7月のまるアート教室
本日の午後、7月のまるアート教室を開催しました。
今日ははじめての参加者や見学体験のお子さんなど、とてもにぎやかな一日となりましたね!
参加者の皆さん、まるスタッフの皆さん、本日はお疲れ様でした。
(後片付けまで手伝っていただきありがとうございました。)
今回の「版画の世界 モノプリントを体験しよう!」を楽しんでいただけたでしょうか?
そこで彼ら彼女たちがのびのびと表現に取り組める内容を再度検討し、一週間前に今回の「モノプリント」に決定しました。
振り返ってみると、今日も一日たくさんのことがありましたが、この場では良かった点と反省点の大きく2つについてお伝えしようと思います。
① モノプリント
先ずはじめに「モノプリント」とは何か?
一般的に版画と言うと、木版画や銅版画などのように彫刻刀やニードルで下絵に沿ってその表面に凹凸を施し、仕上がった版にインクをつけて、その上に紙をのせ、馬簾(ばれん)で摺ってはがせば、版の絵柄とは反転した画ができるわけです。そしてその版が壊れない限り、何枚も同じ絵柄を摺り続けることが出来ます。
モノプリントはこの版画の特性である「絵柄の反転」は同じですが、二つ目の「何枚も摺る事ができる」が当てはまりません。つまり1枚限りの版画なのです。
その為、モノプリントと呼ばれる所以がそこにあります。
「モノ」はギリシャ語で「MONOS(モノス)」=「ただ一つの」を意味し、ただ一つの版画、つまり「モノプリント」だと。
モノプリントの方法
その方法はいたって簡単です。
つるつるした表面の版板であれば何でもできると思います。例えばガラスやプラスチックなど。今回はホームセンターなどで売られている白色のアクリル板を使用しました。
その上に版画用インクをつけたローラーを転がし、板の表面に満遍なくインクをのせていきます。
次に割り箸や爪楊枝など先の尖ったもので引っかきながら線を描き、紙をのせて、摺ってはがせば完成します。
またこのときの描き方や道具を工夫するだけで、表現の幅がとっても広がります!
アクリル板には透明、半透明、白色などがあります。
この白色のアクリル板を使うことで、白色の画用紙に描いている感じで描くことが出来ます。
版画の特性である反転や摺り具合などの偶然性を取り込みながら小さいお子さんでも簡単に制作できるメリットがあります。何よりも彫刻刀やニードルなども使用しないので安全面などでも安心です。
また版画用インクを絵具のように筆で描いていくことも可能です。ちなみに今回は6色の版画インク(赤・青・黄・緑・茶・黒)を用意!
今日一日を振り返ってみると、個人的には、このモノプリントの技法が参加してくれた子供達一人ひとりの個性と表現をうまく引き出してくれたのではないかな?と思っています。
というのも普段おとなしかった男の子が指にインクをつけて気持ちよさそうにお父さんとお母さんからアドバイスを受けながら描いていました。それも今までに見たことがない素敵な笑顔で!
