6月のまるアート教室
小雨がぱらつく曇り空、時折見せる日の光、筑西市へ続く沿道には紫陽花の花が咲き始め、いよいよ梅雨の季節を感じさせる今日の午後、まるアート教室を開催しました。
今回は先月の反省を生かし、特に以下3点について意識的に行ってみました。
結果、やっぱり「振り返り(発表)の時間」を設けて正解でした。
子供達一人ひとりの特性や性格に合わせて、側にいたお母さんやスタッフさんがサポートに入ったり、私が先導して質問をしてみたりと柔軟に対応してみました。
何よりも「作品を作ったぞ!」という合図が、その発表の場に居合わせた他の子供達や大人たちの拍手や感想の言葉によってなされ、子供達一人ひとりの達成感や満足感、さらに言えば自己肯定感がその振り返りという参加者との共有で達成できたのであればこれ以上のものはないと思います。
ただ今日は予定よりも30分ほど早く終わってしまいました。
その理由としては、前回と比べて参加者数が約半分だったこと。また今回参加した子供達が共通して一つ二つの作品制作に集中して取り組み、終了後は外にお散歩に出かけたり、トランポリンなどの遊具で遊んだりと各々の自由な時間を過ごすことが出来たこと、このような子供達の視点に合わせた、気持ちに寄り添った時間の過ごし方は周りのスタッフさんがあってのことであり、このような環境が作れる事は本当に恵まれていると感じました。(かわいいイヌの赤ちゃんもいたし。)
加えてその他に、今日の教室で二つの「気づき」がありました。
1.表現の幅
一つ目は、造形表現の様々な技術についても、子供達へ定期的に伝えていきたいと改めて感じたこと。
その理由としては、この「みんなのアート広場型」の学びのデメリットとして、その参加者の自由意志を受け入れる代わりに、新しい何かを学ぶ機会がなければ、同じ表現や狭い視野を繰り返し続けてしまう恐れがあること。
その為、子供達には定期的に様々な造形表現の発達に合わせた新たな経験を通して、表現の幅を広げてもらいたいと考えています。
実は今回、象徴的な出来事がありました。
年長の女の子が画用紙を床におき、クレヨンを使って力強いストロークで様々な色の線を描いていました。私が筆洗器の中の水を取り替えに洗面所へ向かう途中、その光景を目にしました。
その時にはまだ気が付かなかったのですが、洗面所から戻ってくると、今度は黒のクレヨンを使って色とりどりの色層の上に重ね塗りをしています。
「あれ?もしかして!?」
側にいたお母さんに「まるで一番最初に行ったクレヨンのスクラッチアートに確か参加されましたよね?」
「はい。(お母さん)」
実は一年前、昨年6月に行ったクレヨンによるスクラッチアートを女の子は覚えていて、自らの手でもう一度挑戦していました。
このアート教室で伝えた造形表現の一つを彼女は自分の引き出しにしまいいれ、今回それも一年後に取り出したのです!(正直、驚きと同時に嬉しかったですね!)
一年前の女の子の印象は、とっても人見知りで、私ともなかなか会話が成り立たず、お母さんがいないと泣いてしまう、とてもかよわかったというのが正直な印象でした。
ですが今日のお友達や私との会話ではお母さんがいなくても受け答えが出来、とってもたくましくなったなぁ~と感心。
そして作品についても力強い筆圧で生命力に溢れた、大好きなアンパンマンの顔がたくさん描かれています。
そこで次回のアート教室では、プロジェクターの対話型鑑賞も交えた課題を考え、みんなで一緒に行っていこうと考えています。
第一候補の案は、無地のバックに特殊なクレヨンとステンシル(型)を使ってオリジナルバックの制作を行おうと考えています。詳細が決定次第、皆さんにお伝えしようと思います。
2. 周りの環境とサポート
まるのスタッフさんと始まる前に、今日の参加者の確認を行った時、自閉症の男の子(小学1年生)を私が担当する(一緒に制作を行う)ことで確認しました。
今回で3回目の参加となる男の子とは一緒に絵を描こうと思い、「今日は絵を描こう!」と問いかけ、彼の周りに画用紙やクレヨン、座卓が高かったのでイスを用意したりしながら描きやすい環境を整え、「どの色のクレヨンを使いたい?」と問いかけながら、時折彼が私にかける「お茶」の合図の一言で、同時にペットボトルのお茶を飲みながら「プハ~」と一息、そして制作、そして「お茶」といった感じ(笑)で進めていきました。
その様子は、さながらお正月の餅つきのように、彼が杵でもちをつき、私がその隣で手に水をつけておもちを返していくように。。。。おいしいおもち(作品)が出来たかな?
