第6回みんなのアート基礎講座を終えて


ここ最近(立冬も過ぎて)やっと寒さも本格的になってきて、改めて冬らしい季節を実感しています。お鍋やおでんなど温かい食べ物がおいしくなってきましたね!

ただ気になるのはインフルエンザやマイコプラズマ肺炎など、コロナに続きいろいろな感染症が多重に流行しており、子どもも大人も体調管理がとても難しい今日この頃、今年最後のアート基礎講座を開催しました。(本日参加予定だったお子さんも体調不良でキャンセルに)

内容は紙版画でピカソ風の自画像を表現!

紙版画は小学校低学年の図画工作でも行われるポピュラーな版画技法です。そしてピカソは20世紀最大の画家と呼ばれており、その生涯における制作した作品数もケタ違いですが、なんといっても当時の絵画の常識をくつがえした「キュビスム」でも知られています。

簡単に言うと、それまでの常識が(画家の)一つの視点から対象を描く遠近法(一点透視図法)から、いろいろな角度から対象を見て、画面の中に各部分を統合して描くというもの。

そしてそのキュビスムだけでなく、早熟だったピカソは幼い頃に大人が描いた絵画を描くことが出来、そして大人になって子どもが描くような絵を描けるようになった、この事実がなんといっても興味深いです。

今回はキュビスムは勿論、上手に大人のような(描写的な)自画像を描くのではなく、下手に、子どもらしい大胆な自画像を思いっきり描いていただきました。

私も制作に加わり、静かな制作時間の中で黙々と制作に没頭。

この集中して制作することでなんだか心の中が「整えられた」気がしています。

そして参加者の皆さんの個性的な作品を見させて頂き感謝です!

参加者の皆さん、今日は本当にお疲れ様でした‼



紙版画×ピカソ風自画像×縄文時代
この縄文時代の発想にはやられました!
どんぐりや身につける装飾品の細部にまで丁寧にハサミで切り込まれた
紙版画のパーツ一つひとつが
摺りあがった作品からリズミカルに伝わってきますよね!
摺りに何度も挑戦され、
その微妙な変化の具合に学びの奥深さがあったのではないかと思います。


私も改めて自分を見直そうとピカソ風の自画像に挑戦。
ポイントとしては年齢が50歳を目前としているので
しわの感じや目の左右の位置、鼻筋や耳たぶの特徴など記号的に表現してみました。




キュビスムの作品に刺激を受けたのか?
全体的に丸みをおさえ、かくかくした自画像を描いていました。
参加者本人はとてもやさしい性格の男の子なので、
作品を通して意外な一面を見れた気がしています。
この制作後、急いでお父さんと地元のお祭りに向かわれました!


概要

第6回みんなのアート基礎講座
「紙版画×ピカソ風自画像」
日時:2024年11月10日(日)13:30~16:00
場所:本郷ふれあいセンター・アトリエ
参加者:計4名(子供1名+大人2名+中村)



おしまい


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