第5回 みんなのアート基礎講座を終えて
10月23日午後、第5回みんなのアート基礎講座「オリジナルキャラクターづくり」を開催いたしました。参加してくださった皆さまお疲れさまでした。
参加者のみなさんと
今回は、さらにキャラクターをカラー粘土で立体化するということで、前半のマインドマップ〜キャラクター画までのデザイン部分は濱本が、後半の立体造形は玄也さんが担当という、講師二人体制での開催となりました。
構成は以下のとおりです↓
Ⅰ「マインドマップ & キャラクターデザイン画」担当:濱本
Ⅱ「カラー粘土でキャラクター制作」担当:玄也さん
Ⅲ 「展示&鑑賞会」
まずは、マインドマップからキャラクターの立体制作までのプロセスを4ステップに分けてご説明させていただきました。
<マインドマップからキャラクターの立体制作までの4ステップ>
・Step1 「アイデアのもとを書き出す」 →マインドマップの作成
・Step2 「アイデアのもとを選んで組み合わせる」 →キャラクターデザイン画
・Step3 「キャラクターの設定」 →キャラクターの名前・性格や特技など肉付け
・Step4 「イラストから立体へ」 →カラー粘土制作
少し説明を加えると、
オリジナルキャラクターを考える上で、アイデアのもととなるものを出していくのにマインドマップを利用しました。( Step 1 マインドマップの作成)
そこからアイデアのもとを組み合わせていくことでオリジナルのキャラクターを作っていきました。( Step 2 キャラクターデザイン画)
マインドマップからキャラクターデザイン
さらにキャラクターデザインをする上で大事な、そのキャラクターの背景などの肉付けの部分も体験してもらいました。( Step 3 キャラクターの設定)
どのキャラクターも愛着を感じるようなユニークな設定がしてあり微笑ましく思いました。
また幼いお子さんにとっては、今のお子さんのありのままで出来る範囲で一緒に楽しんで作品を作ってくださり、とても嬉しく思います。親御さんの素晴らしいサポートや付き添いのおかげだと思っています。
以下、参加者の皆さんが作ったマイキャラクターをご紹介させていただきます♪
『雷リュウ』
雷を登るリュウで、異常気象を起こす特技を持っているそうです。
粘土の立体作品では、竜巻を起こし地面を吸い上げている様子が表現されていて、
映像が見えてくるかのような、迫力あるかっこいい作品だなと思いました♪
『ハート』
やさしい性格のモルモットのキャラクターで、みんなを元気にすることが仕事だそうです。
気持ちがわかる特技も持っているそう。
雲の上のホテルに住んでいるそうで、その作品も作ってくれました♪
『アンモナイ図書館 館長 ツン・ドーク』
アンモナイトの中で図書館を営んでいるそうですが、
自分に興味ある本しか貸してくれないそうです。
たまにコーヒーを入れてくれたりもするそう。
アンモナイトの中がどんな図書館になっているのか気になりますが、
きっと館長こだわりの空間になっているんだろうなと想像してしまいます♪
大きいほら穴に住む、強気な性格のキャラクターで、特技は大食い。
でも太らない体質だそうです。
粘土の色もキャラクターのかっこいい雰囲気にぴったりな色合いで、
細かな爪までもよく作られていますね。
『ネギネギ RK-G』
火をはき、頭でネギを栽培していて、体はメカというこのキャラクターは、
環境を汚染している人間を見つけたら攻撃をしてくるそう。
ファンキーな雰囲気でちょっと怖いけど、
ゴルフは一緒にやってくれそうな気がしてしまいますね。
『サバイバー ザ ヌーブ』
赤と青が戦っている兵士の一人だそう。
このキャラクターは青い服なので青所属なのかな。
性格は、やさしいけど戦いを求めるところがあるそう。
大勢の中の兵士の一人にスポットが当たっているかのような
キャラクター設定が面白いですね。
『かたみ ふみや』
お絵描きが特技でやさしい性格のカラフルな猫ちゃん。
いろんな色が合わさったボディがとても素敵ですよね♪
ペットで飼われており、飼い主と同じ名前なんだそうです。
骨のお菓子をおもちゃにしながら食べるそうで、
その姿を想像したらとってもキュートですね。
『ねこひまわり』
両手ににんじんを持って嬉しそうにしているひまわりの猫ちゃん。
造形の途中でハロウィンの装いに変えたそうで、ヴァンパイアのような立襟の衣装に。
