第1回 みんなのアート基礎講座を終えて


ゴールデンウィークの2日目である昨日は、阿見町の実穀ふれあいセンターでみんなのアート基礎講座を開催しました。その内容は「フロッタージュ」です。

フランス語の「frotter(フロッタ―)」=「こする」から由来する絵画の技法で、皆さんも幼い頃に絶対にやったことがある技法。机の上にコインを置き、その上に紙を敷いて、紙の上から鉛筆でシャカシャカこすると、コインの模様が紙の上に浮き出てくるあの技法です。

そのため幼稚園生や低学年の小さいお子さんも楽しく体験されている様子が見られました。参加者の皆さん、昨日は暑い中、本当にお疲れ様でした!


概要:

第1回みんなのアート基礎講座「フロッタージュ」
日時:2024年4月28日(日)13:30~16:00
場所:実穀ふれあいセンター・会議室(校舎内外)
参加者:計17名(子ども9名+大人7名+中村)


それでは今回は制作工程の順にお伝えしたいと思います。

⓪はじめに(13:30~13:45)

はじめに私からフロッタージュの説明と実演(百円玉と500円玉のフロッタージュ)を参加者の皆さんの前で行いました。そして参加者の自己紹介(①お名前 ②出身地 ③GWの過ごし方)を行った後に、早速制作をスタートしていきました。

①フロッタージュの素材集め(13:45~14:30)

建物入口の斜面の凸凹をフロッタージュ!

実は私もこの実穀ふれあいセンターでどのようなフロッタージュの素材が集められるか?少し早めに来て校庭をうろうろとしていました。排水溝の金網だったり、車のタイヤだったり、でこぼこした壁だったりと、凹凸のある場所であれば基本フロッタージュはどこでも可能です。すると20分もしないうちに20枚近く集めることが出来ました。

そこで参加者の各皆さんにはクレヨンとA4のコピー用紙20枚をお渡しし、20枚のフロッタージュを目標に校舎内外での素材集めをスタートしました。

このフロッタージュの醍醐味の一つは何と言っても視覚的に見えるその凹凸の模様とは異なる模様が浮き出てくること、つまり自分の意識とは異なる偶然性が表現されることにあります。そのためか参加した小さいお子さんも様々な発見に驚いていた様子でした。

中にはなんと自分の靴の底をフロッタージュしていたお子さんも!

ジャングルジムの底の地面をフロッタージュしているお父さん


②フロッタージュの素材を生かした絵画制作(14:35~15:30)


素材集めから帰って来て5分ほど休憩した後、制作の後半戦です。

四つ切サイズの色画用紙(水色・ピンク・黄色・黒・紺色・黄緑・他)から自分の好きな色を選択し、その画用紙を台紙として、先ほど集めてきたフロッタージュの素材をコラージュ(糊で貼り付ける技法)の方法で自分の世界を表現していきます。

フロッタージュの模様から、または色画用紙からその世界観を連想しても良いですし、または自分のイメージ先行で絵画を表現してもOKです!

例えば水色の画用紙から空や水の中を連想したり、紺色から宇宙空間を創造してみたりと、まさに十人十色でした。

勿論素材の上からカラーペンやクレヨンで描き足してもOKです。

今回私も小さいお子さんのサポートにまわりながらお手伝いを。

家族で話し合いながら素晴らしい合作が次々と生まれていきました!


③作品の発表(15:30~15:45)

5月と言えばやっぱり「鯉のぼり」と「こどもの日」ですよね!
兜が折り紙で表現されています。

宇宙の様子が生き生きと表現されています。
UFOやロケット、太陽や地球や月や隕石まで!

美味しそうなフルーツの盛り合わせです。
各フルーツとフロッタージュの模様が見事に組み合わさり生かされています!

海の中の様子が色とりどりに!
魚たちの泡ぶくやかわいいクラゲたちまで。

作品している様子

GWはフロッタージュの絵画制作に、初めてのカラオケにも挑戦。
楽しんできてください!

電車のあるまちの風景。
列車の窓や線路がフロッタージュの模様でうまく組み合わせて表現されています!

最後にクレヨンで宇宙の星々を描き足し完成しました!お見事

転がる卵を食べている恐竜を表現!
恐竜の手は自分の手形を切り抜き、脚は自分の靴底のフロッタージュ‼
画面を横向きにすると、足元のフロッタージュ(こげ茶色の部分)が
別の恐竜の顔に見える発見をしていましたね。


お知らせ

次回の第2回みんなのアート基礎講座は6月23日を予定。その内容は「新聞動物」です。
コチラもこうご期待ください!



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