2016年度の振り返り・その1

先ずはじめに、昨年度、この「みんなのアート基礎講座」にご参加いただいた全ての参加者の皆様に改めてお礼を申し上げます。私自身まだまだ未熟者ゆえ、講座によっては失敗や不手際があったり、ホームページやチラシでうたった内容どおりに進めることができないことも多々あり、参加者の皆さんには度々ご迷惑をおかけしました。ただそのような状況の中でも、はじめてお会いした方たちとの貴重なおしゃべりや、繰り返しご参加いただいたリピーターの方たちや子どもたちの笑顔に何度となく救われました。本当にありがとうございます。

振り返れば、2015年にこのアートコンパスとこの基礎講座を含むアートクラスを漠然と構想し、昨年度は各講座を各月ごとに準備しながら基本画材を少しずつ揃えていったり、アート(過去に一度学んだ内容)を改めて勉強しなおしたり、また今後の展望を見すえて、地域(主に阿見町、土浦市、つくば市)の市民活動やまちづくりの状況や実働をリサーチしていったりと、経験からでしか得られない様々な情報も含め、とても実りの多かった年でもありました。

正直なところ、第1回が始まるまでは「Uターンの私がどこまで出来るのか?」不安と「けれどやってみたら絶対におもしろくなるだろうなぁ~」というわくわく感が交錯して、「とにかく今年の目標は何が何でも全10回をやり通す!」という目標からのスタートでした。

しかし、始まってみたらそんなゆうちょなことは言っている暇はありません。始まった頃、参加者の申し込みが全くないときは何が原因なのか?子どもたちの反応があまり良くなかったときは何が問題だったのか?もっと技術的な満足度を重視していくべきなのか?などなど、やればやるほどいろいろな課題や問題点が火山のマグマのように噴きあがっていきました(笑)

しかし不思議とそれらの問題・課題を少しずつですが、その時々に出来る限りの範囲で考え、改めて策を試し、結果的に解決または改善していったときは、なんともいえない幸せな気持ちになりました。決して“答え”を急ぎ求めず、「楽しい!」の一言です。


そして今の自分の興味・関心は、「理論」の部分で言えば、美術教育の“根っこの部分”、“哲学的なところ”。

  • (美術)教育ってそもそも何?
  • (美術)教育の意義、目的とは?
  • 素晴らしい(美術)教育って具体的にどんな(美術)教育?
  • もし素晴らしい教育の場(学校・フリースクール・会社・研修場所・家庭・居場所etc)があるとすれば、それはどんな構造(理念や方針やビジョンなど)になっているのか?

「実践」の部分で言えば、“私たちの感性を育む、人間の成長・発達過程に順じたカリキュラムとは?”といったところです。

  • 現在の日本の幼・小・中学校の図画・工作・美術教育のカリキュラム内容は一体どんなもの?
  • 子どもたち(感性が特に育まれる期間:0歳~12歳頃)の発達段階にあったカリキュラム内容とは?
  • 上記の子どもたちの成長に合ったカリキュラムは、大人たちの(感性の)成長にも応用できないのか?
  • そもそも“感性”って何?


などなど興味がつきず、今はいろいろな関連書籍を読みながら、もんもんとしている頭の中で整理しているところです。


ただ最優先の(みんなのアート基礎講座の)課題は、

参加者の声を少しずつ取り入れていきながら、

「子どもからシニアの方まで楽しめるアートの学びの場があるとすれば、具体的にどのような環境で、またそれはどのようなことが学びあえるのか?」


このことについて次回の「2016年度の振り返り・その2」で具体的にお伝えしたいと思います。

そしてそこから2017年度「みんなのアート基礎講座」の講座年間予定についても言及していきたいと思います。

それではまた!



追伸:
2017年度の「第1回 みんなのアート基礎講座」の日時と会場が決まりましたのでご連絡します。

日時:2017年3月26日(日)13:30~16:00
会場:県南生涯学習センター・創作室
なお、講座の詳細内容については追ってご連絡いたします。


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