2016年度の振り返り・その2

昨年の基礎講座を通して、また構想しているときから、なかなか腑に落ちない“ふたつの問い”がありました。

ひとつ目の問いは、

「みんなのアート基礎講座」の「みんな」とは誰のことを指すのか?

例えば、子どもたちの公教育(幼・小・中)を見ていくと、子どもの発達段階に合わせて、年齢ごと・学年ごとに区分し、学制指導要領のもと、カリキュラム内容を一つに統制しています。また高校、大学になると知識や専門的・技術的な面が中心となっていきます。大人やシニアの方たちがよく利用する地域の公民館や生涯学習センター等で行われている各講座の内容を見ると、技術的な面やひととの触れ合いを大切にした面など様々です。

私の考えは、単純に「アートに興味のある人たちを年齢や成長ごとに区分してしまうことよりも、子どもからシニアの方まで、もちろんそこには障害を持つ方たちや外国の方たちまで、いろいろな人たちが混ざり合ってアートを学びあうほうが楽しいよね!」と思うのです。

そこに「みんなのアート基礎講座」の軸があります。

ただここで問題があります。

ではこの「みんな」が楽しめるカリキュラムをどのように準備していったらいいのか?という問題です。

実は昨年の一年間、この答えの見えない問題をもんもんと抱えながら過ごしていました。参加者の方から「この内容はまだうちの子どもには難しい。」と声を聞いたり、子どもだけに合わせると、大人やシニアの方たちにとって何か物足らなさを感じているように見受けられるときもあり、なかなかいい具合の“落しどころ”を見つけるのが難しかったというのが本音です。


ただ途中から開き直り、考え直したことは、

「一度参加してくださった方やリピーターの方たちなど、今現在参加してくださる方たちが楽しんでもらえる内容が最優先なんだな!」

という答えに行き着きました。

そして、みんなのアート基礎講座という場をある意味コミュニティーと捉えたとき、その中であらゆる年齢層の方達の橋渡し的な役割(コーディネーター)も演じなければなりません。もちろんそれは義務としてではなく、楽しみながら演じるものです。

そのためには先ず今後の課題として、子どもからシニアの方までの“幅広い成長と教育”の意味についてもっと勉強していく必要があります。特に今興味があるのは、知っているようで実はあまり知らない子どもたちの著しく感性が育まれる期間(0歳~12歳頃)についてです。



ふたつ目の問いは、
 
「感性って一体どういう意味?」

この内容については次回のブログでお伝えしたいと思います。



結果、2017年度の年間予定を以下のように組み立ててみました。この内容はあくまでも暫定です。

昨年度に実施できなかったアンケートを行って、参加者のみなさんのご希望・ご要望を取り入れながら「ゆらゆら」と組み立てていきたいと考えています。







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