第4回「みんなのアート基礎講座」を終えて

本日曇り空の中、第4回「みんなのアート基礎講座」を開講しました!

曇り空といっても、とっても蒸し暑い中でしたけれども、参加者の皆さん本当にお疲れさまでした(汗)。

今回は「心と体の抽象絵画を描こう!」をテーマに、参加者の皆さんには不透明水彩絵具(ポスターカラー)と画用紙、そして筆や体全体の動きを使って「抽象の世界」を表現していただきました!

参加者の皆さんとお気に入りの抽象絵画を持って!


今回は「どうしたら参加者の皆さんに抽象絵画の世界を身近に、そして親しみを持って感じていただけるかな〜?」と頭の片隅に置きながら臨んでみました。



① はじめに


先ず始めに、スライドレクチャーで、今回の趣旨について「抽象絵画って何?」「抽象絵画と具象絵画の特徴」「いろいろな抽象絵画」「アクションペインティング」の4項目を15分ほどいろいろな画像を交えて説明した後、私の方で実際に「アクション・ペインティング」のデモンストレーションを行いました!


実演中!
(参加者の方からお写真をいただきました!)


② 「心と体の抽象絵画」の「体」のパート


「アクション!」を意識しながら、参加者の皆さんに体全体の動きを筆先に取り込みながら、様々な色や形、痕跡や表情を描いていただきました。

創作室の床にブルーシートを敷いて、広々と思いっきりアクション!!

画用紙の上で飛んだり、はねたりと、
今まで見たことの無い大胆かつ力強さが表現されています!

画用紙が破れてしまうくらいの子どもたちのアクションでしたが、
以外にもこの画用紙(「ニュー銀環」四六判=788×1091)がとても頑丈でした。
ちなみにジョイフル本田で購入!1枚たったの税込64円!!


一方、コチラの参加者の方は、
制作のプロセスが考え尽くされた順番で進められています。



手や足の跡、様々な絵具同士がにじんだりと、
様々な偶然?必然?の表情が次々に生み出されていきます。

黒の帯状の下地に、色とりどりのドロッピング!



絵具が乾いた後、クレヨンでまさしく体全体を動かして描き足しているところです。



③ 「心と体の抽象絵画」の「心」のパート


つい先ほどまで描いていた画用紙を乾かした後、コチラで用意した「L字型」の画用紙2枚を組み合わせて、自由に動かすことのできる型枠と見立て、トリミングと同じ要領で画用紙の上にあてていきながら、「あっ!この感じ美しいなぁ〜」「あっ!これかわいいなぁ〜」という箇所(抽象絵画)を直感で見つけていただき、その部分を鉛筆でなぞって、最後にはさみやカッターを使って自由に切り抜いていきました。


試作品にL字型の型紙を2枚組み合わせて、
「心の窓」からベストな抽象絵画を模索しているところです。




④ 発表


そして今回も一人ひとりに3つの項目(以下)について発表していただきました。

  1. お気に入りの抽象絵画
  2. お気に入りの理由
  3. 今回、抽象絵画を制作してみた感想


切り抜いた数々の抽象絵画を白い画用紙の上に敷き
作品の「天・地」(上・下)を決めてからの発表!


不思議なもので、一枚の大きな画用紙から
様々な表情豊かな抽象絵画が生み出されていきました。
幼稚園に通うお子さんの作品にはとても見えません!!


いかがだったでしょうか?

抽象絵画の世界を思う存分楽しんでいただけたでしょうか?

私も今回の内容が始めての試みだったので、当初どうなるかなぁ〜と少し不安でもあったのですが、結果、参加者の皆さん一人ひとりの「個性」と「感性」と「美しさ」が豊かに表現された一日だったのではないかと思います!


「あ〜楽しかった!」


さて、次回のお知らせです。

次回は前回もお伝えした通り、型染めによる手ぬぐいづくりを行います。
参加者の募集は7月1日(土)よりスタートいたします。

それではまた!


追伸:
今回の型枠について、私が学生時にTシャツデザインの際に学んだことや下記の資料からも参照させていただきました。もしご興味のある方は是非読んでみて下さい!

ちなみに型枠を「心の窓」と私が勝手に呼んでいるのは「絵画は心の窓である」という考えに共鳴をおぼえているためです。

<新装版>抽象絵画入門 —視点が変わる気付きのテクニック— / 金子善明・著 / えにし書房





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