中華屋さんなどのガラスケースに入ったメインメニューの模擬体を作られている職人さんたちの、楽しくなる気持ちが少し分かった気がしました。

あらかじめ、紙粘土に水彩絵具(黄土色)を混ぜこねてから、
ざっくりと全体のパンのかたまり感を決めていきました。
 
その後、量感を意識しながら、足りない箇所を粘土で足したり、削ったり、
また指に水をつけて表面を滑らかにしたり、
そして道具を用いてパンの肌触りを追っていきました。
 
最後に水彩絵具で薄い色→濃い色の順で着彩していきました。
なんとこの時点でも、まだ粘土は固まっていません!

おいしそうなパンに見えるかな?
 
 


昨年の立体作品の講座では、フィギアでも用いられている石粉粘土を用いて、オリジナルの妖怪キャラクター作りを行いました。詳細はコチラから

ただ・・・・用意した石粉粘土がとても硬く、そのとき参加してくれた子どもたちは途中で制作を投げ出してしまい、最後はお母さんたちが完成させるといった反省点がありました。

その後の振り返りの中で、特に小さい子供たちは、自分たちの力で使いきれない素材については、「使いたくない、嫌いになる」といった傾向があることを知りました。

でも今回はきっと紙粘土の触感がとても気持ちが良く柔らかいので、楽しく制作に集中してくれると思います。

結果、今回の講座内容において、立体作品の意義を考えた時、重要なことは、

  • 対象を360度、いろいろな角度から観察し、対象のかたまり感や肌触りや色合いなどの特徴をつかむこと。
  • 素材(紙粘土)と対話すること。
  • そして第2の脳と言われる「手」を積極的に刺激して、触覚や立体及び空間の感性を育むこと。

他にも大切なことがあると思いますが、今回はこの3つのポイントを起点に、もっと生活に寄り添った身近なテーマでも、様々なアイデアで十分に楽しくする、楽しくなること、は可能だと思います。

そんな訳で「粘土でパン祭り」と題しまして(特に意味はありませんが、山○パンの「春のパン祭り」的なのりで!)今回も楽しいアートな時間を皆さんと共に過ごしていきたいと思います!

ではまた!



コメント