一方、私たちの隣で制作を行っていた別の男の子(小学1年生)とボランティアスタッフさんのやり取りを見ていたとき、空想上の動物を紙粘土で制作し、水彩絵具で着彩を行っていました。
その男の子の様子を見ていると、作品正面の着彩は可能ですが、自分の体を起こして立体作品を別の角度から見て着彩を行うことが難しそうに見えました。
そこで私からボランティアスタッフさんへ「粘土板を回してまだ塗られていない面を男の子に見せてあげてください。そうするとM君が塗りやすいと思いますよ。」とアドバイスを送りました。
このまるのアート教室を始める時、村本先生から2点お願いを受けました。
一つは「子供達が自分を表現できるようになること」。そしてもうひとつは「スタッフさんたちがアート指導を行えるようになること」
2年目には入った現在、私の方でできる限りスタッフさんやボランティアさんへも私のこれまでの経験やアドバイス等を伝えていければと思っています。
結果、子供達の周りには自己表現のサポーターたちが取り囲み、のびのびと生き生きとしたアートな時間を過ごせるより良い環境を少しずつ構築できたらなぁ~と。
そこで次回以降、私も「連携」を少しずつ意識していきながら、視野を広げたアート教室を進行していきたいと思います。
尚、次回のまるアート教室は7月13日(土)14時~16時半です。
参加お申し込みは本日よりまるさんの方で始まりました。詳細についてはなるべく早く決定し、お伝えしたいと思います。
皆さんのご参加お待ちしています!
参加者の子供達、保護者の皆さん、そしてまるスタッフの皆さん、本日はお疲れ様でした。
今回は先月の反省を生かし、特に以下3点について意識的に行ってみました。
- 作品の制作後に、振り返り(発表)の時間を設ける。
- 発表後に参加者の皆さんやスタッフさんと一緒に後片付けを行う。
- 子供達、保護者、まるスタッフさんとの連携をちょっと意識する。
結果、やっぱり「振り返り(発表)の時間」を設けて正解でした。
子供達一人ひとりの特性や性格に合わせて、側にいたお母さんやスタッフさんがサポートに入ったり、私が先導して質問をしてみたりと柔軟に対応してみました。
何よりも「作品を作ったぞ!」という合図が、その発表の場に居合わせた他の子供達や大人たちの拍手や感想の言葉によってなされ、子供達一人ひとりの達成感や満足感、さらに言えば自己肯定感がその振り返りという参加者との共有で達成できたのであればこれ以上のものはないと思います。
ただ今日は予定よりも30分ほど早く終わってしまいました。
その理由としては、前回と比べて参加者数が約半分だったこと。また今回参加した子供達が共通して一つ二つの作品制作に集中して取り組み、終了後は外にお散歩に出かけたり、トランポリンなどの遊具で遊んだりと各々の自由な時間を過ごすことが出来たこと、このような子供達の視点に合わせた、気持ちに寄り添った時間の過ごし方は周りのスタッフさんがあってのことであり、このような環境が作れる事は本当に恵まれていると感じました。(かわいいイヌの赤ちゃんもいたし。)
加えてその他に、今日の教室で二つの「気づき」がありました。
1.表現の幅
一つ目は、造形表現の様々な技術についても、子供達へ定期的に伝えていきたいと改めて感じたこと。
その理由としては、この「みんなのアート広場型」の学びのデメリットとして、その参加者の自由意志を受け入れる代わりに、新しい何かを学ぶ機会がなければ、同じ表現や狭い視野を繰り返し続けてしまう恐れがあること。
その為、子供達には定期的に様々な造形表現の発達に合わせた新たな経験を通して、表現の幅を広げてもらいたいと考えています。
実は今回、象徴的な出来事がありました。
年長の女の子が画用紙を床におき、クレヨンを使って力強いストロークで様々な色の線を描いていました。私が筆洗器の中の水を取り替えに洗面所へ向かう途中、その光景を目にしました。
その時にはまだ気が付かなかったのですが、洗面所から戻ってくると、今度は黒のクレヨンを使って色とりどりの色層の上に重ね塗りをしています。
「あれ?もしかして!?」
側にいたお母さんに「まるで一番最初に行ったクレヨンのスクラッチアートに確か参加されましたよね?」
「はい。(お母さん)」
実は一年前、昨年6月に行ったクレヨンによるスクラッチアートを女の子は覚えていて、自らの手でもう一度挑戦していました。
このアート教室で伝えた造形表現の一つを彼女は自分の引き出しにしまいいれ、今回それも一年後に取り出したのです!(正直、驚きと同時に嬉しかったですね!)
