身の回りにある素材

ご連絡が遅れましたが、参加者の皆さんにお伝えしている「身の回りにある素材」についてのご説明をしたいと思います。

今回の目的


私たちが生きている現代では、何かを描くとき、周りを見渡すと何不自由なく様々な既成の描画材(色鉛筆や水彩絵具など)であふれています。

私個人、それらの描画材の特性はもとより、それぞれの描画材が生み出されてから今の形になるまでの道のりを辿ってみると、その意外な経緯や製造者の方たちの創意工夫があり、改めて素晴らしい描画材であることを実感します。

けれど、「描くこと」と同時に「その表現の豊かさ」について改めて考え直したとき、一人ひとりの中にある表現の幅や経験値を広げること、また美術における一般的な常識(例えば描画材や表現方法など)について改めて問い直してみることは、その人の個性をより豊かにしていく上で、とても良い機会だと思っています。


身の回りにある素材


では、一体どんな「身の回りの素材」があるのでしょうか?

例えば、外へ出てみると、様々なかたちをした石ころや葉っぱや木の実などの自然物。また家の中を見渡すと、要らなくなったダンボール箱や布切れなどの人工物などなど。

公園や遊歩道を歩いていると様々な自然物を見つけました!
これで描いてみたらどんな表情が生まれるでしょうか?やってみないことには想像が付きません!


それらのものを、例えば絵筆代わりに絵具を使って描いてみたら、どのような表情が生まれるでしょうか?

決して絵筆や鉛筆のように持ち易くて使いやすいものではないけれども、それら既成の描画材で生み出せない新たな表情が生まれる可能性があるかもしれません。

サランラップ×水彩絵具 でいろいろな表情を生み出す実験

ダンボール×水彩絵具 でいろいろな表情を生み出す実験



つまり、今回の講座は「描くことって何だろう?」をテーマに、ポイントが2点あります。

一つは、今まで自分が想像もしていなかった身の回りにある素材を新たな描画材としてチェレンジしてみること!

もう一つは、例えばひとつの組み合わせ(例:ダンボール×水彩絵具)で、どのくらいたくさんの表情(表現方法)を生み出すことができるのか?


一般的に、学校や講座等の授業では、描くテーマやモチーフがあった上で、鉛筆や絵具などの描画材で描いていく工程ですが、今回は描くテーマやモチーフはなく、描画材とその表現(方法)の可能性そのものについて探求していきたいと思います。

詳しくは、改めて当日の講座でお伝えします。

尚、「身の回りにある素材」の持参については任意ですので持参できなくても問題ありません。また持参してくる場合、その素材を改めて購入するなど決してお金をかける必要もありません。

お金をかけず、自分の身の回りを見渡したとき、「あっこれで描いてみたらどんな表情になるんだろう?」とワクワクするものや「是非、コレを使って描いてみたい!」ものでOKです。

それではまた!


アートコンパスで用意する画材:
鉛筆、色鉛筆、クレヨン、パステル、水彩絵具、墨、木炭、画用紙、普通紙、絵筆、他




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