2023年のビジョン

令和5年、様々な課題を抱える私たちはこれからどのように生きていけばよいのか?

私たち一人ひとりが何を目標に、どんな未来を描いていけばよいのか?

もしこんな問いが自分に投げかけられたら、皆さんはどう答えますか?

私の回答はありきたりだけど「世界の全ての人々が幸せに生きていける今と未来」です。

この抽象的で漠然とした「幸せ(Well-being)」をもっと具体的にかみ砕いてみると、私の幸せの定義は、

「自分の好きな事や興味のあることが仕事や普段の生活の中に反映されていて、そこでの悦びが自分だけのものではなく、他人や周りの環境へと波及していく楽しい世界が広がっていること」

そこに幸せだと感じている人がいればいるほど、お腹いっぱいの幸せの連鎖しかないわけです・笑


ではその「幸せ」の起点とも言える自分の「好きな事や興味のあること」を深めていくためには、先ず初めに「自分は何が好きなのか?どんなことに興味があるのか?」を子どものときから(勿論大人になっても)知る必要があります。

そのためには自分が生きている生活圏、つまり地域の中で様々な人との出会いや体験ができる場があり、そこはたくさんの選択肢に満ちていて、失敗も成功もやさしく受け止めてくれる土壌(人と地域性)があること。そしてその先にきっと「自分の好き」が見つかるはずです。

アートコンパスのミッション(使命)はまさにここにあり、また好きな事や興味のあることを探究する術や技(=アート)の本質として「美」よりも前に「感性」は絶対に外せない要素だと考えています。


アートコンパスのミッション

「美術をともに学び、一人ひとりの生きる術となる多様な個性・特技を育み、豊かな生活へと還元し、私たちの文化ならびにアイデンティティ(Cultural Identity)を醸成していくことを推進します。」


そしてその探究する術や技は本来どこで学ぶべきなのか?と問われたら、それは一般的に言われている家庭や学校や職場を超えた地域のいたるところに、自分自身の周りの世界全てに存在しているのだと思います。そのことに私たち一人ひとりが気付いていけるかどうか。ゆりかごから墓場まで「自分の好き」をブラシュアップし続けていけるかどうか。生活の豊かさはそこに存在するはずです。

それがきっと「教育」本来のかたちであり、役割なのだと思います。

 

しかしこのコロナ禍で私も(きっと皆さんも)色々と考えるところがあり、アートの学びの代名詞ともいえる「感性」だけを身につけても人間は生きていけないよね?とクリティカルな視線を向けてみました。

では何が必要なのか?

それは「知性を育む場」も必要だと考えます。

(仮説として、個人的にこの知性を育む場がなんだか歪んでいるように感じています。そして今もなお知性と感性の二項対立、知性重視の世界が占めているように思います。)

そしてその二つの両輪(感性と知性)で子どもから大人へと成長した新しい世代が、好きな事や興味のある分野へと進んでいき、そこで得た悦びや幸せを他人とも共有できる人間になってもらいたい。先ず自分自身がそういう人間でありたいと願っています。

そこに一人ひとりの幸せがあり、地域の幸せが共有できるのだと信じています。


結果、これまでアートコンパスのビジョンの枠の中だけで物事を捉えてきましたが、その枠組みの外から全体を大きく俯瞰してみたとき、将来きっと描けるであろう「アートを中心とした学びのまちづくり」を夢想するようになりました。


語っているだけでは「絵に描いた餅」になってしまうので、2023年は具体的な行動へと移していくにあたって「幸せ(Well-being)」や「知性」などについて改めてリサーチを行い、「知性を育む場」を起業し、その先に昨年から思い描いている「アートコンパスの拠点づくり」へと繋げていければと考えています。


またしゃべりたくなってきたら戻ってきます。

ではまた!

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