その隣でサポートしていたボランティアスタッフさんも興奮していた様子で、あまりもの興奮にお母さんや私まで「興奮しすぎ!」と突っ込みを入れるほど・笑
② 全体の構成について
今回モノプリントで良かったなぁ~と思う一方で、「失敗したなぁ~」と反省する点もありました。それは「何を軸に全体を構成するべきだったのか?」ということです。
つまり、「版画の世界」ではなく、「描く行為そのもの」を軸に構成したほうが良かったのではないか?と。
今日のタイムスケジュールを見たとき、一番の失敗は導入部分(ミニレクチャー)でした。
14:10~14:25 導入「ミニレクチャー(鑑賞)」
14:25~14:40 実演「モノプリント」
14:40~15:30 展開「モノプリント制作」 ※15時に小休憩(水分補給)
15:30~15:40 簡単な片付け
15:40~15:50 振り返り「作品の発表」 ①お名前 ②何を描いたか? ③一番のお気に入り作品
15:50~16:00 後片付け
その中ではプロジェクターを通して様々な版画の作品(木版画・銅版画・エッチング・シルクスクリーン等)画像を見せていきました。
通常のアート基礎講座等では専門知識なども含めながら話を進め、参加者の版画の世界へと向き合うための助走を促します。
しかし、まるの子供達にはもっと別な良い方法があるのではないか?と途中疑問に思ってしまいました。
つまり版画の知識や情報よりも、描きたい気持ちを高めるための演出(アイスブレイク)に徹するべきだったと。
例えば、20個近くもの画像(情報量が多い)を見せるより、5個程度の作品画像を見せ、その場でもっと子供達と対話型の鑑賞時間を通して関係性を築き、そのまま私の方でモノプリントの実演を行い、子供達にバトンを渡す、という流れを。
別な言い方をすれば、第一の目的が「子供達に版画を楽しんでもらうこと」よりも版画は版画でも、「描くこと」その行為自体に主眼を置き「描きたいを描く!」を軸に全体を構成すべきだったこと。
そうすれば全体がちぐはぐせずもっと滑らかに進行できたのではないかと反省。または版画の世界でも、モノプリントだけにに絞っても良かったと。あと道具や材料の配置場所や子供達の動線などなど、きりがありませんね・笑。
とにかく私も毎回が勉強です!
さて次回のお知らせです。
次回は8月10日(土)、みんなのアート広場形式を予定しています。
小学生のお子さんで夏休みの宿題などがありましたら合わせて受け持ちます。
それではまた!
今日ははじめての参加者や見学体験のお子さんなど、とてもにぎやかな一日となりましたね!
参加者の皆さん、まるスタッフの皆さん、本日はお疲れ様でした。
(後片付けまで手伝っていただきありがとうございました。)
今回の「版画の世界 モノプリントを体験しよう!」を楽しんでいただけたでしょうか?
言葉で評するのはむなしいとはまさにこのこと!
先月のアート教室終了後に次回の告知として、「ステンシルを使って模様を描くエコバックづくり」を検討していましたが、ステンシルそのものを制作する事は、4月から続けて参加してくれている子供達の特性を考えた上で難しいと判断しました。
そこで彼ら彼女たちがのびのびと表現に取り組める内容を再度検討し、一週間前に今回の「モノプリント」に決定しました。
振り返ってみると、今日も一日たくさんのことがありましたが、この場では良かった点と反省点の大きく2つについてお伝えしようと思います。
① モノプリント
ワカメです!
そしてこのワカメの森の中には大きな魚が潜んでいます!!
背景の淡い青と中央の力強いストロークのコントラスト
美しいです!
先ずはじめに「モノプリント」とは何か?
一般的に版画と言うと、木版画や銅版画などのように彫刻刀やニードルで下絵に沿ってその表面に凹凸を施し、仕上がった版にインクをつけて、その上に紙をのせ、馬簾(ばれん)で摺ってはがせば、版の絵柄とは反転した画ができるわけです。そしてその版が壊れない限り、何枚も同じ絵柄を摺り続けることが出来ます。
モノプリントはこの版画の特性である「絵柄の反転」は同じですが、二つ目の「何枚も摺る事ができる」が当てはまりません。つまり1枚限りの版画なのです。
その為、モノプリントと呼ばれる所以がそこにあります。
「モノ」はギリシャ語で「MONOS(モノス)」=「ただ一つの」を意味し、ただ一つの版画、つまり「モノプリント」だと。
モノプリントの方法
その方法はいたって簡単です。
つるつるした表面の版板であれば何でもできると思います。例えばガラスやプラスチックなど。今回はホームセンターなどで売られている白色のアクリル板を使用しました。
その上に版画用インクをつけたローラーを転がし、板の表面に満遍なくインクをのせていきます。
次に割り箸や爪楊枝など先の尖ったもので引っかきながら線を描き、紙をのせて、摺ってはがせば完成します。
またこのときの描き方や道具を工夫するだけで、表現の幅がとっても広がります!
