7月の個別アート支援を終えて
猛暑日が連日続く中、昨日の午前中にN子ちゃんのお家で個別アート支援を行いました。
この数か月いろいろな事があり、N子ちゃんも私もしばらくアート支援をお休みしていたので久しぶりの再会となりました。ご家族の皆さんはいつも元気です!
今回もY君とN子ちゃんはそれぞれ塑像の制作を進めていくのですが、今回の課題は、
- Y君:モンスターの羽の骨組みを完成させる。
- N子ちゃん:顔のあたりのディテールを進める。
<Y君の場合>
前回、羽の所にも紙粘土を付けていたため重さで垂れてしまい、先ずは余計な紙粘土をはがして軽量化をはかりました。
そして改めてモンスターの羽を画像で調べてよ~く観察しながら「あーでもない、こーでもない」とお母さんと一緒に話し合いながら羽の骨組みをつくり直すことに。
個人的に驚いたことはY君の観察力と形の再現力です。素晴らしいの一言と、いつのまにこんなに力がついていたのか!と心の中で驚くばかりでした。その為あまり私の方でも手を出さず、自分の力だけで制作する様子を見守りました。
骨組みの比率だけでなく、骨組みの細いながらもそのボリュームまで目を行き届けながら、指先で納得いくまで何度も挑戦していきます。(お母さんとの掛け合いを楽しみながら?)
そして途中におなかが空いたのか、エネルギー補給としてお母さんが作ったサンドイッチを食べながら。
途中、アルミホイルがうまくつかないアクシデントもありましたが、最後まで何とか諦めずに両翼を時間内に完成!
そして次回の準備として和紙で羽を表現する為、血管などの細部を再現するために、和紙(6枚程度)をクシャクシャにして後日、赤茶色に着彩(染色)する予定です。
小学5年生の男の子で、世界広しと言えどもここまで完成度の高いモンスターを塑像で制作できるのでしょうか?!なかなかいないと思います。
<N子ちゃんの場合>
お母さんから最近の近況をお聞きしました。先日の展覧会で賞を頂いたこと。そして10月も同じ会場で展覧会に作品を出品する予定だということ。その時に作品を販売することが出来ることなど。
また最近描いた作品も見せていただきました。それはハガキサイズの画用紙に先の細い鉛筆で有機的な様々な模様がたくさん描かれていました。その絶妙な大きさがまた何とも言えないくらい素晴らしく、是非これらの作品をどんどん展開していっていただけたらと思うばかりです。
塑像の方はというと、前回の制作で概ね全体のボリュームを紙粘土で形にすることが出来たので、改めて作品の中心ともいえる犬の顔からそのボリュームとディテールを攻めていきました。
紙粘土の白さでうまく伝わりませんが、微妙な凹凸にも気をかけながら指先で丁寧に制作を進めていました。私も最近像を作ったので次回持参していき、いろいろアドバイスをしていきたいと思います。
後片付けと清掃の様子
<追記>
モンスターがまるで玉座に座り、杖や剣などの武器を持たせると面白いよね~とみんなで雑談。
そして「アルミホイルや紙粘土のカスが、まるでモンスターが食べた肉の残りのようだ」とY君。周りの空間も含めてジオラマのように作りこむのもまた面白いですよね!
制作後のY君は田んぼの中にいるタガメ取りに夢中になっていました・笑
お母さん曰く、カマキリなど捕食系の昆虫に興味があるとのこと。
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