7月のアート教室 @NPO法人まる
小学1年生の作品、とても象徴的な作品でした。
今回はじめてお母さんと姉妹の3人で参加。
大きな蝶はお母さんでしょうか?
寄り添うように、二匹の子供の蝶(姉妹)が飛んでいます。
本日の午後、NPO法人まるにて、今年2回目のアート教室を開催しました。
参加してくださった子供達と保護者の皆さん、まるスタッフの皆さん、本日は猛暑の中、本当にありがとうございました。
今日のアート教室、「紙版画」はいかがだったでしょうか?
皆さんが楽しい時間を過ごしていただけたのであれば幸いです。
① 版づくり
【主な材料】 八つ切りサイズの画用紙
【主な道具】 はさみ、のり、鉛筆、消しゴム
はじめに簡単な自己紹介の後、私から紙版画の説明をサンプルと実演で行い、今回のテーマ「最近、私が気になるもの、好きなもの(昆虫や動物などの生きものや食べ物、植物、何でもOK)」に沿って、下絵を鉛筆で描いてはさみで切ったり、手でちぎったりしながら、八つ切りサイズの台紙にのりで貼っていきました。
お母さんと一緒に相談しながらモチーフを決めたり、また図書館から借りてきた?昆虫図鑑を見ながらその特徴を見事に掴みながら。
カブトムシ(左)とクワガタムシ(右)
年長の男の子の作品です。
年長の男の子の作品です。
参加者全体の様子を見ていると、今回もいろいろな事がありました。
まさかのたった10分ほどで紙版画の版が完成してしまったり(笑)、途中泣き出してしまい、別室でお母さんと一緒に気持ちを整え、スイッチを切り替えて最後まで制作に取り組んだり、高学年の子供達はアニメや漫画のキャラクターに興味があり、その繊細な描画力から、私の提案で急遽紙版画ではなく、デッサンをしてみたり。またつくば市から参加したお父さんとお母さんが私と同じ昭和52年生まれだったりと(笑)。
とにかく子供達の個性や特徴がそれぞれに異なり、とっさの場面に私がついていけないことがしばしば。しかし、そこはまるのベテランスタッフさん達に、また保護者の皆さんに何度も助けられながら時間が進んでいきました。
この紙版画は幼稚園から小学校低学年の創作時間でよく行われる内容ですが、場合によっては難しく感じる版画技法でもあります。
例えば、はさみの使い方自体の難しさ、形に沿ってちぎることの難しさ、また普段クレヨンや鉛筆などの描画材で描くこととは全く異なる完成イメージの為、なかなか次の展開が見えないことから来る難しさ、版画独自の絵柄が反転する難しさなどなど。
個人的にこの版づくりが一番の山場である感じつつ、「子供達は最後まで無事にやりきってくれるかな?」と心配する一方で、次の「摺り」の場面で「私のその心配が反転する」出来事がありました。
② 摺り
【主な材料】 版画用紙、版画インク(黒)
【主な道具】 ローラー、馬簾、バット
もし誰かに「今日のアート教室で一番印象に残ったことは何ですか?」と聞かれたら、
「子供達が馬簾を使って力強く摺りを行っている場面」と答えます。
摺りを始める時、改めてその方法を説明し、一枚目はなるべく私の方もサポートにまわりながら、子供達と一緒に行いました。
そして徐々にコツを掴んだ子供達は、自らの手でどんどん黒のインクをつけたローラーを版の上でゴロゴロと走らせ、版画用紙を合わせるやいなや、馬簾を使って力強く摺っていくではありませんか!その光景がとにかく私の目に焼きつきました!
「何だろう?子供達のこの“たくましさ”は!(驚)」
画面全体に様々な形のリズム感がとても生き生きとしています!
偶然?必然?
中間色のトーンが画面全体に行き渡り、美しい作品が仕上がりました!
濃淡の中に、原版の紙をつまようじなどで引っかき描いた線
=アニメキャラクターが浮かび上がっています。
教室の終了後
教室の終了後、まるのスタッフや参加者の方とお茶をしながらいろいろなお話を聞くことが出来ました。その中で印象に残ったある参加者のお母さんから、「まるには言葉以外の表現の場所がある」(確かこんなニュアンスだったと思います。間違っていたらすみません)
今日の振り返りの中で、自分の言葉を使って制作した作品やその過程を振り返り、言葉で伝えることに難しさを感じる子供達も見受けられました。ただここでは、言葉で伝えることだけが決して全てではないこと。表現することや伝えることは人それぞれの形があってもよいこと。ここでのアート教室が、まるのそのコンセプトの一助になれればと思い、またそのコミュニケーションの心地よさを子供達が、また保護者の皆さんが感じる場で良いのだと改めて感じさせられた一日でもありました。
次回のアート教室(8月4日)でもよろしくお願いします!
版を摺っては縁側の敷いた新聞紙の上に並べていきました!
摺りで出来たインクの濃淡もまた版画の醍醐味です。
追伸:
先日、アートコンパスのリピーターのお母さんから、JR下館駅の近くに美味しい和菓子屋さんがありますよ!との情報を事前にゲット。(実は下館がそのお母さんの地元だったとが判明!)特に最中が有名らしく、帰路の途中そのお店「湖月庵」に立ち寄ることに。
お店情報をリンクさせていただきます(以下)
これぞ「館最中」!
この最中、甘党の私にはたまりません!ついつい疲れた顔がほころびました。もう美味!
やっぱりいろいろな場所に行ったときは、その土地の美味しい食も堪能しなくては!と思う今日この頃でした。
おしまい!
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