晴耕雨読

10月12日(土)、日本大陸に大型台風19号が接近しています。

今日予定していたまるアート教室はこの台風の為中止、また明日個人的に参加を予定していた守谷市にあるARCUSでのアートカレッジイベントも中止。

そこで昨日からこの三連休をどう過ごそうか?いろいろと考えた結果、昨夜、仕事帰りにツタヤへ寄り、大好きなアメリカのドラマシリーズ「グレイズ・アナトミー」のレンタルと本を数冊購入し、連休中どっぷりとひきこもろうと画策しています。まさに「晴耕雨読」ってやつです。

ただ明日の天気や電車の運行状況によって、13日に上野の東京藝術大学で行われる美術教育のシンポジウム(以下、リンク)に参加しようと思っています。

(たった今、Facebookで中止のお知らせあり。)

http://research-project.geidai.ac.jp/?fbclid=IwAR28yQhWyJOT7SqRTDUVCwNpkLvDiuYw-kLwu27xpyFFsV3x-ljxs-7nKPY


 
今年度の活動が半分を過ぎ、またアートコンパスを立ち上げてから今年で5年目になる節目から(1年目はアートコンパスのコンセプトとHPづくりや備品購入、残りの4年は実践活動)、ここ最近は次の5年をぼんやりと考える日々を過ごしています。

昨年の今頃はまだまだそのことについて触れる余裕はありませんでしたが、「今」がその時期だと、心と体が感覚的に訴えています。

実はそもそものきっかけとなったのは、メンバーからの言葉です。

 
 
「アートコンパスは今後どこに向かうのか?」


また二週間ぐらい前にメンバーとそのファミリーとを交えてお酒を飲みながらいろいろなお話が出来ました。(私もだいぶ赤ワインがまわったらしく、久しぶりのひどい二日酔いでゲ~ゲ~と・笑。久しぶりに人と深いアート談義が出来たので本当に楽しかったです。)

そこでは現在の教育シーンやその問題・課題点、組織形態やコミュニティのこと、新たな事業展開とその営業資料の準備などなど。

その後、一人でいろいろと思うところがあり、

メンバーや参加者の皆さんの生の意見を汲み取りつつ、また時代を先取って活動されている方々の書籍やYou-tube番組などを拝聴しながら、ぼんやりとその絵の下書き(今後のビジョン)が始まりました。

今日について言えば、「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」(永井孝尚著)という本を読みながら、そこに出てくる経営理論の基本スキルを読みながら、これまでのアートコンパスの活動内容と比較検討しながら読み進めています。


例えばそこ出てくる、マネジメントの思想家、ヘンリー・ミンツバーグの「計画された戦略」と「創発戦略」について。

「計画された戦略」とは、経営理論に基づいて最初に戦略を考えること。つまり、組織でいうところの事業計画みたいなもの。

一方、「創発戦略」とは、試行錯誤による学びを蓄積することにより編み出したもの。つまり、柔軟性があり、現場の学びを進化させるもの。どちらか一方に固執していては全体の運営が成り立ちません。(P.29~31から一部抜粋)

この考え方は自分の中にもすごく反映しているところで、例えば「インクルーシブ・アート・コミュニテイ構想」の中の4つのアートコミュニティの場やその計画そのものにあまりこだわりすぎず、柔軟に対応していきたいと考えています。

例えば「みんなのアート基礎講座」について考えてみた時、改めてブラシュアップが必要だなと感じていて、内容について考えるとどうしても「アート=西洋美術」の枠にとどまってしまう傾向を超えたい!という衝動に駆られています。

形式について言えば、当初、年間10回というキリのよい回数を決定してから、そこにアートの基本要素(かたち・色彩・素材・他)を当てはめていった経緯がありました。

けれど、本当に年10回必要があるのかどうか?

それよりもアート構想全体を俯瞰し、そこから部分の基礎講座を見たときに、今のベストな形は何か?と問うた時、基本要素を厳選し、仮に10ではなく6項目であれば、その項目に沿って基礎講座の内容を改めて組み立てていき、開催数が減った分、その空いた場所に別のコミュニティプログラムをはめ込んでいくのはどうだろうか?この考えは今年になってやっと全体像(4つのフィールド)が見えてきたからこそ自然に出てきた問いだと思います。

例えば「つながり」の要素が強い、「みんなのアート工房」や「みんなのアートプロジェクト」をもっとあててみてはどうか?もっと参加者の自律性を引き出せるような仕組みづくりとは?などと考えています。

まだまだ自問自答が続きますが、こういった時間は本当に貴重で、もう少し引きこもりを続けてみます。

それではまた!

皆さん、台風にはお気をつけて!!




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