2023年度活動報告並びに2024年度事業計画

20201月に始まった新型コロナウィルス感染症も昨年5月に5類感染症へと移行し、現在では終息へと向かっている中、それとは別に近年私たちの日常を大きく揺るがした現象は何と言っても「異常気象」、特に夏の酷暑だったのではないでしょうか。それが直接の影響なのか?5月の秘密基地ピクニック、秋の屋外イベントが例年にはない連続して雨天中止となり、それはそのまま年間参加者数全体の減少にもつながりました。

 このことから考えるべきことは2点あり、屋外活動の場合、雨や強風等の自然の影響を受けることは当然のものとみなし、延期の日程やそれに代わる屋内での代替活動の準備が考えられること。そしてもう一つは異常気象そのものの原因(その本質的な原因を資本主義というイデオロギーと仮定する)に向き合い、その解決につながる具体策をこのアットホームなアートの居場所で啓蒙的な活動が今後出来ないだろうか?これは一朝一夕でどうにかなることではないことを承知の上で、長期的な視野のもとアートコミュニティプログラムの中にその要素を取り入れていきたいと考えています。

 当初の計画では、この一年間は昨年に続きコロナ禍によって減退したアートコミュニティの再興を謳ってきたと同時に、その具体策として参加者が協同的に活動することができるみんなのアートプロジェクトが上記の通り中止となってしまいました。そのため、今年度も引き続きアートコミュニティの再興を意識しつつ、継続的にみんなのアートプロジェクトをはじめとしたコミュニティプログラムを充実していきたいと考えています。

その他として、今年は何と言ってもアートコンパス10周年の節目にあたり、コロナのため度々実現できなかった「みんなのアート展」を今秋に開催したいと思います。内容としてはアートコンパスのこれまでの歩みを、パネル等を使った活動報告の形でお伝えしつつ、参加者の皆さんの作品を展示していきたいと考えています。そのためアート展の内容を4月の活動から対話を通して参加者へお伝えし、一人ひとりの意見やアイデアを取り入れた展示会へと準備していきたいと思います。

また活動の拠点であるこの阿見町も人口が5万人を超え、2026年度の市制施行へと向かう動きが活発になってきました。その大きな要因ともいえる本郷ふれあいセンターを含む荒川本郷地区の町主導による段階的なまちづくりの推進と民間主導の住宅地の整備などが考えられます。そこには町外からの定住者や子育て世代が多く集まり、新たな街のコミュニティが形成される可能性があります。そこにアートコンパスも関与していき、住民にとっての豊かなまちづくりの一助になれる活動を今後も続けていきたいと考えています。

そして今年の4月から始まるアートコンパスとは別事業の学習コミュニティ「寺子屋あみ」も並行して活動し、そこで育まれる「知性」とアートコンパスの「感性」の両輪を起動し、「アートの学びを中心としたまちづくり」をテーマに町の教育全体の活性化につなげていければとも考えています。そのためにも先ずは一つひとつ目の前の様々な課題(近年弊社内でも見受けられる不登校問題や発達障害等)にも関わりながら、参加者の皆さんと共に楽しいアートの居場所(サードプレイス)を育んでいきたいと思います。


<2023年度活動報告・2024年度事業計画>

https://drive.google.com/file/d/15jY8DXUk-2766b9OStx9GWdcEw-X0QW9/view?usp=sharing

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