色彩=?

今月は「芸術の秋」ということで、アートに触れる上で絶対に外すことのできない「色彩」にフォーカスして基礎講座を開講したいと思います!

色彩で講座(レクチャーの構成)を作るとなると、私の頭の中にパッと直感的に浮かんできたものは、

① 色彩の基礎知識
② 日本人の豊かな色彩感覚
③ 印象派

の3点でした。

①の「色彩の基礎知識」だけだと、個人的になんだか眠くなってくるので(笑)、子どもたちが学んでも心が躍るような内容を楽しく作っていきたい、けれど最低限知っておくべき色彩の知識や情報があるという葛藤に揺れ動き、、、

②の「日本人の豊かな色彩感覚」については、確かたくさんの色を持つ国のNo.1が日本?だったような気が、、、そして北から南までの長い国土と四季がある温帯気候などが、たくさんの色彩をもつことと強く因果関係があるとかないとか。。。(間違いだったらごめんなさい)

③の「印象派」については、美術史の中で色彩と顕著な関連を持つのは印象派だったと思い、

この3つは押さえておきたいなぁ〜と思い、今現在、調べ直しているところです。


余談ですが、「印象派という革命(木村泰司著・集英社)」という本を読んでいるのですが、これがまた面白い!




この季節になると、都内や地方の美術館等で印象派の企画展が毎年のように行われていますが、どうして日本人は印象派の絵画がそんなに好きなのかなぁ〜と不思議に思い(もちろん自分も好きなのですが)そのキャンバスに描かれた色彩たちが日本人の心と感性を鷲掴みにしているのかな?

けれど「印象派=感性に訴えかけてくる色彩豊かな絵画」というには安直すぎると改めて思うところがあり。

この本は、そんなもやもやを吹き払い、今までの印象派のイメージを広げてくれました。(個人的には印象派の画家たちのお父さん的な存在のマネが好きになりましたね!)


エドゥアール・マネ「オランピア」(1863 オルセー美術館)
マネの死後、あのモネが資金を集めて、フランス国家に寄贈することを思い立った作品


少しだけ話をさせていただくと、フランスの美術史をたどっていくなかで、いかに印象派がそれまでの美術界の常識を覆す革命的な出来事であったのか、また人間がはかなくも感性(色彩)と知性(フォルムと構成)の振り子の間で揺れ動き、フランス革命やヒエラルキー(階級)などの要素が複雑に絡み合う中で、その時代その時代の確かな美を追究していくことを丁寧に時代を追って話を進めているところに、一語一句、楽しく読ませていただいているところです。

この本を読んで、印象派の企画展やパリのルーブルやオルセー美術館に行くのも良いかもしれません。個人的にはこの本をもとに日本で企画展をやって欲しいなと思いました。そしたら最近、茨城からなかなか出ない出不精の私でも都内であれば絶対に行きますね!たとえ大変な混雑でも!!

またまた話が大分それましたが、

とはいえ、上記3点の内容だけでもてんこもりなので、いつものように先ずは調べられるだけ調べてから、省けるものは省き(膨張と収縮の繰り返し)ポイントだけを最低限に押さえて、レクチャーを作成できれば思います。

結果、直感で浮かんだ3点がうまく繋がれば御の字!

そして今回の講座を通して、参加者の皆さんが少しでも色彩について興味を持っていただき、また色彩の観点から各々の日常生活を自ら豊かにしていく、そのきっかけに、一助になれればと思っています。

次回は「貼り絵」制作について触れていきたいと思います。

コチラもお楽しみに!



コメント