ハロウィン仕様のねこひまわりちゃんもまた可愛いですね♪
『うたねこ』
音楽家で、歌が上手くて、嬉しいとすぐ跳ねてしまう性格なんだそうです。
お花畑の家に住んでいて、なんでも出せる特技も持っているそう。
こちらのイラストを自力で立体化して細かなところも作り上げていて、
最後までやり遂げたのですごいなと思いました。
猫耳もキュート♪
飼っている2匹の猫ちゃんを作ってくれたそうで、
体のカタチも、頭をかしげたような傾きも、大きなお目めも、
バランスが絶妙で可愛いです♪
2匹でひとつのような、仲が良さそうな猫ちゃんたちに見えますね。
マインドマップですが、今回は「マイキャラクター」なので、中央に自分の顔を描いてもらいましたが、例えば、街のご当地キャラクターを作るということであれば、そこに今度は中央に街の名前を置いて、その街の名産品や観光地や人気なものなどを書き出し、また書き出したものを組み合わせていくと、その街の要素を含んだキャラクター作りが出来ます。
その際に、今回の講座のように、書き出したワードからまた自由に連想し枝を伸ばしていくことと、ワードをイラスト化していくと、キャラクターアイデアが考えやすくなるかと思いますので、もし機会がありましたら、また楽しんでやってみてくださいね。
さて。
キャラクターデザインについては以上となりますが、
今回の立体造形の部分については、以下、玄也さんにバトンタッチしたいと思います。
バトンを受け取りました中村です!
立体造形のお話をする前に、ちょと寄り道で今年3月に行ったアンケートのお話をさせていただきます。
実は今年度のアート基礎講座を含む全体のプログラムを組み立てる際、参加者の皆さんからオンラインアンケートを取らせていただき、その結果、アート基礎講座で一番受講してみたい内容が立体作品でした。
アート広場でも参加者によっては紙粘土で好きな造形物を制作し、状況に応じて水彩絵の具を紙粘土に混ぜたり、完成後に着彩をしている様子は結構な頻度で見受けられていたので、アート基礎講座で立体作品を行うのであれば「アイデアを生み出す」点でもっと具体的なプロセスを踏んだ課題にしたいと思い、今回ゆーきさんの企画であるマイキャラクターデザインとのコラボになったわけです。
基礎講座の前半は私も参加者の様子を見守り、技術面などで適宜フォローをさせていただき、各参加者がイラスト画の段階までうまく進めることが出来ていたことに安心しながら、後半にカラー粘土による技術的な立体制作の方法を以下の資料を配布してお話をさせていただきました。
また今回、新規の参加者やおそらく幼児及び小学低学年のお子さんが多いと予想し、カラー粘土の配合の仕方でいろいろな色を作り出せるカラーチャートも配布させていただきました。
しかし、試作品制作の段階で「赤・青・黄」の三色、「赤・緑」の二色を混ぜると、理論上では「黒色」になるのですが、実際混ぜてみると正確な黒色にはならず、灰色になってしまうことが分かりました。
オリジナルの立体作品が徐々に仕上がていくにつれて、やっぱりカラー粘土にして良かったなぁ~と思いました。無地の紙粘土から水彩絵の具を混ぜてつくる工程が省けるため、小さいお子さんでも直感的にイメージの形を起こしやすかったことと、カラー粘土を手で練りながら手から伝わる心地よい感触に嬉々とした様子が伺え、とても微笑ましく映りました。
世界で一つの素晴らしいマイキャラクターが出来ましたね!
<今後の予定>
今年度のアート基礎講座は今回で無事全て終了しました。
今年もあと2か月となりましたが、年末までの予定は以下の内容を予定しています。
変更がある場合は、随時ホームページとFacebookでお知らせいたします。
もし気になるプログラムがありましたら是非ご参加ください!
●みんなのアート広場
11月13日(日)13:30~16:00@本郷ふれあいセンター・アトリエ(1階)
※参加者募集中!
●みんなのアートプロジェクト「段ボール工作」
11月26日(土)13:30~16:00@阿見町中央公民館・集会室(3階)
※参加者募集中!
●みんなのアートプロジェクト「ランタンツリーをつくろう!」
12月10日(土)11日(日)の2日間を予定
★つくばランタンアート
12月17日(土)18日(日)@つくばセンター地区
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