7月のまるアート教室を終えて


この一週間、雨による甚大な災害やコロナウイルス感染拡大のニュースで暗い日が続いていますが、まるの子どもたちは今日も元気いっぱいです!

前回同様にコロナ対策を万全にした上で、7月のまるアート教室を開催しました。

とても蒸し暑い日の中、参加してくれた子どもたち、そしてまるスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。


概要:
「うごくおもちゃづくり」
日時:2020年7月11日(土)14:00~16:00
会場:NPO法人まる(筑西市)
参加者数:15名+2匹
子ども(9名)、まるスタッフ(5名+犬2匹)、講師(1名)

制作の流れ:
① 今日の制作内容の説明
② イメージをふくらます
③ 制作:動力
④ 制作:装飾と着彩
⑤ 振り返り:作品の発表



毎回そうなのですが、開催の約一週間ぐらい前になると、まるの村本先生より参加者数などの連絡をメールで頂くことになっています。そしてその時に備考として何かあれば、そのことについて何度かのやり取りを行う形をとっています。

今回は作品の構想をふくらましたり制作それ自体にフォローが必要な子どもたちと、自分でどんどん制作を進められる子どもたちについてお話をいただきました。

今回の課題である「うごくおもちゃ」は、はじめの動力の制作部分が大人でも手先が器用でないと難しいものです。

そこで考えたことは、フォローが必要な子どもたちには共通のテーマ(カメ)を決め、かつ電池と輪ゴムの動力部分は事前に私の方で作ったものを準備してきました。つまり、本番は装飾や着彩だけを行うとうものです。

「もしかしたらあっという間に終わってしまうかな?」「もの足りなさを感じてしまうかな?」などと教室のシュミレーションを毎回行うのですが、実際の所シミュレーション通りにいかないものです・笑

結果的に子どもたちは完成した動くおもちゃを喜んでくれたと思います。ただ今回は今回で新たな気づきを感じる機会となりました。

その気づきについて、ここに書き留めておこうと思います。



 
●「切る、はる、描くなどの基本動作」について

5月のオンライン教室を含めると、今年度は今日で3回目となり、私の方でも各子どもたちの性格や制作の様子が大分つかめてきました。

参加してくれた子どもたちの学年は、年長と小学2年生が大部分です。(小学6年生が一人)そして幼稚園が昔や今が同じだったりと、ペアで仲良し組が多くいる印象です。もちろん時折、いざこざも制作中にあります。

前回の様子は、数か月に及ぶ自粛期間の影響もあってか、序盤は全体的にとてもおとなしく、徐々にその氷が解け始めたような感じで、教室の終わりにはすっかり元気になっていました。

そして今日はというと、始めからとっても元気!

そんな元気いっぱいの子どもたちの対応でなのか?それとも自粛期間中に増えた体重がそうさせたのか?着ていたTシャツやマスクが汗でびっしょりになるほどに。


 
基本的に大人一人に対して子どもたちを1人~3人をサポートする形をとています。

私も2~3人と時折その人数が変動しながら、制作に関するたくさんの質問攻めに「ちょっと待ってね」を苦し紛れに連発。

コロナ以前の教室では、付き添いの保護者の皆さんが子どもたちの横に居てくれたこともあって、私は最小限のサポートでスムーズに進めることができたのですが、今回は違います。そのありがたさをひしひしと身に沁みながら、一つひとつの制作課題をスタッフの皆さんと共にクリアーしていくしかありません。

そんな中、気になったことがありました。

それは学年が年長や2年生でも、制作の基本動作がまだまだ身についていない様子がたびたび見られました。

例えば、折り紙を糊で貼ったり、ペンでカメの顔を描くことができても、はさみを上手に使うことができなかったり。

その切る、はる、描くなどの基本動作(発達)も子どもたちによってはまちまちです。




昨年のアート教室に通う子どもたちは、自らどんどん作りたいものを作っていく印象が強くあります。そのためアート教室の内容もコチラで決めた課題を提示するよりも、フリースタイル(自由形式)が子どもたちに好まれ、年間の比率としては8:2といったところ。

ですが、今年はこの「基本動作の習得」をベースに考え、課題ベースの内容を多く取り入れた方が良いように感じました。

そして教室終了後に、スタッフの皆さんと甘いお菓子をいただきながら今日の子どもたちの様子を話していると、やはりその方向を修正することで間違いないと思います。



となると、今年の私の新たな課題点として以下のことが浮かび上がってきました。


「発達障害における基本動作の習得について」


これまで独学で一般的な「発達障害」の知識や情報を本や外部研修で学び、そしてまるのアート教室で子どもたちと創作の実践を約2年間ほど過ごさせていただきました。まだまだ子供たちの満足度を上げるには更なるレベルアップが必要であり、子どもたちの今後の人生を考えたとき、もっと長期的な視野で見つめ、制作に限らず日常生活における観点からも、この「基本動作の習得」がより良い効果を与えてくれると思うと同時に、じっくりと腰を据え学んで行きたいと思います。

追記2点:
・次回までにこども用の小さいハサミを準備。これまで大人用の大きなハサミを使用。
・やまとのりはやっぱり万能!子どもたちが好んで触れていく。



キラッキラのカブトムシ?クワガタ?

船です!


次回のお知らせです。

内容:フリースタイル(自由形式)
日時:2020年8月8日(土)14:00~16:00
会場:NPO法人まる(筑西市)
備考:学校の夏休みの宿題がある場合、その課題も一緒に見ていきます。また私の方で何人かの子どもたちのために課題内容も準備したいと思います。

それでは次回も楽しいアート教室でお会いしましょう!



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