第4回 みんなのアート基礎講座を終えて
紙版画でピカソ風自画像!
今回は本当に素晴らしい力作ばかりでした。
参加者の皆さん、本日は寒い中、本当にお疲れ様でした‼
概要
内容:紙版画でピカソ風の自画像制作
日時:2021年11月28日(日)13:30~16:00
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
参加者:計9名(大人4名+子ども4名+中村)
タイムスケジュール
13:30~13:35 ご挨拶
13:35~13:50 ミニレクチャー「ピカソ物語」
13:50~14:00 紙版画の実演
14:00~15:10 版づくり
15:10~15:15 休憩
15:15~15:40 摺り
15:40~16:00 作品発表+後片付け
⓪ デモンストレーション
はじめにプロジェクターを使って、15分ほどのミニレクチャー「ピカソ物語」を行いました。そこではなぜピカソが20世紀最大のアーティストと呼ばれたのか?そのいくつかの理由を説明させていただきました。
それは、幼いころから絵を描くことに早熟であったこと。これまでの絵画の常識であった「遠近法(一点透視図法)」をくつがえす、キュビズムをあみ出したこと。そして子どものように自由に対象を描き続けた事などなど。
個人的にもピカソは私の好きなアーティストの一人であり、数年前にパリへ一人旅に行ったとき、ピカソ美術館へ初めて行き、そこでピカソのたくさんの作品から「もっと自由に遊べ!」と言われているような錯覚に陥ったこと(笑)などなど、ピカソのまつわる思い出は数知れず。
そんな思いも合わせて、今回、紙版画とピカソを組み合わせて講座内容を準備してみました。
実演:私のピカソ風自画像です。
顔の特徴、面長の顔、富士額、40歳を過ぎてからしわが増えたことなど
色々な特徴を大胆に取り入れてみました。
① 版づくり
実演を終えてから、早速参加者の皆さんは画用紙を使って、版づくりに取り掛かりました。
八つ切りサイズの画用紙1枚を台紙にして、そこで鏡や写真を見ながら、自分をピカソ風にしたらどのような顔になるのか?想像を爆発させながら、進めていきました。
鉛筆を使って、下書きをお母さんと相談しながら描いていきました。
下書きが描けたら、画用紙をその形に合わせてハサミで切っていきます。
「福笑い」のように台紙へ仮置きし、バランスを見ながら糊付けをしていきました。
この版づくりは、見た目以上に大変で、トータルで1時間15分ぐらいかかったと思います。
でもその頑張った分、次の摺りの工程で、その頑張りが反映されていきます!
② 摺り
小休憩を取ってから、いざ「摺り」の工程へと移っていきます。
子ども達は初めて見る「馬簾(ばれん)」や「ローラー」などの道具に対し、興味津々で手に持ってはインクをつける前からその動作を真似してみたりと、やる気満々です。
バットに黒のインクをのせ、ローラーでまんべんなくインクをつけ、版にインクをのせていきます。
通常、一回目の摺りは紙にインクが馴染むのに「インクののりが薄くなる」傾向があります。
ですが、2枚目、3枚目と行っていくと、きれいな黒が表現されていきました。参加者の皆さんは徐々にコツを掴んでいったようでした。
インクのつける量、ローラーの使い方や版へののせかた、馬簾の使い方や力の入れようなどなど、摺りという動作の中には本当にたくさんの感覚のアンテナを使った要素がたくさん含まれています。
唯一、全身を入れた作品です!
顔が画面いっぱいに大きく描かれ、そこがまた何とも言えない愛らしさを感じます。
ちなみに手には剣を持っています。
摺りの段階で、お母さんから「懐かしい~」といった声も聞こえてきましたね。
見事な作品です!
画用紙をクシャクシャにして貼り付けた髪の毛
右目の中には大好きな「肉球」
そして最近はえてきた「大人の歯」など、
自分にしかない特徴をふんだんに取り入れて表現しました!
なので、額装する場合は、A3サイズのものにそのまま適応できますし、または余白をカッターで切り、八つ切りサイズの額装にしてみても大丈夫です。
先日は 大変お世話になりました。
返信削除紙版画の製作 面白かったです。
夏休みの宿題の絵などは、どうやって描いたらいいか いつも戸惑っている息子ですが、「下手で良い」と解ると ぐんぐん製作していました。
また、ミニレクチャーで ピカソの事を説明して下さったのが とても良かったです。
皆さんの作品も素晴らしかった。
また参加したいと思いました。
ありがとうございます!
削除今後とも宜しくお願い致します!!