11月・個別アート支援を終えて
今日は勤労感謝の日。
そして午前中は、N子ちゃんが住む筑西市へ出張アートコンパスの日でした。
昨日までの雨は上がり、早朝から快晴!
外のマイナスイオンをたくさん浴びながら、いざ筑西市へと車で向かいました。
今回のモチーフはというと、なんと「コーヒー豆」です!
私はコーヒが好きで、ほぼ毎日飲んでいますが、N子ちゃんもミルクや砂糖なしでよく飲んでいるとのこと。
ご自宅に到着後、いつものように描き始める前、N子ちゃんとお母さんと私の3人で「今回どのように描くのか?」作戦会議をします。
勿論この会議では私とお母さんは最終決定を行いません。
あくまでもサポートの側に立ってN子ちゃんがどのように描いてみたいか?いろいろなお話を交えながら、ゆっくりとその方向性をみんなで見つけていきます。
前日に今回のコーヒー豆を聞いたとき、その完成図が豆をお皿か何かに山盛りにのせて、集合体として描いていくのかな?と勝手に想像していましたが、N子ちゃんの選択はそうではありませんでした。
はじめこそお皿に十数個の豆を並べてみるも、一粒一粒よ~く観察していくうちに、その形に個性がそれぞれあることに気が付きました。そしてそこから気になる自分好みのコーヒー豆を一粒だけ選び取り、それを画面いっぱいに大きく描いていくことに決めました。
モチーフがシンプルな形(楕円形で中央に割れ目)なだけに、短時間であっというまに描いてしまう可能性があります。
そこで私から、素描のいろはの「い」をお話ししました。
それは、
・光の方向を意識すること
・対象(コーヒー豆)の光があたっている部分と影になる部分
・光と影の境目=りょう線
・反射光
これらのことを意識するだけで、たった一粒のコーヒー豆でも、なんとなく豆を描いたものから、立体的で空間を意識した絵画へと変貌していきます。
N子ちゃんははじめにおおまかに豆の下絵を描き、そこから「こげ茶色・茶色・黒」の3色を使って重ね塗りを行い、指でこすりながらコーヒー豆の渋~い茶色を上手に描いていきました。
この色味の感性はいままでの成果が出てきていると実感しました。
最初のころと比べて、コンテの素材と色味の出し方について慣れてきたなぁ~と!
但し、色をのせる面積が広い分、見た目以上にとても労力がいります。
時折、あともうちょとだから頑張れ!と応援しながら見事に塗り終えることが出来ました!
そしてそこから形の変わり目や特徴的な部分を改めて観察しながら、光と影の部分や細かいディテールを練ゴムも使って加えていきました。
不思議なもので、いろいろなモチーフを描いていくことで、そのモチーフが描き手に対して様々なことを伝えて(教えて)くれます。
今回のコーヒー豆もたくさんN子ちゃんに話しかけてくれたのだと思います。
コーヒー豆を描いた後、お母さんと一緒に雑談をしながら
自由に線を走らせ、私も参加して様々な色を一緒にぬっていきました。
ときおりアヒル?に見えながら・笑
今回はお母さんからご質問があったアートコンパスのロゴマークのデザインやその由来をお伝えしたり。そしてそこから話が広がり、ホームページの作り方や、サーバーやドメインの取得方法などについて、本当にいろいろでした。
途中、N子ちゃんの妹さんが作った手作りのスポンジケーキを頂いたりと、私にとってもここでの時間が、毎回とても癒され、また刺激的な学びの場となっています。
今後、N子ちゃんにもお母さんにも、私のお伝えできる範囲であれば、なんでもお伝えしていきたいと思います!
帰りの道で、筑西市から見た筑波山を撮影
季節はいよいよ秋から冬へと変わりつつありますね。
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