歳末ふれあい交流会を終えて


12月3日(土)、阿見町社会福祉協議会主催の「歳末ふれあい交流会2022」にワークショップの講師として参加してきました。

この交流会の趣旨は、

親子のふれあいや保護者同士の親睦を図り、地域住民の交流の場を設けることで、地域をあげて「子ども」を育む機会へとつなげていく目的の行事です。

これを受け、この度アートコンパスから「スクラッチアートで20メートルの巨大絵巻物をつくろう!」をご提案させていただきました!


概要

歳末ふれあい交流会2022
日時:2022年12月3日(土)9:30~11:30
会場:阿見町総合保険福祉会館(さわやかセンター)
主催:社会福祉法人 阿見町社会福祉協議会

<タイムスケジュール>
10:00~10:05 ミニレクチャー
10:05~10:15 制作:カラークレヨン
10:15~10:25 制作:黒のクレヨン
10:25~10:50 制作:スクラッチアート
10:50~11:00 作品鑑賞会



約三か月ほど前に担当の鈴木さんから今回のお話を頂き、その後入念な打ち合わせを行いながら、ワークショップの内容に伴う道具や材料、会場の配置図等(↓)を決めていきました。




そして交流会当日、私は9時入りし、スタッフの皆さんとご挨拶を行い、担当の鈴木さんとボランティアの大学生4名と簡単な打ち合わせ後、開始時間までミニレクチャー等の準備を行いました。

とにかくこの日はワークショップの進行が本当にやりやすかったの一言に尽きます。

それは入念な打ち合わせが事前に出来たことと、鈴木さんをはじめスタッフの皆さん内の協議やシュミレーション、万全な準備等があったからこそです。

その為、普段であれば私は自分の役割以外のことにも気をかけてしまいがちなのですが、その心意気を現場で感じ、スイッチを切り替え、自分の役割に集中していこうと決めました。

 
開始時間前にキャンセルの方が多く出てしまい、当初の半分ほどの参加者数だと連絡を受け、急遽20メートルの絵巻物を半分の10メートルに変更しました。その理由としては、もしそのまま20メートルの絵巻物にすると各ご家庭の制作する量が2倍になってしまうことと、参加者同士の間隔があいてしまい、今回の目的である「ふれあいや親睦の場」が希薄になってしまうと懸念したためです。そして開始時間と共に10メートルの画用紙ロールを広げ、各参加者が和気あいあいとスクラッチアートを楽しめるよう、各ポジションに誘導させていただきました。


プロジェクターを使ったミニレクチャーを終え、子供達や保護者の皆さんに好きな色のクレヨンを持って頂いて、私の掛け声で一斉にスタートしました!


白い画用紙があっという間に様々な色で埋め尽くされ、中にはクレヨンを右手左手で持つ二刀流のツワモノも現れました・笑

子供達のエネルギーは本当に素晴らしかったです!勿論、ボランティアの地元大学生も参加者の間に入って大活躍でした!


このスクラッチアートの工程は3段階あり、

はじめに、黒と白色以外のクレヨンで画用紙の白をカラフルに塗りつぶし、

次に、カラフルな画用紙をさらに黒色のクレヨンで塗りつぶす。

そして最後に、割り箸などの道具を使って表面の黒を削るように好きなモチーフを描いていく。すると下地のカラフルな面が線となって浮き出てきます。





参加者の皆さんには好きなもの:動物や植物、乗り物や食べ物、アニメのキャラクターや文字や数字など、自由に描いていただきました。

但し、絵巻物は連続した物語が描かれているものなので、以下の条件を出させていただきました。

条件:自分以外の参加者と、描いたモチーフどうしがつながること!





具体的に例でご説明すると、


例えば私がワンピースの主人公ルフィーを描いたとします。そして正面に座った方がリンゴの木を描いたとします。どうしたら私と真向かいの方がつながるのか?考えたとき、対話を通して、りんごを一つもらうことに決めました。そうすることで二つのモチーフの関係性が絵の中で生まれ、と同時に物語「ルフィーがゴムゴムの能力でリンゴの木からリンゴを一つもらう」が生まれます。

理屈で考えると、自分が左右両隣、真向かいの参加者の方たちと絵を通してつながれば、10メートルの絵巻物が一つの壮大な物語となります。しかしそれでは少しハードルが高いので、最低でも自分以外の一人とつながることとしました。


そして最後に振り返りの時間を設け、作品鑑賞と作品発表を3人の子供達に行っていただきました。

鑑賞会後、みんなで記念撮影
なんと、阿見町長も最後まで子供達と一緒にワークショップに参加頂きました!

2015年にこのアートコンパスを立ち上げ、その時に描いていた夢の一つとして、阿見町社会福祉協議会さんや地元の方たちと何かアートのイベントが一緒にできるようになれればなぁ~と考えていました。

そして2022年12月、コロナも少し終息の気配を見せる中、このような素晴らしい機会を頂けたことに、関係者の皆様には本当に感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。

また今後も参加者の皆さん、スタッフの皆さんと楽しいアートでお会いできることを楽しみにしています。

それではまた!

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