第2回「みんなのアート基礎講座」を終えて

5月27日午後、第2回「みんなのアート基礎講座」を行いました。

今回は、昨年までアートコンパスの受講者だった私、
濱本ゆーきが講師をつとめさせていただきました。

ご参加くださった皆様、
最後まで温かくお付き合いくださいまして、ありがとうございました!

(講座終了後に記念撮影!)

今回のテーマは「色イロイロ」。

今回は大きく分けて3部構成でした。

①色水をつかったグループワーク「色の実験」。
②身近なモノの色を【デザインの視点】で見ていく「スライド」。
③「わたしらしい色の組み合わせをつくる」個人ワーク。

まずは、①から。
3色を自由に混ぜて、色の実験開始です!


3色での混色実験の後、
全体で気づきや感じたことをシェアし、
さらに新たに5色を追加して、色の実験は続きます!↓



計8色の色水をもとに混色していった「色の実験」。
どんなことに気づいたか?感じたか?最後にまた全体でシェアしました。
そのときの声の一部をご紹介します↓

・「混ぜる量を変えると、同じ組み合わせでも色味が違う」
・「同じ色が出来たと思っても、比べたら微妙に違う色だった」
・「色をどんどん混ぜていくと、鮮やかじゃない色になっていく」
・「混ぜた色が自然の中にあるような、日本画の絵の具にあるような色になっていく」
・「(黒以外の色で)黒を作ろうとしても、いくら混ぜても黒にならなかった。」
・「カルピスのグレープ味みたいな色が出来た」

などなど、
他にも沢山の気づきや感じたことを挙げてくださいました!

知的な気づきから、子どもながらのピュアな感性まで、
子どもと大人が一緒になって多様な感性を共有しながらアートを楽しめるは、
アートコンパスならではですね!


②、つぎは「デザインの視点」を取り入れたスライドです↓

まずは、身近なモノの色について。今回は「郵便ポスト」を取り上げました。

「なぜ赤なんだろうね?」からはじまって、
世界各国のポストを見ていくと、赤だけでもなさそう。

いろんな色やカタチがあったよね。

さらに日本国内でも、赤じゃないポストもあるので、
それもご紹介しました。

ここでも、気づきや感じたことを発言してもらいながら、
一緒に見つつ、

デザイン的なことで言えば、
色の「コンセプト」について触れました。

スライド後半は、色の「配色」についてを。↓


じつは上記の配色は、「まちでよく見かけるお店」を表現しています。
わかります?

色を組み合わせることで表現できることも知ってもらいました。

3部構成の最後は、
③個人ワーク「わたしらしい色の組み合わせをつくろう!」でした。

今度は、パレット上で絵の具と筆を使って色を作っていきます。
試し描きを経て、最終的には、そこから3つの色を選定して、
それぞれ色に名前をつけてね、というものでした。
みなさん思い思いのコンセプトで、作品を仕上げてくださいました!

わたしらしい色(レッド)と、思い出の色とサインで表現した作品です↓

イメージ通りのレッドを追求し、試し描きを重ねていました。
「やっと想い通りの赤が出来た!」と言っていたのが印象的でした。↓

先ほどの女の子のお母さん。↓

「私にとって大切なものは家族」というコンセプトで、
大切なご家族をそれぞれ色で表すことに挑戦。
見事に、娘さんやご主人がご自身を表したカラーと合致しました。さすが!

ご主人の作品↓
ご自身のポリシーを表した3色です。

上記3色の選定の背景には、
こんなに沢山の色の試し描きが。↓

こちらの方、この配色が作品かと思いきや・・・↓

「なんかオレじゃない、違うな・・」と思ったそうで、
追求し直した作品が裏面にありました。↓
「静かな青」「ほのかな黒」「夕日の色」だそうです。

今好きなゲーム、マインクラフトをもとにした作品です↓

マインクラフトの鉱石やスライムなどの色。
好きなもので自分を表現していました。↓

こちらは3歳の男の子。大好きな「恐竜」カラーだそうです。↓
3つの緑色の中にそれぞれ違う色も見えていて、
その一つに、トリケラトプスのシルエットが!

こちらはお姉ちゃんです。
3つの色はそれぞれ「エメラルドグリーン」「真珠」「小さなエメラルドグリーンの惑星」。↓
「色の実験」のときも、「見て、エメラルドグリーン!」と言ってエメラルドグリーンの色水を見せてくれました。↓

親子ペアの作品の役割分担は、
未就学児のお子さんは、着彩担当で、
お母さんが、お子さんの「今」を題材にネーミングされてる、という感じでした。


「イヤイヤ期真っ最中」だと言う娘さんとの微笑ましいエピソードとともに
作品を紹介してくださいました。
そうですよね、「○○じゃない」っていう自己表現のカタチもあるよね!

重ね塗りを経て、最終的に3色になった作品です↓

「森の水」「マグマの水」「台風の水」など、出来た色から発想して
世界観やストーリーへのつながりを感じさせてくれる作品でした。
また上記に上げたネーミングの他に、各色3つぐらいの別のネーミングもあり、
1つの色でも、イメージをふくらませれば多様な言語化ができることを感じさせてくれました。

玄也先生の作品です↓
「墨」と慣れ親しんだ幼少期のお話をされてました。
原風景の色、という感じがしました。

玄也先生、試し描きの段階からアーティスト。
まず画用紙に水を塗って、色をにじませながら置いていました。
その後、切り抜いて3色を選定していました。↓


試し描きの段階で、もう皆さんそれぞれ個性全開でしたね。

これだけ多様なアウトプットになって、嬉しい限りでした。

至らなかったと思うところも含めて、
また次回に活かしていきたいと思います。

お越しくださり、ありがとうございました!

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