10月「みんなのアート広場」を終えて


昨年の今頃は確か台風が関東に直撃して外に出られないほどだったと思いますが、今回の台風は太平洋の海上を通っていることもあって、弱い雨と気温が若干高く感じられる程度ですみ、気持ち的にほっとした週末となりました。

参加者の皆さん、本日はお疲れ様でした。大きなテーブルを囲んでおしゃべりをしながらの自由気ままな制作時間でしたが、ゆっくりと楽しんでいただけたでしょうか?
 

●概要

第4回 みんなのアート広場
日時:2020年10月11日(日)13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
参加者:10名(大人3名+子ども6名+中村)




今回は3組のご家庭が参加され、各自テーマを事前に考えて臨まれていました。

みんなのアート広場は「フリースペース機能」を主軸に置いているため、勿論テーマがなくだらだらと過ごしても、テーマを決めて計画的に進めてもOKです!

とはいえ、参加者の自律性と制作の責任が問われている場でもあります。
今回は一体どんな制作風景だったのか?各ご家庭ごとに見ていこうと思います。
 
 
●一組目のご家庭

今日は私から男の子へセロハンテープの簡単な切り方をお伝えしました!

本当は今日が幼稚園の運動会でしたが、台風のため来週に延期。
昨日お申込みがあり、運動会の熱い想いをそのまま制作のテーマへ!

紙粘土や折り紙を主体に跳び箱、タイヤ引き、アーチなどなど、
運動会で使う道具を制作していき、
完成した作品を運動会の箱へと詰めていきました。
コロナの影響でこの一年子どもたちのイベントが数少ない中
来週の運動会を是非とも楽しんでください!

運動会シリーズがひと段落したところで、別の制作へ。
美味しそうなパンケーキかな?と思っていたら、
今、学校で習っている掛け算の苦手な段を習得出来たら
段の数字が書かれた木を凹みへはめていくとう作品。
全部埋まるかな?

一般的に7の段が難しいとされているのかな?
私が子供のころ、どうだったかな?





●二組目のご家庭

お母さんからお申込み時に最近息子さんがアート広場で何を作ればいいかわからず悩んでいるようで、何か課題をいただければとのご相談を受けていました。

前回の参加時にブロックに興味を示して遊んでいたので、それに関連するものとして、以前別な場所で企画したモザイク画を今回ご提案させていただきました。

制作はとてもシンプルなもので、2㎝のマス目が印刷された台紙とタイル用紙を準備し、タイル用紙のマス目が入っていない裏面に先ずは自分の好きな色を絵具でべた塗していきます。

乾燥後、マス目に沿ってハサミもしくはカッターで切り抜き、台紙へとのりで貼っていくというものです。

参考作品の写真を事前にお母さんへメールでお伝えしていたので、男の子もそれを見て「マイクラ(ゲームのマインクラフト)みたい!」と意欲満々とのこと。そして当日はモチーフのピカチューを持参してきていました。


絵具で塗っては休み、切ってはお母さんへちょっかいを出したり、
貼ってはお姉ちゃんの言うことを聞いたりと・笑
マイペースに制作を進めていましたが、見事に作品を完成させました!
耳の部分の台紙が足りず、急遽別の台紙を付け足しで合わせてみました。
久しぶりの達成感だったかな?
制作後、いつもよりも男の子の自信に満ちた表情が印象的でした。


一方、お姉ちゃんの方はというと、
アニメ「鬼滅の刃」の模写に挑戦中です。
ご自宅で模写用のキャラクターを印刷しファイリングしているのだとか。

制作を始める前に印象的だったことがありました。
それは昨日、この模写をするにあたり時間配分を自分で考えてきたとのこと。

というのも、このアートコンパスに参加すると、いつも時間が過ぎるのがあっというまで
終わらないのだとか。(誉め言葉として頂戴いたします!)

2時間半という時間は子どもたちにとってなかなかの長時間ですが、
そのように感じていただけることは、アートコンパスの目指す環境が
少しでも形になっているのかなと思い、嬉しく感じました。

しかし、いざ始めてみると、なかなかの労力がいります。
四つ切の画用紙にメインキャラクターを15体ドローイング。
とりあえず今日は主役の二人までということで!



●三組目のご家庭

そしてコチラも鬼滅の刃人気が続きます。
妹さんの方は、先ほどの弟君と同じモザイク画の方法で主人公の「市松模様」を表現。

幾何学模様の美しさを正確に表現したいところですが、お母さんのアドバイスとは裏腹に、有機的な直線がちらほらと。。。。自他共に認める?彼女の性格が反映されたのかな?(笑)

何よりも綺麗な緑色が絵具で作れて、黒とのコントラストが美しくできていますよね。


そしてもう一つ、紙粘土で柱のキャラクターも。

お姉ちゃんの方はスマホで「禰豆子」を見ながら、はじめに鉛筆で下書きし、
その上から水彩絵具で着彩していきました。

着彩時にはスマホを妹さんへゆずり、頭の中に色の配置をすっかり覚えていたのか?
さくさくと筆が進んでいました。


その後は「禰豆子」の代名詞ともいえる和柄の「麻の葉模様」を鉛筆で。
お母さんと一緒にスマホでその名前や意味を調べながら。

私もアニメの鬼滅の刃で素敵だなぁ~と思っているところは、伝統的な和柄がアニメを通して子どもたちに伝えているところです。

今、その柄の名前や込められた意味を知らなくても、子どもたちが大人になって必ずその模様の文脈を辿る時期がくるんじゃないかなぁ~という気がしています。

それではまた!

おしまい!


追伸:
今日のおしゃべりの中で話題に上がった「ランタンアート」(つくばセンター地区活性化協議会主催)について帰ってから調べたところ、12月12日(土)と13日(日)の二日間、開催されるようです。12月が待ち遠しいです!

▼つくばセンター地区活性化協議会HP(リンク)


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