第4回「みんなのアート基礎講座」を終えて

7月29日午後、第4回「みんなのアート基礎講座」を本郷ふれあいセンターで開講しました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました!


デザイン基礎講座としては2回目になる本日のテーマは、
『マインドマップを使って、マイキャラクターをつくろう!』でした。

今回は、以下のような3部構成で講座を行いました。

①連想ゲーム
②みんなでマインドマップ作り
③個人ワーク、マイキャラクター作り

でした。

まずは①連想ゲーム。
「○○といえば?」というお題に対して、
参加者のみなさんには、それぞれが連想するものを絵に描いてもらいました。

これは競うゲームではなく、全員で何種類の回答が出来るか?という、より多くの回答を描き出し、みんなで新記録を狙うゲームとなります。



上の写真では、「みどり色といえば?」というお題に対して、

・青リンゴ
・木
・葉っぱ
・スライム(緑の)
・戦車
・自然
・サボテン
・ミドリムシ
・緑茶
・カメレオン

という、計10個のさまざまな回答が上がりました。
(そしてそれぞれ絵に表して描いてくれました)

さらに、また少し難しいお題「未来といえば?」に対しては、
意外にも、13個の回答が見られ、本日の新記録となりました。↓

未就学児のお子さん、小学生、中学生、大人まで、
子どもながらの自由な発想や、大人だからこその知的な発想、
また世代を感じる回答まで、以下のような多様な回答が並びました。

「未来といえば?」

・たからばこ
・ドラえもん
・つえ
・未来のじぶん
・新種生物
・おしゃれなシャチ
・「みらいってなに?」
・流れ星
・デロリアン
・レーザー
・大陸横断トンネル
・テレポート
・タイムマシン

こうして並べてみると面白いですよね。
いろんな年齢層の発想に触れながら、
「お〜なるほど。」や「あぁ、それがあった。」などを繰り返しつつ、
全員で発想を共有していきました。

その後は、「②みんなでマインドマップ作り」をしました。

幅広い世代でも比較的知られているであろうキャラクターを取り上げて、
〈キャラクターの分解〉を行いました。

小さなお子さんも、大人の方も、何度も手を上げて発言してくださいました。

キャラクターの見た目や性格、誕生エピソードなど、
目に見える情報から目に見えない情報まで、さまざまな視点からキャラクターを捉えてくださり、みんなでマインドマップを仕上げました。

マインドマップを書き終わると、
「じゃあ、ここに上がった言葉をつなぎ合わせて、新しいキャラクターを描いてみてください」とお題を出させていただきました。

写真が無くて残念ながらご紹介出来ないのですが、
既存キャラクターの姿にとらわれない、全く新しいキャラクターを描き上げてくださった方々がいて、その発想力の豊かさに驚かせられました。
それをまたみんなで共有出来たことも、良かったと思います。

また、ドラえもんの面影を残しつつ、新しいキャラクターを考えて描いてくださった方もいました。
キャラクターを一度分解して、その要素をつなぎ合わせてまた再構築するというワークに
思い思いに取り組んでもらいました。


そしていよいよ③個人ワーク、マイキャラクター作りに入ります。

今度は、ご自身の似顔絵を画用紙の中心に描いていただき、
まずはマインドマップ作りから始めます。↓

ご自身の性格についてや、好きなスポーツ、好きな動物や食べ物など、
皆さんそれぞれに、マインドマップの枝を伸ばして、書き進めてくださいました。




本日初めてマインドマップにチャレンジするお子さんも、
上手に仕上げてくれました。

マインドマップは、自分の頭の中を可視化するツール。
そこに上げた言葉をつなぎ合わせて、次はマイキャラクターを作っていきます。

発表時の写真↓
 「ハムちゃん」というキャラクターを作ってくれました。おふろが近くに描かれていて、
きっとハムちゃんはお風呂が好きなのかな?と想像をかき立てられます。

 「るな」というキャラクターを作ってくださいました。自然の要素が組み合わされていて、そばに居ると癒されそうです。

 「ニャレリーナ」という名前の、バレリーナの猫ちゃんのキャラクターを描いてくれました。ナイスネーミングですよね。ニャレリーナは、2つのことを要領良くこなせるそうです。憧れちゃう!

