ピカソってすごい!?その3

ピカソってすごい!?シリーズも今回で最終回です!
(今回を含めてまだ3回しかお話していませんが・・・)

もちろんピカソはもといい、アーティストに限らず一人の人間の魅力を全て伝えきることはとても難しいことですが、やっぱり今回の最大の魅力を話さずにはピカソは語れないと思います。

それは「キュビズム」についてです!

自動車や電気の発明、三種の神器であるテレビ・冷蔵庫・洗濯機、そしてソニーのウォークマン、アップルのi-Phoneなどが私たちの生活スタイルを大きく変えたように、ピカソもそれまでの美術世界、特に西洋美術史の常識、価値観を180度変えたといっても過言ではないと思います。

それまでの西洋絵画の歴史はルネサンス時に遠近法が生み出されて以来、一点透視図法による絵画が主流でした。

一点透視図法とは下の絵画(レオナルド・ダ・ヴィンチ作、「最後の晩餐」)ように一人の視点(赤い線が交差する点が消失点と呼ばれ、キリストの顔と重なり、描いているダビンチ本人の視点の先となり、また目線の高さとなります)から見た様子、風景を遠近感を持って描かれた絵画のことを言います。

 


何の難しいことはありません。例えば現代のスマートフォンのカメラ機能で撮られた写真もその写真を撮った本人の視点によって撮られていますよね!

しかし、ピカソはこの一点の視点を複数の視点に捉えなおし、対象を様々な角度から見た風景を一つの画面に再構成するという大胆な行動に出たのです!

その始まりの絵画が下の「アヴィニョンの娘たち(1907)」といわれています。



そして美術の世界もこのことがきっかけに具象絵画から抽象絵画へと(心の世界への探求へと)加速していきます。

今回の講座テーマ「私の中のピカソ」はこの「キュビズム」のプロセスに焦点を当てて行きたいと思います。

つまり「描かれる対象」を参加者自身(のお顔)としたとき、

「一人の人間を様々な角度から見る」とはどういったことなのでしょうか?

一人ひとりの人間はその容姿も異なり、ましてや家庭や生活環境、国や文化の違いから行動や内面の性格まで千差万別(多様)です。

そして参加者の皆さんが自分自身の内面と外面を観察し、その様々な要素をお面の中に「色」「形」「線」を用いて再統合してみたらどんなお顔になるのか?というのが今回の趣旨です。


わくわくしてきませんか?

世界で一つしかないあなた自身のお面を今度の日曜日の午後に一緒に制作しませんか?

まだまだ参加者を募集中です!(泣×焦)

「ピカソってすごい!」




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