コミュニティワーク実践講座からの気付き・その1

 先月からオンラインによるチェレンジいばらき県民運動主催・NPO法人セカンドリーグ茨城企画運営の『「地域と生きる」「みんなで生きる」コミュニティワーク実践講座』に参加しています。

「しています」としたのは、単発ではなく連続講座で構成されており、今現在も継続中だからです。



以前からセカンドリーグ茨城さんの存在は知っていて、Facebookで今回の講座を知り、今年のコロナの影響で外へなかなか身動きが取れない状況の中、逆手にとって「であれば自宅に籠っていろいろな勉強ができるかな?」と晴耕雨読の考えです・笑

そもそものところ、今年から少しずつアートコンパスの強みである「アートを楽しく学べるアットホームな場」をより地域課題と結び付け、地域社会により貢献していきたいと思っていたところ、そのノウハウも含めて深堀して勉強出来たらなぁ~と、またそこでの参加者ともつながり、何か協働で茨城を盛り上げるべく今後一緒に活動できる機会を得ることができたらなぁ~と思っています。


現在のところ第2回まで終了し、正直な感想は「やっぱり参加してよかった!」の一言です。各講座の内容や資料データ、郵送で頂いた昨年度の冊子も充実していますし、参加者も30人ちょっとで(オンラインの為名刺交換は出来ていませんが、セカンドリーグ茨城さんが間に入って今後SNSでつながっていく予定)皆さんもそれぞれ地域で様々な市民活動に従事されている方たちで今後がとても楽しみです。この内容で参加費無料はお得すぎます!


そこでこれまでの各回で提出したレポート(気付きや違和感等)を以下に記します。各講座の概要と内容を省いているので「なんのこっちゃ?」と思われるかもしれませんが、そこは悪しからず。

もし市民活動にご興味のある方はお勧めの講座です。また残りの回も参加ではなくライブで視聴ができるようなのでもしご興味のある方は合わせてどうぞ!


第1回 令和2年10月25日(日)

「コミュニティワークとは何かⅠ・Ⅱ」(オリエンテーション不参加)

【違和感その1:コミュニティの概念について】

当初、私がこれまで捉えていたコミュニティの概念と講座での説明との間で多少の違和感がありました。それは、コミュニティを分類した3点;①地理的 ②機能もしくは属性 ③関心の内、私は③の関心にこれまで大きな比重を置いてきました。それは、地域の課題解決や不利益の声を聞くことが前提にあるのではなく、市民一人ひとりの興味関心(強み)が起点となって共助の心とともにコミュニティが形成され、その先に地域課題を解決していくというプロセスがベースにあるべきだと考えているからです。勿論、その逆の形成プロセスを否定はしませんが、どのようなプロセスであれ、一つのコミュニティが誕生し持続的に展開していくためには、そこに関わる一人ひとりの強み(差異)を互いが尊重し、多様性が醸成され、対話を通して構築していくほかないのではないかと考えています。

【違和感その2:コミュニティワーカーという名称について】

「コミュニティワーカー」という言葉に対して受け入れがたい違和感があったこと。簡単にワーカーという言葉がコミュニティについてしまうと「義務感」のような狭義の意味合いが自然と含まれてしまう感覚があります。個人的にはもっと広義で自由な存在であるべきだと考えています。(講座2回目以降でこの違和感は払しょくされました。斎氏の「支援」と「関わり」の項目で。)現時点で私なりの解釈を述べると、「包摂的かつ有機的なつながりをデザインする人々の集団」または「その生活圏を公正という肥沃な地へと耕していく人々」といった感じでしょうか。それは参加する一人ひとりの「能力・資質」の意味をコミュニティという言葉の中にとても多く含んでいるように思えます。

【今後の展望】

私はこれまで美術教育という観点から市民活動を続けてきました。講座の中でもあったように自己効力感を達成できず、エンパワメントが損なわれている人々に対して、その支援のアプローチの一つにやはり「公教育の見直し」が必要であると改めて感じました。

次のステップとして私たちのアートコミュニティが醸成してきた強みを今後どのように地域課題と具体的に結び付け展開していけるのか?その戦略を考えるときに来ていると感じています。(今回、この連続講座に参加した理由の一つでもあります)そのノウハウや知見を講師の方々や参加者の皆様から対話を通して一つひとつ吸収し、活かし活かされていきたいと考えています。この後の講座も楽しみにしています。

 

第2回 令和2年11月8日(日)

「市民性の向上と支援」「傾聴とアセスメント」「場を見立てる」

これまで地元地域でコミュニティ活動を続ける中、大きく二つの分野を勉強してきました。一つは美術、もう一つは教育の分野です。そして今回の講座を2回まで受講し終えて三つ目の分野、社会福祉(ソーシャルワーク)をもう少し深堀していきたいと感じ始めています。

これまで全く触れてこなかったかというとそういうわけでもなく、コミュニティデザインやアートを通したまちづくりに関連する書籍を一通り読んできました。ですが、今回の講座を受講して新たに共感することも多々あり、これまで経験し蓄積してきたことの客観化・言語化が福祉の専門用語等でモニター越しに語られていき、これらの知識と情報を習得・反映し、より向上していきたいと強く思いました。

「市民の向上と支援」においては「市民性醸成」という言葉が、私が美術教育を通して現在アプローチしている「市民のCultural identityの醸成」ととても考えが近かったことの発見。また「場を見立てる」と合わせて、ミクロメゾマクロの関係が「木を見て森を見る」関係性とも捉えることができ、狭くも広くも対象への「ともにいること・関わり」(「傾聴とアセスメント」)のまなざしと共に、そのグラデーションの中を適材適所、自由かつ柔軟に行き来しながら、肩の力を抜いて壁の前を一緒にうろうろしながら(ネガティブ・ケイパビリィティ)今のこのVUCA時代を進んでいきたいと改めて感じました。



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