世界遺産「ラスコー展」に行ってきました!

本日、上野の国立科学博物館で開催されている「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画」に行ってきました!

いや〜良かった。久しぶりに感じる「今なお興奮覚めやらず」ってやつです。

ラスコーの洞窟壁画については小中学校の図工・美術や社会の教科書などにも掲載されていて、日本人である私たちにも馴染みの深いものだと思います。

その物語は、1940年、南フランスのドルドーニュ地方にある小さな田舎町から始まりました。

地元に住む4人の子どもたちと一匹の犬が、偶然にも洞窟内に描かれた動物たち、今から約2万年前にクロマニョン人によって描かれた壁画を発見したのです!

私も美術を志してから特にこの壁画には気にかけていて、ラスコーの洞窟壁画=芸術の起源であり、一生のうちに一度は生で見てみたい!絵の一つでもあります。(残念ながら現在では洞窟への入場が保護のため一般公開されていません)

詳しい内容については省略させていただきますが、今回の展示で私が感じたこと、心が躍ったことが2点ありました。そこで以下に書き留めておきたいと思います。


一つは、洞窟壁画の様子が立体的に、空間的に表現展示されていたこと。
二つ目は、ラスコーの洞窟壁画をアートコンパスの基礎講座で取り組みたい!こと



① 洞窟の様子が立体的に、空間的に表現展示


展覧会は8つの章に順次区分されており、会場は大きく7つの部屋に分かれていました。その中で2番目の部屋(第1章〜第3章)には洞窟の全体地図とともに、立体的な洞窟の模型(下写真)が展示されていました。(それを見たとき、これは最近流行の3Dプリンターで制作されたものかな?と思ってしまいました。)そのため誰でもその洞窟内部の様子を触覚的にイメージしやすいものとなっていました。


洞窟の模型とともに地図と壁画内容が付随されている。

洞窟が輪切りにされた側面を覗くと↑

模型から洞窟内のスケールとともに、その険しさなどが伝わってきます。
まさに「地球のへその緒」のような洞窟です。


これまで私は未だ行ったことのない夢見るラスコー洞窟を調べるとなると、書籍や写真といった二次元の資料からイメージせざるを得ませんでした。例えその文章で洞窟内の凹凸を利用して動物が描かれていると言っても。(確か何年か前にTBS「世界不思議発見」で放送されたのを見てましたね)そのため、私の脳内にあるラスコーの情報が、今回のこの立体模型と忠実に再現された実物大壁画(下写真)を見ることで、より鮮明に、よりリアルに更新された感覚がありました!



線刻と着彩で黒い牝牛と馬が表現されています。

コチラは川を泳ぐトナカイたちが描かれています。



② ラスコー洞窟壁画のワークショップ


次に4番目の部屋(第5章:ラスコーの壁画研究)に入ると、そこでは洞窟壁画に隠された技術がショートフィルムで紹介されていました。その内容を見ているとき、「あっ、これ自分でもやりたい!」直感的にアートコンパスの基礎講座でも可能なワークショップのメージが沸き起こりました。その詳しい内容についてはまだ秘密とさせていただきますが、簡単な材料で2万年前の描き方を体験することが出来るのではないか!と思っています。

但し、こればかりは実際に実験をしてみないと分かりませんが、かなりの前向き度で2017年度の始めに実施したいと考えています。

2016年を振り返る前に、ややフライング気味ですが、2017年度も是非、ご期待下さい!

尚、このラスコー展は、2月19日(日)まで開催されています。ご興味のある方は是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか?


「なぜ、暗闇の洞窟という場所に600頭もの動物を描いたのか?」
「私たち人間にとって、描くことって何なのか?」

ただただ、興味のつきない謎は深まるばかりです!


リンク:「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画

追伸:
コチラの書籍は以前ラスコーやアルタミラの洞窟壁画を調べた際に読んだものです。
朝日選書441「芸術の起源を探る」横山祐之著 朝日出版社






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