 「キラコケ」という名前の、元気いっぱいな、でもちょっとおっちょこちょい?なニワトリのキャラクターを描いてくれました。キラコケはすぐぶつかるので、顔にはキズがあって、絵の具でつけた汚れでそれを表現してくれたそうです。キラコケの頭上には扉があって、良いことは吸収し、悪いことははじきとばす、というような説明もしてくれました。

 「ルールー」という名前の、フォー(ベトナム料理)が好きな女の子のキャラクターを描いてくれました。スカートの柄に、好きなものが描かれています。ルールーは、すみっこぐらしの仲間たちとも仲良しみたい。

 世界中を自転車で駆け回り、問題を解決するのが好きなキャラクターを描いてくださいました。世界中に点在する課題を見つけたり、解決方法をひらめいたり、なんて頼もしいキャラクター!移動手段が自転車なので、ゆっくりじっくり問題と向き合うのでしょうね。

 幼稚園生のお子さんの作品。野球のバットやサッカーボールや飛行機と一緒にウルトラマンのキャラクターを描いてくれました。マインドマップを自力でしっかり書き上げていて、そこに書いてある要素を絵にしてくれました。よく出来たね!

 こちらは「探究スコープ」という名前の、めがねをかけている虫めがねのキャラクターです。「私がめがねをかけてるので」と説明してくださいました。虫めがねだけでもよく見えそうなのに、さらにめがねをかけているのが面白いですね。精度の良い探究が出来そう!

2年生男の子(というか息子。)の作品を代弁しました。主人公がいて、まわりに様々な姿をした敵キャラをいっぱい描いていました。
ブラックホールのラスボスがいたり、キャラクター作りを超えて、ゲームの世界観のようなものを描いていました。

「スペシャルおてつだいロボX」という、いろいろな機能を持っているロボットを2枚つづりで描いてくれました。ナイフを持っていたりと多機能で、どんなお手伝いにも対応出来そう!

 「ドラねこ」という名前の、ドラえもんのポケットと猫の耳を持つ女の子のキャラクターを描いてくれました。この他にももう一枚、うさぎとトリを組み合わせたキャラクターも描いてくれています。マインドマップには、沢山の要素を書いてくれていて、その中から組み合わせて2つのキャラクターを描いてくれました。

可愛いルックスなのに、「動くのが面倒なのでずっと飛んでいる」という性格のキャラクターを描いてくださいました。どんなふうに喋ったりするのか、どんな表情をするのかなど、なんだか想像出来そうですね!

玄也先生の作品。『縄文微居流仙人(じょうもんびいるせんにん)』というキャラクターです。逆さまにすると、縄文土器とビールのカタチで体が出来ている仙人で、大好きなみたらし団子を手に持っているそうです。

写真が無くて申し訳ないのですが、
発表時に、まず最初に手を挙げてくれたのは、3歳の女の子でした。
ピンク色のペンで描いた絵を持って、みんなの前で堂々と発表してくれました!

小さなお子さんから大人まで、
幼稚園生も小学生も中学生もお父さんもお母さんも、
一緒に肩を並べてアートを楽しむ場がアートコンパスの在り方で、

今回も、みなさんたくさん手を挙げて発言してくださり、
子どもながらの発想や大人の発想まで、
さまざまな発想を共有することができて、嬉しく思います。

また、アウトプットとなる作品のマイキャラクターには、
みなさんそれぞれの個性から成る要素が入っていて、
それからさらにキャラ設定として想像を膨らました作品が見られました。

ここを、時間配分の反省も含めて、
全体に渡って、良きはからいでもっと引き出すファシリテートが出来たらな、というのが
私自身の反省点ではありますが、

講座の流れの中の随所随所に、
みなさんそれぞれの自由で豊かな発想に触れるたび、嬉しく思いました。
また、デザイン思考に触れる体験をしてもらえること事体にも嬉しく思います。

ご参加くださり、ありがとうございました。


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