様々な道具を駆使して表現豊に描かれています!
海の世界をその青色と様々な魚達で表現しました!
アクリル板には透明、半透明、白色などがあります。
この白色のアクリル板を使うことで、白色の画用紙に描いている感じで描くことが出来ます。
版画の特性である反転や摺り具合などの偶然性を取り込みながら小さいお子さんでも簡単に制作できるメリットがあります。何よりも彫刻刀やニードルなども使用しないので安全面などでも安心です。
また版画用インクを絵具のように筆で描いていくことも可能です。ちなみに今回は6色の版画インク(赤・青・黄・緑・茶・黒)を用意!
大好きなアンパンマンやバイキンマンたちが描かれています。
スイカの上にのったカメレオン!
クラゲです!
体験見学の女の子の作品です。
今日一日を振り返ってみると、個人的には、このモノプリントの技法が参加してくれた子供達一人ひとりの個性と表現をうまく引き出してくれたのではないかな?と思っています。
というのも普段おとなしかった男の子が指にインクをつけて気持ちよさそうにお父さんとお母さんからアドバイスを受けながら描いていました。それも今までに見たことがない素敵な笑顔で!
その隣でサポートしていたボランティアスタッフさんも興奮していた様子で、あまりもの興奮にお母さんや私まで「興奮しすぎ!」と突っ込みを入れるほど・笑
② 全体の構成について
今回モノプリントで良かったなぁ~と思う一方で、「失敗したなぁ~」と反省する点もありました。それは「何を軸に全体を構成するべきだったのか?」ということです。
つまり、「版画の世界」ではなく、「描く行為そのもの」を軸に構成したほうが良かったのではないか?と。
今日のタイムスケジュールを見たとき、一番の失敗は導入部分(ミニレクチャー)でした。
14:10~14:25 導入「ミニレクチャー(鑑賞)」
14:25~14:40 実演「モノプリント」
14:40~15:30 展開「モノプリント制作」 ※15時に小休憩(水分補給)
15:30~15:40 簡単な片付け
15:40~15:50 振り返り「作品の発表」 ①お名前 ②何を描いたか? ③一番のお気に入り作品
15:50~16:00 後片付け
その中ではプロジェクターを通して様々な版画の作品(木版画・銅版画・エッチング・シルクスクリーン等)画像を見せていきました。
通常のアート基礎講座等では専門知識なども含めながら話を進め、参加者の版画の世界へと向き合うための助走を促します。
しかし、まるの子供達にはもっと別な良い方法があるのではないか?と途中疑問に思ってしまいました。
つまり版画の知識や情報よりも、描きたい気持ちを高めるための演出(アイスブレイク)に徹するべきだったと。
例えば、20個近くもの画像(情報量が多い)を見せるより、5個程度の作品画像を見せ、その場でもっと子供達と対話型の鑑賞時間を通して関係性を築き、そのまま私の方でモノプリントの実演を行い、子供達にバトンを渡す、という流れを。
別な言い方をすれば、第一の目的が「子供達に版画を楽しんでもらうこと」よりも版画は版画でも、「描くこと」その行為自体に主眼を置き「描きたいを描く!」を軸に全体を構成すべきだったこと。
そうすれば全体がちぐはぐせずもっと滑らかに進行できたのではないかと反省。または版画の世界でも、モノプリントだけにに絞っても良かったと。あと道具や材料の配置場所や子供達の動線などなど、きりがありませんね・笑。
とにかく私も毎回が勉強です!
さて次回のお知らせです。
次回は8月10日(土)、みんなのアート広場形式を予定しています。
小学生のお子さんで夏休みの宿題などがありましたら合わせて受け持ちます。
それではまた!
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