少年少女チャレンジ教室@本郷ふれあいセンター

昨日は東京オリンピックの開会式。そして今週の水曜日からは、いよいよ待ちに待った子どもたちの夏休みが始まりました!

そして夏休み4日目の今日、阿見町の本郷ふれあいセンターにて、地元のあさひ小学校と本郷小学校の4年生児童(12名)がチャレンジ教室「ミニミニ行燈づくり」に参加してくれました。

児童の皆さん、保護者の皆さん、そして千葉館長並びに施設スタッフの皆さん、準備から後片付けまで本当にありがとうございました。

今回は昭和の文豪:谷崎潤一郎の随筆「陰影礼讃(いんえいらいさん)」をヒントに「光と陰とエコロジー」のテーマで行いました。


概要

阿見町少年少女チャレンジ教室

内容:ミニミニ行燈づくり

日時:2021年7月24日(土)13:30~16:30

会場:本郷ふれあいセンター・会議室1

参加者:あさひ小学校・本郷小学校の4年生児童(計12名)

講師:中村


タイムスケジュール

13:30~13:40 館長よりご挨拶、参加者の自己紹介

13:40~13:55 ミニレクチャー「陰影礼讃」

13:55~14:50 制作:前半

14:50~15:00 休憩

15:00~16:30 制作:後半


振り返って

今回は(個人的に)何と言っても大きな反省がありました。

それは30分以上終了時間を過ぎてしまったことです。その原因は何かというと、制作後半の工作用紙とカッターを使って行燈の本体を作るところでした。

私の中で「小学4年生はある程度カッターを使いこなせることが出来る」と思い込んでいましたが、実際のところは「カッターを使うのが今回初めて」であったり、「図工の時間で一回しかやったことがない」など、子ども達のカッターに対する経験値が圧倒的に少なく、結果、カッターで本体を切るのに40分近くもかかってしまったことです。

そこで時間内に終了するための変更案がその時思いつかず、とにかく本当の「チャレンジの場」となったわけです。


正直なところ、今の学校教育ではカッターなどの道具の使用についてどんな授業を行っているのか?少し腑に落ちない感が残りました。

小学校学習指導要領解説・図画工作編を見てみると、第1学年及び第2学年において、簡単な小刀類などの切断や接合、第3学年及び第4学年では、前学年までの材料や用具についての経験を生かし、組み合わせたり、切ってつないだり、形を変えたりするなどしてつくること。その例として木材をノコギリで切ることが表記されています。

とにかく言いたいことはたくさんあるのですが、今回の経験を受け改善すべきことは、


工作用紙の本体は事前にコチラで準備、又は保護者同伴にすべきだったかな?と。

そうすれば、前半の和紙へ描く時間をもう少したくさん取れたり、作品発表に時間をかけることが出来たのではないか?


ということです。


他の反省点としては、全体的に内容を詰め込み過ぎて、小学4年生にとっては内容が多すぎたと。

子供たちが今回の教室で、図工を嫌いにならなければと願うばかりです。


ただ、その逆に良い経験もさせていただきました。

それは12人の4年生児童を見ていて、(私の肌感覚で)今の子供たち(10歳)の平均的な能力も把握することが出来ました。例えば、時間配分の力であったり、道具だけではなく指先を使った動き、工作用紙(方眼紙)と算数、特に展開図の理解などなど。

これらのことは、必ず次回に生かすことが出来ると思っています。


メモ:短縮のための改善点

・レクチャーの内容を短縮 → 目次内容①~③を①と②だけ

 <①陰影礼讃 ②光と闇のお祭り ③私たちのエコ活動>

・描きたい対象のアイデア考案を事前に伝えておくべきだった点。半数以上が何を描こうか悩んでいた。

・一番時間がかかった工作用紙の加工は、児童ではなく、私の方であらかじめ準備すべきだった。そうすれば作品発表まで余裕を持ってできたと思う。又は保護者を同伴にすべきだった。

・作り方の説明書をもう少し詳しくすべきだった?制作後半の説明が不十分だった。

・時間が押してしまった関係で、最後の振り返り:作品の発表が出来なかったこと。結果、終始とにかく黙々とした作業だけが続いてしまい、互いの会話を促すことが出来なかった。

・スタッフが私一人であれば、準備と後片付けを含め、定員を10人10人の二部制の方が良かったのではないか?最初と最後の後片付けでセンターのスタッフさん(2~3名)に助けていただき、何とかなった感がある。



ギャラリー

4面から日本の四季「春・夏・秋・冬」をそれぞれに表現!
行燈の雰囲気出てますね~

夏の景色を描いています。
山に川に夜空!

コチラも春夏秋冬を表現!
一年間を通してミニミニ行燈を楽しめそうですね。

種類の異なる4種のかわいい猫が表情豊かに描かれています。
千代紙の柄とも合っていますね!

とても細かく海の生き物が生き生きと描かれています!
イルカにエイにカメなどなど。全体の色彩もきれいです。

夏の思い出!
宿題、スイカ、お泊り、どれも楽しい夏のイベントですよね。

とにかく制作理解とスピードが速く、その器用さに目を引きました。
みんなの待っている時間は余った工作用紙で別の箱や内側の底に千代紙を敷いたりと!

全体が黄色と緑に統一されたやさしい印象を受ける行燈です。
後半、お母さんがサポートにまわり、無事に完成しました!

とにかくダイナミック!
抽象絵画を喚起させる作品です!

春夏秋冬、それも必ず人物と季節の風物詩がセットで描かれています。
とにかく最後まで頑張りましたね!

とても強いこだわりをもって制作していたのが印象的でした。
ことわざの本を1階の図書室から借りてきて
そのことわざに合わせた絵柄を丁寧に描き切りました!

絵柄の着彩が終わりませんでしたが、
この後、着彩しきった作品を是非見てみたいです。
きっと全体の印象ががらりと変わるはずです!


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