1月の個別アート支援を終えて
今日は今年最初の個別アート支援の日でした。
そしていつものように車でN子ちゃんが住む筑西市へ向かいました。
今回のモチーフはズバリ動物の「サイ」です。
当初は「フクロウ」を描く予定でしたが、私が持参したパソコンでフクロウを検索し、一緒にN子ちゃんとお母さんの3人で閲覧していると、だんだんと気持ちが別の動物へ・笑
そしてN子ちゃんがお母さんに「好きな動物は何?」と聞いたところ、
「サイかな」ということで決定しました!
それからまた3人でサイについて検索画像を通して観察を始めていきました。
「目がくりっとしていてかわいい」
「あれ?口はどこ?」
「これがきっと鼻だよ」
「日本でサイはどこで見られるかな?」
「上野の動物園? 群馬のサファリパーク? かみね動物園?」
などなど、おしゃべりを通してサイにまつわる情報を広げながら共有していきました。
よくよく考えてみると、この情報を広げ共有していく時間はとても重要なことで、例えば一人で観察するよりも2~3人で観察し、より多くの(多様な)情報を共有した方が、新しいアイデアや創造性が生まれる可能性が大きいのではないかと常々思っています。
このことについては私が今読んでいる書籍「多様性の科学:マシュー・サイド著」(←クリック)に詳しく書かれているのでもし良かったら参照してみてください。
話がそれましたが、今回のアート支援での大きなポイントは、なんといっても描き出し時の「描く対象を〇や△や□などの幾何学形態を組み合わせ、モチーフの特徴(基本構造)を大まかに捉えつつ、画面全体の構成にも気を付けていくこと」でしょうか。
難しいように聞こえますが、決して難しいものではなく、例えば習字で言うところの、「山」という漢字は大きな三角形の中に、また「田」という漢字は大きな四角形の中に納まるといった感じで書くと、バランスよく綺麗な字が書けるといったことです。
絵画でも同じことが言え、そこでN子ちゃんは初めに濃い目の鉛筆(2B~4B)でサイの補助形態(楕円形や四角形)を薄く描きながら、全体のバランス(画面構成)を確認し、そこから絵の中心となるサイの顔(目や角)からコンテで描き始めていきました。
N子ちゃんは初め、茶色などのコンテも使用していましたが、鉛筆の色味がサイに合っていたこともあり、鉛筆を使って最後まで描き切りました。
完成した作品は決して写実的なサイではありませんが、N子ちゃん独自の「美の感性」「美のアンテナ」で描かれているため、私もお母さんも「別の美しさ」を感じました。
私がN子ちゃんから感じた美しさが、絵本作家の「ミロコマチコさん」と同じものを想起したので、これまた検索して一緒に見てみたり、また「どうして写実的でない絵でも美しさを感じるのか?」そんなお母さんの素朴な質問に対して私なりの回答をしてみたりと、今回もとても充実した回となりました。
勿論今回も、お母さんとも子どもの(特に幼児の)教育、特に「頭足人と身体の発達」について話し合ったり、お母さんが好きな写真の色:特に光によって色の見え方が変化する事についておしゃべりしたりと、その場はまさに「アートサロン」に変化します!
私からはそのお話から印象派、特にモネの「ルーアン大聖堂」の作品をパソコンでお見せしながら話し合ったりと、これまた私にとっても新たな発見と有意義な勉強ができた回となりました。
参照:Wikkipediaより
次回もどんなアートの回になるのか、楽しみです!
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