5月の個別アート支援を終えて

今日は全国的に夏日となりましたね!

とても日差しが強かったですが、室内にいるのがもったいないと感じてしまうくらいの天気でした。道中、空の青と陸の緑のコントラストが美しく、自然の瑞々しさを肌で感じました。

N子ちゃん作「フクロウ」


今日の個別アート支援は前回に続き「コラージュ」を行いました。

先月、N子ちゃんが初めてコラージュを体験し、終了後にお母さんへ「コラージュを使ったお仕事はないの?」という質問を受けたといことをラインで頂き、今回その回答を頭の中に携えて、N子ちゃんが住む筑西市へと向かいました。


● コラージュを使ったお仕事について

私が考えるコラージュのお仕事は、ずばり「グラフィックデザイナー」だと思いました。

グラフィックデザイナーといっても、その表現はとても多岐にわたり、広告・出版物・商品パッケージ・ロゴマークなどなど、その名の通り視覚的(=グラフィック)な創作を専門とするアーティストと言えます。

その中であえて広告・出版を取り上げた場合、例えば雑誌やチラシなどを制作する場合、フォトショップやイラストレーターなどの編集ソフトを利用したりしますが、その基本は各々の材料(写真やイラスト・文字など)をベースとなりる台紙に重ねて貼り付けていくコラージュの作業そのものだからです。

そこで、具体的に私のパソコンのフォトショップを使って、星空の画像背景にウミガメを合成してみたり、イラストレーターを使って過去に制作したアートコンパスのチラシを分解してその構造(レイヤー)を見せたりして、N子ちゃんとお母さんに説明させていただきました。

アドビのフォトショップやイラストレーターは現在月額購入の形(月額2千円弱)となっていますが、お子さんの場合、初めはデジタルではなく手作業でのコラージュでも十分練習になると思いますし、本格的にデジタルの方に興味を覚えてきたのならば、その時にでも検討してみても遅くはなくいいのではないかと思います。

もしかしたらフリーソフトなど、調べてみたら小学生でも手軽に使えるソフトが他にあるかもしれません。

<Adobe Cloud>

https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html


● 今日のコラージュ作品

コラージュのお仕事のお話を終え、早速制作の方に入っていきました。

今回のモチーフは「フクロウ」です。

私の方で事前にプリントしてきたフクロウやパソコンで検索して見てみた結果、プリントしたものの中から好みのものをチョイス。そして八つ切りの画用紙を横構図にして始めて行きました。

順序としては、前回同様コラージュの素材となるチラシやパンフから、利用できそうなものを絞り(N子ちゃんも材料を集めてきました)お母さんのアイデアで床の上に並べ、すぐに使えるように制作を進めていきました。私の反省点として持参した素材の量が多かったので、もう少し数を少なくしてN子ちゃんが感覚的にどんどん簡単に選んで行けるようにしていける環境を作っていければ良かったかな?

今日のN子ちゃんは前回と比べ、集中力が続かなかったこともありましたが、誰しも日によって気持ちのムラはつきものです。

その中でも目を引いたのは「色彩感覚」です。

フクロウの色味は「茶系統」ですが、お気に入りのからあげの写真(フクロウの目に活用)を起点に「赤茶系」で素材を集め、脚などにアクセントとして「緑」を選んでいました。つまり、赤と緑は補色の関係にあります。

2017年のアート基礎講座より

補色の関係とは、色相環(↑)の中で、反対どうしの色が互いの色を際立たせる性質があります。例えば赤の補色は緑。青の補色はオレンジ。黄色の補色は紫など。

N子ちゃんは感覚的に補色の関係を理解していて、バランスを取っていたんだなと感じました。もう少し歳を重ねたら、色彩の専門的な基礎知識をお伝えできればと思います。

お母さん作/撮影のフクロウにも補色の関係があります。
紫に対しての黄色
作品が枠からはみ出して、かつ壁に立てかけると
半立体的に見えて面白いですよね!


● お母さんとのおしゃべり

今日もたくさんお話と情報交換をさせていただきました。

5月下旬になってコロナも大分落ち着いている中で、この夏休みにどこか行ってみたいところ(群馬県のキャンプ場や瀬戸内国際芸術祭)や過去の海外旅行などのお話で盛り上がったり、お母さんのリトミック教室の進捗状況や、教育関連のお話などなど。

最近私がフォローしている教育関係の方がFBにアップしていたものを閲覧し、とても面白かったので以下にリンクを貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=qrVXm5gv4tM

※配信期間があるかもです。


次回は私も一緒に制作をしながら、コラージュという技法の中で表情の豊かさが多様にできることをお伝えできればと思っています。

ではまた!



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