ピンホールカメラで悪戦苦闘!?・その1
毎年アートコンパスの年間計画を立てる時、私は必ず新しい企画を一つ取り入れることにしています。その理由は、アートプログラムがマンネリ化せず、かつ自分の経験値の幅を広げていきたいからです。
今回は「ピンホールカメラ」を企画してみました。
子供の頃だったと思います。小学館の「学研と科学」の付録で確かピンホールカメラのようなものがあり、自宅の水道で簡単に現像した楽しい記憶があります。(それがピンホールカメラだったかはさだかではありませんが)
そして今の時代、至る所でデジタル化が進み、なんだか全てが味気ない気がするのもまた然り。
そんなこともあって今年は原始カメラとも言えるピンホールカメラを絶対にやりたいと思い、7月のアート基礎講座に合わせてみました。。。
がしかし、準備を始めてからいきなり壁にぶち当たりました。
それは「コピーアートペーパ」という感光紙がネットでどうやら廃番(終売)になっているようなのです。
コピーアートペーパーを使ったピンホールカメラのブログや動画は検索するといくつか出てくるのですが、記録された年代は2010年代と約10年前のもの。。。そしてアマゾンや楽天などどこのネットショップにも「在庫なし」の表示。。。そこで都内大手の画材屋さんや生産会社にダメもとでメールしてみましたが、取り扱っていないとのこと(泣)
ピンホールカメラの参照動画
例えば基礎講座の内容が、ピンホールカメラ制作だけのものにしたら、なんとなく腑に落ちない感は100%のような気がしてなりません。やっぱりカメラを作り、そして実際に撮影して写してみたものを目の前で見たいのが本能というもの。
今回ばかりは別の企画を考えたくなく、ギリギリになってもどうしても諦めきれなかったので、別の感光紙でもしかしたら出来るのではないか?(理屈的には可能なはず。但し画がネガになってしまうが)と一途の望みをかけて今週末は実験を行いました。
サンアートペーパー(リンク)
近くの公園に行き、名物の風車を被写体に感光時間を5分でやってみたところ、何も写りもせず。何度かやってみたもののやっぱりダメで、帰りかけたとき、もしかしたら感光時間が少なすぎるのかも?と思い直し、今度は20分間で。するとわずかではありますが風車やその周りの輪郭が写っているではありませんか!
この日の天気は曇り時々晴。
岩場の上にピンホールカメラをセットし、
風で飛ばされないようにポケットWi-Fiを重石代わりに
ピンホールカメラは上下左右反対で映し出されるのでこんな感じです↓
画はネガなので、黒が白に、白が黒になります。
実はこの実験結果から次の日の日曜日に(風が強かったため)室内でモチーフを組み、75分で撮影を試みてみました。・・・がしかし、結果は真っ白に。
原因は天気が曇り空の為と室内だと光量が足りなかったから?
どちらにしろ天気が晴れたとしても感光時間を40分近く見積もらなければなりません。
他に何か別の感光紙がないだろうか?と改めてネットで探したところ、現像液がセットになった感光紙を見つけました!
これしかないと思い、早速注文し、今はとにかく納品を待っている状態です。このセットを使用すればおよそ30分の感光時間で済むらしく、何とか基礎講座の時間内で参加者の皆さんが体験できるはずです!
基礎講座当日の進行予定は、
①プロジェクターで「ピンホールカメラ」のミニレクチャー(15分)
②ピンホールカメラ制作(90分)
③写真撮影(40分)
④作品発表会(5分)
・・・続く
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