みんなのアート工房を終えて
参加者の皆さんと一緒に!
●はじめに
昨日の8月7日は、約三年ぶりにみんなのアート工房を開催しました!
その内容はというと、講師に伊藤隆之先生をお招きし、シルクスクリーンという版画の技法を利用してTシャツづくりを行いました。
今回は試験的に行ってみるということもあり、参加組数を限定し、またお昼休みを挟んだ4時間(午前中2時間・午後2時間)を計画しました。
結果的に入念な準備やZoomによる打ち合わせを伊藤先生と行ったこともあり、大きなトラブルもなく、予想よりも早く終わることが出来ました。
参加者の皆さん、長時間での制作となりましたが、本当にお疲れ様でした!
各参加者の皆さんの図案がどれも素晴らしく(やっぱり子ども達が描く絵は心が和みます)、またその絵柄がTシャツの生地のカラーと見事にマッチしていて、本当に世界でただ一つのオリジナルTシャツだなぁ~と感じました。個人的には各参加者のTシャツを全部欲しいぐらいの勢いでした・笑。
そして今回ご協力いただいた伊藤先生は、私が20歳のころからの友人ですが、直接再会するのは十数年ぶりでした。しかし何の抵抗もなく先週会ったばかりといわんばかりのおしゃべりが進んでしまうのがなんとも不思議なものです。
今回の講師依頼を受けていただき、また準備から片付けまでいろいろと助けていただきました。本当に感謝しています。伊藤君、ありがとうございました!
参加者から「来年も是非!」との声を頂きましたので、また次回も一緒に出来たらなぁ~と考えています。
【概 要】
みんなのアート工房
内容:シルクスクリーンでTシャツづくり
日時:2022年8月7日(日)10:00~14:00(お昼休憩 12:00~13:00)
会場:本郷ふれあいセンター・会議室1
講師:伊藤隆之氏
参加者:3組(9人:大人3人+子ども4人+中村+伊藤氏)
以下、制作プロセスに沿って振り返ってみたいと思います。
●午前10:00~12:00
① 伊藤先生のミニレクチャーと実演
先ず初めに伊藤先生から自己紹介を兼ねて、今日の内容を説明していただきました。
ご自身が都内の中学校高等学校の美術科教諭で、
タイでの海外研修(Tシャツづくり)のお話やシルクスクリーンについて、
そして今日の制作の大きな流れについて。
② 原稿(図案)づくり
実は今回、あらかじめ参加者へは240×240㎜の枠内に鉛筆で図案をお願いしていました。
そして当日に黒のペンで清書していきました。
清書したものをさらにコンビニのコピー機にかけ、
露光機の時に光を通しにくくしていきます。
③ 露光
伊藤先生が「パール露光機」の実演をしているところ。
私が制作したアートコンパスのロゴを見本に行っていきました。
袋から一枚、パールフィルム(感光乳剤が塗られているシルクスクリーン)を取り出し、
原稿と一緒に重ねます。
そして露光機に巻くようにセットし、「2分40秒」感光させます。
伊藤先生曰く、この「2分40秒」がこれまでの経験上、良いのだそうです。
露光機の中が青く光っているのがおわかりでしょうか?
④ 水洗い
時間が経ったら、フィルムを取り出し、
たらいに入った水の中へ。そして柔らかい筆で洗っていくと、
図案が浮かび上がっていきます。↓↓↓
そしてフィルムを乾燥させて、木枠に両面テープで貼り付ければ製版の完成です!
目でよ~く見ながら、また手でフィルムの表面を触りながら。
⑤ 乾燥
施設のテラスで干しながら、ドライヤーでW乾燥です!
⑥ 版づくり(木枠はり)
お昼休憩 12:00~13:00
各自お昼休憩へ。私は伊藤君と近くのそば屋さんへ!
午後13:00~14:00
⑦ 印刷
Tシャツの中に新聞紙を入れ、インクの裏写りを防ぎます。
そして完成した版をTシャツの上に置き、
四隅にはテープで印をつけておきました。(版画ずれてもすぐに直せるように)
伊藤先生が実演しているところ。
版の上にたっぷりとインクをのせ、専用のヘラで上下左右インクを伸ばしていきます。
この時のポイントはヘラを動かしている時に音が出るくらいしっかりと刷ること。
そしてゆっくりと版をTシャツから離せば、はい出来上がり!!
女の子の絵柄は「花火」です。
私も前でカメラを手に撮影していていましたが、
出来上がったときは「かわい~!」と大きな声が出てしまうくらい感動しました!
コチラの参加者はなんとTシャツが3枚。
そのうちの一つは「XXXL」サイズ!?お友達にプレゼントするそうです!
残りの2枚はパパとママに。絵柄は子どもたちが描いたもの。
白のTシャツなので、黒のインクがこぼれ落ちないように慎重に!!
実は黒のインクは白のインクよりとろ~としていて、はちみつのような感じでした。
まさに家族で総戦力です!
図案をどこに配置するか考案中。
絵柄はかわいい恐竜たちです!
長男のお子さんはとにかく絵を描くことが大好きなんだそうです(お母さん談)
印刷した後は、ドライヤーをかけて乾燥させ、
アイロンでさらにインクと生地を定着させました。
【 ギャラリー 】
綺麗な花火は夜空に見事打ちあがりました!
弟君も最後に合流し、一緒に写真撮影。
もう本当にかわいくて素敵なTシャツです!!
お母さんが「XXXL」のTシャツを持って記念撮影!
ゾウとヘビの下に何やらアルファベットで文字が書かれています。
この文はあの「神曲」を作ったイタリア文学最大の詩人、ダンテの格言です。
「お前の道を進め、人には勝手なことを言わせておけ」
私、このTシャツが欲しいです!
最後に伊藤君と記念撮影
おしまい
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