第2回「みんなのアート基礎講座」を終えて

ゴールデンウィーク2日目、気持ちいの良い快晴のもと、第2回「みんなのアート基礎講座」を開講しました。参加者の皆さん、本日はお疲れ様でした。


参加者の皆さんと一緒に記念撮影!
(守谷市の方から参加してくださった方もいました)


今回は「色の本質と基礎知識」と題しまして、有彩色(赤・青・黄)と無彩色(白・黒)の計5色の不透明水彩絵具(ポスターカラー)を使って、様々な色を生み出す面白さを体験していただきました。

テーマが「色彩」だけに、色についてご興味のある参加者の皆さんが、それぞれの目的意識を持って講座に望まれていました。

いかがだったでしょうか?

個人的には、私が口下手で、なんかぎこちない進行で申し訳なかった気持ちです。

具体的な内容としまして、先ずはじめにスライドレクチャーで「色彩の基礎知識」についてお話をさせていただき、その後、参加者の皆さんには、色の三原色(赤・青・黄)のみを使っての「色相環(しきそうかん)」づくりと、その三原色と白と黒をあわせた計5色で様々な色をつくり出し、こちらで用意した枡目シートの中にたくさんの色を落としていただきました。

私がつくった簡易の箱とプリズムを使った光の分光の実験。
残念ながら、北向き窓では光量が足らずお見せできませんでしたが、
今朝、実験した七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の写真で解説。




参加者の皆さんによって、つくり出す色にも個性が反映されていました。
こちらは「春の色」を意識されて色をつくられていました。


こちらは色相環です。
たった三色(赤・青・黄)だけでもこのように12色の色を生み出すことが出来ます。





親子で分担のチームワーク制作!


暖かみのある美しい色(暖色)をたくさん作られていました。


一言に、つくった色をシート内の規格に着彩していくだけでも、
丁寧に描いたり、ざっくり描いていくなど
人によっての違いが自然と見られるのは本当に不思議です。



今回の内容は具体的な作品を制作するものではなく、あくまでも「色作りを体感していただくこと」に焦点を当てたので、講座最後の振り返りでは、以下の2点について各参加者の皆さんに発表していただきました。

  1. 今回学習した内容や感じたことで、自分たちの日常生活の中に生かしてみたいこと。
  2. 色彩にまつわるエピソード

皆さんの発表を聞いていて、特に気になったことがありました。

それは「頭の中で思い描いている色をつくり出すことの難しさ」でした。

例えば私も含め、今回のような機会がなければ、普段の生活の中で「色をつくる経験」などまずないと思います。そして私たちの周りを見渡すと、豊かな色彩で溢れているこの世界なので、用意された色を選んだり、購入したり、パソコンで操作したりなどなど。

結果、講座内容が少し難しかったのかな?とも思いつつ、けれど参加者の皆さんの「体感的な感性」を良い意味で刺激できたのかな?とも思っています。

そして、これは美術に限らず、現代の様々な分野でも言える事なのかな、とも。そして私たち現代人の盲点なのかなとも。

是非、今回の経験が皆さんの日常生活に生かしていただければ幸いです。

ちなみに、今回使用した「色相環」と「色の升目シート」のPDFデータを「Art Classページの第2回の場所」にチラシのPDFと共に添付しておきます。もし改めて制作してみたいとき、是非活用してください。百円ショップで赤・青・黄などの基本色も購入できます。




さて、次回のお知らせです。

第3回「みんなのアート基礎講座」は前回のブログでお伝えしたとおりの内容で行います。

尚、参加者の募集は明日、5月1日(月)よりスタートします!
もしご興味のある方は是非、ご参加ください。心よりお待ちしています。

また、持参物についての詳細はコチラの方をご参照ください。





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