一年前の女の子の印象は、とっても人見知りで、私ともなかなか会話が成り立たず、お母さんがいないと泣いてしまう、とてもかよわかったというのが正直な印象でした。
ですが今日のお友達や私との会話ではお母さんがいなくても受け答えが出来、とってもたくましくなったなぁ~と感心。
そして作品についても力強い筆圧で生命力に溢れた、大好きなアンパンマンの顔がたくさん描かれています。
そこで次回のアート教室では、プロジェクターの対話型鑑賞も交えた課題を考え、みんなで一緒に行っていこうと考えています。
第一候補の案は、無地のバックに特殊なクレヨンとステンシル(型)を使ってオリジナルバックの制作を行おうと考えています。詳細が決定次第、皆さんにお伝えしようと思います。
2. 周りの環境とサポート
色とりどりのクレヨンの線と水彩絵具の作品
まるのスタッフさんと始まる前に、今日の参加者の確認を行った時、自閉症の男の子(小学1年生)を私が担当する(一緒に制作を行う)ことで確認しました。
今回で3回目の参加となる男の子とは一緒に絵を描こうと思い、「今日は絵を描こう!」と問いかけ、彼の周りに画用紙やクレヨン、座卓が高かったのでイスを用意したりしながら描きやすい環境を整え、「どの色のクレヨンを使いたい?」と問いかけながら、時折彼が私にかける「お茶」の合図の一言で、同時にペットボトルのお茶を飲みながら「プハ~」と一息、そして制作、そして「お茶」といった感じ(笑)で進めていきました。
その様子は、さながらお正月の餅つきのように、彼が杵でもちをつき、私がその隣で手に水をつけておもちを返していくように。。。。おいしいおもち(作品)が出来たかな?
よく見たらカメレオンに見えてきました!
一方、私たちの隣で制作を行っていた別の男の子(小学1年生)とボランティアスタッフさんのやり取りを見ていたとき、空想上の動物を紙粘土で制作し、水彩絵具で着彩を行っていました。
その男の子の様子を見ていると、作品正面の着彩は可能ですが、自分の体を起こして立体作品を別の角度から見て着彩を行うことが難しそうに見えました。
そこで私からボランティアスタッフさんへ「粘土板を回してまだ塗られていない面を男の子に見せてあげてください。そうするとM君が塗りやすいと思いますよ。」とアドバイスを送りました。
このまるのアート教室を始める時、村本先生から2点お願いを受けました。
一つは「子供達が自分を表現できるようになること」。そしてもうひとつは「スタッフさんたちがアート指導を行えるようになること」
2年目には入った現在、私の方でできる限りスタッフさんやボランティアさんへも私のこれまでの経験やアドバイス等を伝えていければと思っています。
結果、子供達の周りには自己表現のサポーターたちが取り囲み、のびのびと生き生きとしたアートな時間を過ごせるより良い環境を少しずつ構築できたらなぁ~と。
そこで次回以降、私も「連携」を少しずつ意識していきながら、視野を広げたアート教室を進行していきたいと思います。
三色のお団子とハート型の桜!
記録写真を撮り忘れてしまいましたが、
このお団子と桜が「地球」を表し、
この対でもう一つの作品「宇宙と宇宙船」がありました。
とても壮大な世界観です。
お母さんと一緒に制作!
奥のイチゴのケーキはつい数日前が誕生日だったとのこと。
Happy Birthday!!
いろいろな味が楽しめるアイスクリームと
下敷きに使用していた新聞紙に描かれていたものをヒントに薬を制作。
小学5年生の男の子は後片付けでも大活躍!
いつも助けてくれてありがとう!
ボランティアスタッフさんとの協働作品!
よく見ると手形を押されていますね。
その他にも私の質問に対して
キチンと自分の言葉で答えていましたね!
尚、次回のまるアート教室は7月13日(土)14時~16時半です。
参加お申し込みは本日よりまるさんの方で始まりました。詳細についてはなるべく早く決定し、お伝えしたいと思います。
皆さんのご参加お待ちしています!
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