コラージュと身近な素材

先週の月曜日、4月1日に新しい年号「令和(れいわ)」が発表されました。発表された11時半ごろ、私はホームセンターの家電コーナーのテレビの前にいました。

「なんて品のある美しい響きだろう。」

と、正直なところあまり年号に期待していなかった分、よい意味で大きく裏切られただけに衝撃的でした。

そして「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という年号に込められた意味を少しでもこのアートコンパスで皆さんとしっよに体現できれば!と思っています。

そんなわけで、新年度第一回目のテーマは「10年後の私」をテーマに、「コラージュ」という絵画技法を利用して平面作品を制作していきたいと思います。そうです、「令和10年の私」です!
 

試作品「10年後の私」



コラージュ


先ずはじめに、コラージュについてご説明します。(基礎講座当日にもプロジェクターを使用したミニレクチャーでご説明します。)

コラージュとはフランス語で「のり付け」を意味し、雑誌や新聞などを手やはさみなどで切り抜き、のりを使って台紙等に貼り合せる技法のことを言います。

コラージュそのものは美術史の中で、アートコンパスでもちょくちょく取り上げているパブロ・ピカソ(1881-1973)やジョルジュ・ブラック(1882-1963)から始まったと言われています。

ピカソの作品(1913-1914)
 

決して難しい技法ではなく、例えば未就学児童の小さいお子さんが模造紙や画用紙に折り紙や何か色とりどりの紙を貼り付けた作品などもよく見ますよね。そしてのりで貼り付けられる素材であれば、雑誌や新聞紙、チラシなどの紙だけでなく、アルミホイルやサランラップ、いらなくなった布の切れ端などその利用素材の自由度は大きいものだと思います。

2017年の基礎講座の模様
このときは「大きな顔」をテーマにコラージュ作品を制作。
収集した素材の中には、雑誌やチラシだけでなく、
ゼリーのふたやおかしなどのパッケージなども見受けられました。


今回、参加者の皆さんには是非ともご自宅にあるいらなくなった雑誌や公共施設・店頭のチラシラックに置いてあるチラシやフリーペーパーなどをお金をかけずに収集して持参していただきたいと考えています。

持参は任意ですが(私のほうでも予備をご用意します)、実はこの収集から制作は始まっています。プチ宿題と言ったところでしょうか?

人それぞれに好みの洋服や食や生活習慣が異なるように、このコラージュ素材にも一人ひとりの個性が大きく反映されきます。

例えば、「この素材、○○ちゃんぽいよね~」など、あるあるってやつです。

ですがそこはあまり意識せず、自然体で自由に、量の目安としてはスーパーのビニール袋に入りきる量で十分だと思います。

久しぶりのブログで、このままだとまた長々と話し始めてしまいそうなので、最後に私のほうで制作した試作品を順に沿って簡単にご説明し、当日の講座イメージを共有できればと思います。


試作品づくり


1.マインドマップで「10年後の私」を
言葉で書き出していきました。

2.マインドマップでイメージした10年後のキーワード
(私の場合、アートコンパスのアトリエスペースや喫茶店、家庭菜園、
アーティストとしての作家活動などなど)に沿って、
各々にあったビジュアル素材をざっくりと選別していきます。

3.四切サイズの画用紙の上に、選別した素材をのりを付けずに仮置きし、
また動かしながら画面全体のイメージを具体的にしていきます。
 
 
4.集めた素材が四つ切サイズの大きさに対して結構な量だったので
本当に使いたいものとそうでないもと分別していきます。


5.大体全体のイメージ、構図が決まったらのり付けをしていきます。
 
6.完成!
 
 
今回の学習のポイントとしては、

  • コラージュの素材をお金をかけずに楽しく集めてみること!
  • 10年後の自分をイメージしてみること!
  • コラージュという絵画技法を楽しく体験してみること!
  • そして制作した作品を未来地図として活用し、是非行動に移してみること!


皆さんのご参加、お待ちしています!

それではまた。




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